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舜太side
🤍「ねぇ、明日何食べたい?」
君が最近言う言葉。
俺は決まってこう言う。
「今日のご飯も終わってへんのに。そんなん、明日にならんとわからんよ…」
俺の言葉に君は手を叩いて柔らかく笑う。
けど、
ふとした瞬間どこか不安げな顔をしてた。
出会ってから8年。
こんな毎日がずっと…続くと思ってた。
柔ちゃんと初めて出会ったのは高校1年生の時だった。
親友に誘われて行った部活の見学。
1年先輩でサッカー部のエース。
飛んできたボールを足で止めた俺に
🤍「いいね、君。一緒にサッカーやらない?」
って声をかけてくれた。
今思えばみんなに言ってたんだろうけど。
単純だった俺は約実すぐに入部希望届を出した。
柔ちゃんは細身だけど足が早くて視野が広くて、それからボール運びが異常に上手かった。
体が弱くて体力もないからよく怪我して部室の隅で泣いてたけど。
外見も内面もカッコよくてキレイで…
それから不意に見せる素の顔が可愛いかった。
男子校ってのもあって先輩からは可愛がられてたし、後輩からは憧れられて慕われてた。
いつも穏やかでにこにこ笑ってるけど、ダメな時はちゃんと教えてくれるし、可愛いいたずらをして仲間とふざけたあったりもする。
そんな不思議な魅力をもつ柔ちゃんに俺はあっという間に惹かれた。
年上で金持ちの恋人がいるって噂があったけど、人気者の柔ちゃんに告白する人は後を絶たなかった。
結局みんな振られてたんだけどね。
たぶん俺の友達もみんな1回は柔ちゃんのこと好きになったことがあると思う。
柔ちゃんが卒業する日。
部室の片付けに来た柔ちゃんに俺は玉砕覚悟で告白した。
柔ちゃんから引き継いだ背番号10のユニフォームを着て。
いつの間にか抜かした身長は壁ドンをするのにちょうどよかった。
驚いて見上げてくる柔ちゃんの肌はすっかり小麦色から白色になっていた。
その頬がさっと赤色に染まっていく。
🤍「俺…本当に普通だよ?舜太がっかりするかも…」
そう柔ちゃんが照れながら言った姿は今でも鮮明に覚えている。
俺はその日から『柔』って呼ぶようになった。
柔とはたくさんキスをしたし抜きあったけど、それ以上のことは頑なにさせてくれなかった。
だから俺の卒業式の後に初めて最後までした時は、めちゃくちゃ興奮して腰を振りまくった。
慣れないからふたりとも手探りで、気持ちいいだけじゃなかったはずだけど。
柔が見せる表情のひとつひとつが愛おしくて…
意識を飛ばしそうになる柔を起こして、もう一回って何度もねだった。
本当に柔が好きだった。
初めての本気の恋だった。
大学院に進んだ俺は、就職してひとり暮らしをはじめた柔のアパートに転がり込む様に一緒に住むようになった。