俺が死神になったのには理由があった。
これはいつの事だっけなぁ……どれくらい前かは覚えてない!でも、これだけは覚えてる。
修学旅行が最悪になったことだけね。
4年前。
俺は訳あって父がいなかった。母が言うには、父は亡くなったと言ってた。だけど、それは嘘だって気づいてた。
俺の母は不倫していた。俺はその不倫相手の子供だった。つまり、育ててくれてた父は義父だったのだ。そして、不倫していたことに気づいてた義父も不倫して子供を作った。
そりゃ、それに気づいた母は激怒するよね。自分も不倫していたのにさ。そのせいで離婚。俺と母は俺の本当の父に会ったんだけど、事故で亡くなってね。
それから俺達は二人暮らしだったんだけど…
母、極度な浮気性でね、短い間に30人以上彼氏を変えてたんだ。
俺が小学2年生の時、俺は言ったんだ。
「母さん、もう変な男達に会わないでよ」
「何?それがなにか悪い?」
それがなにか悪い。その言葉は今でも大嫌いだ。この頃にその言葉がトラウマになったし、母は俺の事を聞かないと思ったよ。
テストで100点とったこと、大学入試の問題がこの年で解けたこと、世界で1番頭の良い学校の問題が全部当たってたこと。全部母は「あっそ」「で?」で片付けた。
俺ははっきり言って母が嫌いだった。でも、愛してたんだ。さらに母は浮気を続けた。もしこれ江戸時代だったら死罪だよ。
と毎日思いながら生活していたんだ。
だけどこの生活を変えてくれる人が来たんだ。
小学5年生の頃
学校で俺は絵を描いてた。もう諦めてた。
すると、ある男の子が俺の絵を見たんだ。
「へぇ、これ君が描いたの?」
「え、あ、うん」
俺は頭がこんがらがった。俺は早くその絵を返してほしかった。俺の絵なんて下手だし、自分に自信がなかったからだ。だけど、この子はそんなんじゃなかった。
「絵、上手いね!」
「え?」
俺は褒め言葉を初めて聞いた。親にすら褒められたことがない人がこんなので褒められるの?って思った。
「君、名前は?」
「お、俺は…山本 かいり…」
「そうなんだ!俺は羽柴 こーすけ!仲良くしよ!」
「!うん!」
俺はこーすけに特別な感情を持った。恋愛とはまた違う変な感じ。命の恩人とも何だか違かった。多分、親に愛されたことがなかった俺だから、人に愛されるってことに少し抵抗とかが前とかにはあったんだろうね。でも、こーすけがいたお陰でそんな考えは捨てることができた。
俺はこーすけが笑っていればそれでよかった。
そこからこーすけとよく喋るようになった。
だけど、幸せって本当、長く続かなかった。
小学六年生の一学期の後半ら辺の頃
俺は修学旅行を楽しみにしていた。なぜなら、こーすけがいたから!行きはよかったんだよね。
問題は帰りだった。俺は、帰りになにかがあると薄々感じていた。
何だか鳥肌が立った。俺はバスの外を見た。そして、俺は感じた。
俺はすぐに運転手に言おうとしたが、俺はもう手遅れだと察した。
寝ていたんだ。運転手が。
絶対事故が起きる。俺はそう予想した。
勿論、予想は的中。
トラックにバスが突っ込んでバスとトラックは大破損。更に、バスが燃えた。
俺はもう死を察した。だけど、何だか怖くなかった。死ぬのは怖くなかった。別の事で怖かった。
こーすけと別れること。
「こう………す……け…?」
俺は気力を使ってこーすけを探した。しかし、辺りは炎の中。焼けている可能性が高い。
「こーすけっ!どこっ!」
俺は無我夢中でこーすけを探した。
すると、水が俺に掛かってきた。
聞いてみると、消防車の音がしてた。早めだったから多分すぐ近くだったんだろう。
とりあえず、火は消えた。俺はもう疲れて倒れていた。こーすけは見つからなかったしでもう絶望しかなかった。そう思った。
目の前に、倒れているこーすけがいたんだ。
俺はこーすけを呼ぼうとした。だけど……
「君!無事かね!?」
大人の人が俺に駆け寄ってきた。
「あ、はいっ!?」
