テラーノベル
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薄暗い部屋に瞬く閃光、飛び交う瓦礫と響き渡る轟音。
息つく間もない戦闘は、一瞬の油断も許されないほど激化していく。
その渦中で命を削り合う2人の力は、拮抗しているようにも見えた。
ヴォックスの攻撃は縦横無尽で、時折私に狙いを定めて襲いかかってくる。
私はそれを躱しつつ、アラスターの攻撃を縫ってヴォックスへと弾丸を撃ち込んでいった。
ヴォックス「ぐっ・・・!クソッ・・・!!」
アラスター「にゃははは!戦いづらそうですねぇヴォックス?」
アラスター「私との勝負に、優れた援護まであっては・・・到底勝ち目がないのはお分かりでしょ?」
飄々とした様子でヴォックスの猛攻を捌きながら、アラスターは笑顔を崩さずに言い放つ。
アラスター「まず彼女をどうにかしないとこの状況を打開するなど不可能でしょうねぇ・・・」
アラスター「まぁ、彼女を狙うほどの余裕があればの話ですがね!」
ヴォックス「舐めんな!クソッタレが!!」
さすが熟れていると言うべきか、アラスターの挑発を真に受けたヴォックスは更に戦闘に前のめりになる。
攻撃のひとつひとつは更に鋭くなり、自身の会社の中だということも気にせず大技を次々と叩き込んできた。
アラスター「おやおや、良いのですか?」
アラスター「貴方の会社が見る影もなくなっていきますよ?」
ヴォックス「黙れ・・・!!お前ら2人を消せるならどうだっていい・・・!!」
ヴォックス「アラスター!!お前も〇〇も・・・!!何故こうなる!?」
ヴォックス「俺の描いたビジョンまでもう一歩まで来て・・・・・・全てぶち壊しにしやがって!!」
ヴォックスの怒りに共鳴するように、部屋中のモニターがショートしてあちこちから火花が飛び散る。
声を荒げて肩で息をするヴォックスに対しアラスターは優雅に笑ってみせた。
アラスター「何故?・・・ッカカカカ!おかしな事を言いますねえ!」
馬鹿にするように大きく笑い、アラスターはヴォックスの懐へ飛び込んだ。
そのスーツの胸ぐらを掴み、至近距離に引き寄せる。
アラスター「―――俺も〇〇も、お前のために生きるペットではない・・・・・・」
アラスター「思い通りになどならなくて当然だろう?」
ヴォックス「―――ッぐあ・・・っ!?」
一際低い声でアラスターがすごんだかと思えば、
一瞬にしてヴォックスの身体が部屋の隅まで吹き飛んだ。
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