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冴’s POV:
放課後。
教室はまだ少しざわめいているが、○○の姿は見えない。
冴は自分の席で、ふと視線を廊下の方へ向ける。
そこに、いつもなら並んで歩いていた○○の影はない。
冴:「……なんで、今日もいないんだ?」
胸に、違和感と小さな痛みが広がる。
昼休みも、休み時間も、帰り道も――○○
はいつもより遠い。
理由はわからない。
でも、確かに、○○は自分から離れていっている。
廊下を歩く。
角を曲がると――偶然か、いや必然か、
○○とすれ違う。
冴:「……○○?」
○○:「……」
言葉はない。
○○は視線をそらし、そのまま通り過ぎる。
冴は一歩踏み出す。
冴:「待てよ、なんでだ?」
でも、声は届かず、○○は背中を見せて去っていく。
冴の胸は、じわりと熱くなる。
どうしても、理解できない。
家に帰る道すがら、冴は独り言のように呟く。
冴:「……俺、何か悪いことした? 何で避けるんだよ……」
夕暮れの空に、答えはない。
静かな街並みの中、冴の心だけがざわめく。
守りたいはずの○○が、なぜ自分から距離をとるのか――
その理由がわからず、冴は苛立ちと寂しさに包まれる。
その夜、冴は自室でベッドに腰かけ、窓の外を見つめる。
冴:「……明日、どうすれば……」
答えのない問いだけが、静かに部屋に漂う。
○○が笑っていたあの日々が、遠く感じる。
すれ違う想いに、冴の心は揺れ、少しずつ傷ついていく。
――○○のいない距離は、冴にとって、日ごとに重くなる。
まだ触れられない理由を知らぬまま、ただ孤独と不安だけが胸を締め付ける。
END
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