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@紺 サン

大変遅くなりました…🙇‍♀️

リクエストありがとうございました!



⚠️ATTENTION⚠️



くろのわ×甲斐田晴






𓆩❤︎𓆪━━━━━━━━━━━━━━━𓆩❤︎𓆪




🎲




「なぁ、アレ何?」

隣にいる叶に問いかけ、前方を指さす。

そこには色素の薄いさらさらとした髪の男が、殴られている…いや、殴り返しているのか。どちらか分からないが、修羅場があった。

「んー?…ってこらこら!またやってるじゃん!はいはいストップストップ、甲斐田くんもモブくんも、どうどう」

慣れた様子でふたりを抑え、眉を吊り上げて怒り出した。

「あのねぇ、モブくん。甲斐田くんに適うはずないってわかってるでしょ。これ以上問題起こしたら退学って、生徒会の顧問の先生言ってたから。分かったらはい、勉強なり部活なり行ってきな」

副会長であり生徒からの人気も高い叶から叱られ、肩を落として去って行った。

「…..で、甲斐田くん。…..っ、きみ何回目!?勉強もスポーツも学年一位。あと素行だけなのに、もう、先輩、悲しくて泣いちゃうよ」

よよよと白々しい泣き真似を見せる。

が、相手方は白けた表情で舌を突き出した。

「…..もう分かってるんで。僕の性格なんて治んないっすよ。てか、時間の無駄なんでもう行っていいすか」

叶が俺の方を見て、なんとか言ってやってよと促す。

「あのなぁ、お前。悲しくなんないわけ?お前の性格、はっきり言って下の下の下だぜ?てか俺は大っ嫌いだね。勉強とスポーツが学年一位?知ったこっちゃねぇって話してんだ。好き勝手やりてぇなら生徒会にでも入ってみろよ。ま、お前じゃ一生無理だろーがな!!!?」

何かが切れたらしい、あれだけ反抗的だったやつが急に大人しくなり、よろりと立ち上がった。

「へぇ、そう。生徒会に入ってみろってか。よく分かったわ、じゃあアンタと叶先輩、僕で生徒会長選挙出馬しようぜ?見たところアンタ、大した人気もなさそうだし、どうせ無理「あ゛あ゛!?テメェ今なんつった?いいよ出てやる。テメェなんかに負けねーからな!!?」」

挑発に乗ってしまったが、まぁ良いだろう。

こうなったら、何がなんでも生徒会長になってろうじゃねえか。



𓆩❤︎𓆪



「で、なんでコイツと一緒なんすか、叶先輩」

「コイツじゃねーよ、葛葉だ!!!あと先輩付けろや!敬意足りてねーだろが!」

「はぁ?アンタのどこに敬意を払えって?どっこもねーじゃねぇか」

「あ゛!?もっぺん言ってみろよゴラァ゛!!!」

「はいはい葛葉落ち着けー。甲斐田くんも挑発しない。…で、君たちをここに集めたのには理由があるんだよね」

苦笑いのような表情をして、続けた。

「まずひとつ。君たちは素行…まぁ主に他人に対する態度が悪すぎる。そこら辺を直さないと選挙には出さないって、うちの顧問が言ってたんだよね。

んでふたつめ。生徒会の仕事を手伝うこと」

はぁ?

「いや待て、ひとつめは分かるけど。なんで生徒会の仕事なんか「生徒会長になるんでしょ、そのくらいこなせだって、さ!!」」

これもうちの顧問から、と続け、仕事の説明をし始める。

「二人にやってもらいたいのは書類仕事。生徒の成績とかも見れちゃうから、口が堅い人にしか任せられない…でもまぁ二人は友達も少なそうだし、話す相手も居なさそうだし、ピッタリってワケ」

