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玄武の代替わりから一ヶ月
甲斐田「白虎さま!これはなんですか?!」
とてつもなく元気に成長していた
加賀美「それはスイシンの葉ですね。これは水害が起こったときに供えると、水害が収まると言われているんです。」
甲斐田「へぇ〜…!」
甲斐田「あ!あとこれも教えてください!」
加賀美「…w」
やはり玄武はなんでもかんでも知りたがるようで、気になることがあれば即行動。良くも悪くも好奇心旺盛です。
数日前には…
不破「おい晴!何してんねん!」
甲斐田「あ、朱雀さま!見たことない虫がいたんです!」
不破「危ないから降りてこい!」
気になった虫がいたからと、木にまで登り。
甲斐田「んん〜!」
剣持「あ!ちょっとまって!ストップ!」
剣持「まだ一人で鍛錬しないでってあれほど言ったのに…!」
うまくできるようになろうと一人で鍛錬をし、危なく神気を暴発しかけた。
加賀美「うーん、どうしましょうかね…」
長尾「なんか悩んでます?」
加賀美「あ、長尾さん。こんにちは。」
長尾さんは玄武の眷属であり、自分の代替わりの際にもお世話になった人だ。
玄武の眷属は二人で、長尾さんは戦いが主な仕事。魔物を倒す家系に生まれてきたので、少々攻撃系の力を持っているとか。
加賀美「実は玄武のことなんですが…」
長尾「あー、それならいい方法がありますよ」
加賀美「えっ…?」
数日後
コンコンッ
加賀美「どうぞ」
甲斐田「白虎さま!本借りにきました!」
長尾さんの方法とは、本でした。
『自分で調べる』ことで頭にも入りやすいし、人に聞かなくても自分で気づけたという達成感を覚えればいいとのことで。
それから玄武は私の部屋に本を借りに来ては部屋で調べて…を繰り返すようになりました。
加賀美「今日は何を調べているのですか?」
甲斐田「今日は水の扱いについてです!ぼくもはやく四神の三人みたいになりたいので!」
加賀美「そうですか、頑張ってくださいね。」
甲斐田「はい!」
加賀美「…もう立派ですね」
長尾「そうですねー」
加賀美「うわっ…?!」
加賀美「長尾さん、いつの間にっ?」
長尾「さっきっすよー?」
加賀美「はぁ…」
まだまだ敵わないな
長尾「あの方法うまくいってよかったっすねー」
加賀美「えぇ。よく思いつきましたね?」
長尾「あぁ、あれ考えたの俺じゃないっすよ」
加賀美「え?」
長尾「あれは、白虎様が小さいときに弦月が思いついてやり始めたんですよ」
加賀美「弦月さんが…?」
長尾「はい!俺は考えるの向いてないんで!」
長尾さんは戦闘、もう一人の眷属である弦月さんは、玄武の右腕とも言えるほど優秀な実務を担当してお手伝いをしている。
それと、弦月さんは代々神に仕える家系。治癒の力があるのだと聞いたことがある。
加賀美「…お二人ともすごいですね。」
長尾「いや、凄いのは甲斐田っすよ」
加賀美「そうですね、それもそうです。」