「君は軽傷か。だけど、一応病院に連れていかないと」
俺は大人に連れていかれそうになった。
「いやっ!?」
「ちょっと!?」
俺は抵抗した。とりあえず、こーすけの安全確認をしたかった。
「こーすけ!」
だけど、俺は倒れた。そりゃそうだよ。
炎の中、俺はずっとこーすけを探していたんだ。二酸化炭素をめちゃくちゃ吸っていたんだろう。
「安静にしなさい!君は死にたいのかい!?」
俺はそう言う大人を無視した。そして、こっそり持ってきてたスマホを持ったんだ。
「もし、ずっと俺のところにいるんだったら!別れなくてすむっ!」
俺はそう小声で言って、スマホを開いた。
その後の事ははっきり言って覚えてない。
だけど、変な世界の時の記憶はある。
「やあやあ、かいり君」
「誰?」
俺は謎の輪を付けている男の人を睨んだ。まず、この世界が何なのかが分かんないし。
「ここは死神の世界!君は一回死んだんだ!」
「は?」
俺が死んだ?おかしい。俺は冷笑した。
「俺のどこが死んだんですか?」
「簡単に言えば、今、生と死をさ迷ってる感じかな?」
「へぇ」
俺はその説明を聞いてもピンとこなかった。
「まあいいよ、つまり君には、死神になってもらいたい!」
「死神?」
俺は聞き返した。
「うん!まあ、仕事は簡単さ!」
こいつが言うには、死神は特定した人を一回殺して能力を与えてから生き返らせる感じらしい。
「まあ、拒否権はないけどね」
「ふん、まあいいさ」
俺はその提案に乗ることにした。
「それと、その男の子も一緒?」
「え?」
すると、後ろにはこーすけがいた。
「こーすけ!?何でここに!?」
「一回死んだ。以上」
俺は顔が青ざめた。俺のせいで死んでしまったと思ったからだ。
「まあ、別に良いよ、一緒じゃなくても」
アイツが少しひねくれた。
「………俺、死神にはなりませんけど、かいりのサポートになりたいです」
こーすけがそう言う。
「ふぅん、で?」
「で?か、かいり」
「え」
俺は何で話を振られたのか分からなかった。
「かいりがしたいかってこと」
「あっ」
俺は考えなくても決まった。
「死神になります」
もうどうでもよかった。俺はこーすけと一緒にいるなら。
「ふぅん、じゃあ、改名しないと!」
「「え」」
俺とこーすけはアイツを睨んだ。
「あ、ごめん!ごめんって!改名するのはかいり君の方!」
「へえ」
アイツの事がガチで嫌いになりそう…ってか嫌いだ。
「まあ、改名は死神になってからで良いよ、でも、明日には絶対決めてね」
アイツがそう言うと、急に世界が歪んだ。
そして、今に至ると言うこと。
改名はかいりからかーりにしたんだ。ちょっと言いにくいのはそこからだよ。
それと、こーすけは電波少年って言ったじゃん?その能力はアイツが与えたんだって。
「アイツ、本当何者か分かんないなぁ」
俺はそう呟いた。
「まあ、今のままで不自由はないし!」
俺は背伸びをして任務表を確認した。
そして、次の任務へと行った。
「ふうん」
俺は動画を再生しながら思ったんだ。
絶対かーりのやつ、こーすけの事好きだなって。
俺、だからこういう系苦手なんだって…
「きもちわるっ」
多種多様性は否定できないけど。
「あと10分か、この動画」
俺はパソコンをいじりながら言う。
「この歪んだ愛を友情にすれば良いのに」
俺はそう呟きながら再製していった。
「おっ」
俺は声を漏らした。
「結構良いじゃん!不幸も溜まるし!」
俺はニヤつきながらいった。
はい!第2話おわり!
次が最後だね!いやぁ、頑張ったよ!僕!(自画自賛してるよ、この人…)いや!たまには良いでしょ!?(たまにはだったらね…)
この黒幕の子、BLとかそういう系苦手という設定だけど…
僕は好きよ?過激じゃなければ(マジかぁ…)
だから僕はBLを作っちゃうのだ(*^-^)(おい)
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