甲斐田が解せぬという顔をしているが、知ったことではない。

「はいはい。で、今日の仕事は?」

説明だけで終わらせるはずがない、それが叶だ。

「話が早いね。今日は…..、うん。僕と会長の仕事でも手伝ってもらおうかな。ねー、会長、葛葉に仕事手伝わせてあげて〜」

いかにも堅物、というような男がこちらを振り向いて手招きする。

「で、甲斐田くんはここね。僕の仕事ぶりに惚れてくれてもいいんだよ(*^^*)」

ぎょ、という表情をして甲斐田が少し後ずさった。

「何言ってるんすか、先輩」

甲斐田には何も言わず、俺に近づいてきてこう伝えた。

「僕、甲斐田くん狙ってるから。

葛葉にはあげない♡」

…、、。

「はぁ?俺狙ってねーし。別にどーぞ?」


𓆩❤︎𓆪


「すみませんでした叶さん」

「でしょーね、分かってたけどさ」

それは昨日の夜のこと。


あいつって美人だよな…。

仕草も意外に繊細だし。

昨日の仕事も丁寧に素早くこなしてたし。

つっかかってくる態度も顔も猫みたいで可愛いかったし。


こんな風に考えてみると、なんとびっくり、俺って甲斐田のこと好きじゃん、という答えにたどり着いたという訳である。


「甲斐田くんにつっかってこられた時の葛葉、すっごい生き生きしててさぁー、微妙に顔赤くなってるしでもう好きじゃんって、、???!!」

はぁぁ、とため息をついてじとりと見つめてくる。

「てことでどーすんの、甲斐田くん。取り合うってわけ?」

「いーや、さ。別にふたりと付き合っても嫌じゃなければいいんじゃねーの?多夫一妻みたいなこと、甲斐田にとっては」

「甲斐田に二股しろって言ってます?葛葉…..先輩」

ん…???

「は?!なんで居るのコイツ!??3年の教室だぜ?」

「叶先輩に呼ばれて来たんですけど。色々話し合ってるみたいなんでちょっと近づいてみたらコレ。どーいうことすか、叶先輩」

「うん、甲斐田くん。僕たちふたりと付き合う気はない?」

告白されたと分かるやいなや、顔を真っ赤にし始めた。

「…っ、え、本気で言ってます、?甲斐田、と付き合うの?先輩たちが?」

「え、てかさっき聞いてたんじゃねーの?「いやそれは、一夫多妻の間違いかなって、待ってあれ、先輩たちのことだったの!!??」」

うわマジか、はっず…と顔を背けた甲斐田は机の下に消えてしまった。

「んー、甲斐田くん、どう?僕たち君を幸せにする自信しかないけど」

すると机の下から顔を少し出して、

「甲斐田が、大学生になってからなら、いいです…、、先輩たちがそこまで甲斐田のこと好きでいてくれたら。付き合います」

素行に似合わず純情らしい、今にも倒れそうな小さな声だった。

「当たり前だろ。吸血鬼舐めんなよ?絶対迎えに行くから、ひとりになっても」

「ちょっと葛葉、僕が甲斐田くん諦めるわけないじゃん。…てことでさ、これからよろしくね、恋人候補として」





𓆩❤︎𓆪━━━━━━━━━━━━━━━𓆩❤︎𓆪


展開を考えるのにめちゃめちゃかかってしまいました、すみません(т-т)


リクエストについての補足です!

🌞さん受けじゃなくても受け付けているのでぜひどうぞ!

にじさんじBLは幅広くかもんです(*^^*)

ヴォルタやめちゃつえーなどなど!!何でも🙆‍♀️

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コメント

9

ユーザー

もう題名が「ChroNoiR×hr」なの見てリアルで👍🏻ポーズしちゃったわ。まじで𝕎𝕒𝕜𝕒𝕟𝕒さんの物語構成好き過ぎて何回でも見直せられるし葛葉と晴の関係がちょっと猿犬感あるの良すぎるんよ…。控えめに言って最高が宇宙規模を軽々しく超えちゃったよ。まじで小説家になれるくらいには表現も上手いし他の作品の物語の進み方とか展開が景気を見てるみたいというかその場に居るみたいで好き過ぎます。

ユーザー
ユーザー

リクエストに答えていただきありがとうございました🙇 wakanaさんが制作されている作品はどれも最高です。 続きを楽しみにしています。😍🤭💕

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