テラーノベル
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桃李「…行ったか。」
…、、、
桃李「いやぁ、わりぃわりぃ!笑。俺とした事が、美人を恐がらせちまったよ…」
トホホ…等と旦那は明るく振る舞ってはいるが、
ないこくんが初兎を連れて出て行ってしまった。三番街を知る良い機会とも言えるが、この状況で旦那を一人にしてしまって起きる事と言えば…
桃李「…さて、お前らのガキ…仏のことだがァ、依頼内容は後だ。その前に、ちょおッと俺と、」
『お話ししようや。』
…私達へのお叱りだ💦💦
桃李「先に言うぜ?。俺の質問に望む答えが帰って来なかったら、この件は無しだ。」
、!?
義理固く、人情に厚いあの旦那が、自分の質問に望む回答が付いて来なかっただけで、「約束を放棄する。」とまで言った。
これは…思ったより深刻かもしれない。
視点桃李
母「使えない、、本当に私達の子なのかしら…!」
父「お前は本当に要領を得ないな。何が出来るんだ。」
両親「「もっと出来の良い子が産まれれば」」
その日から俺は、この人達を家族だと思わなくなった。
俺の辞書に「不可能」と言う三文字は無い。
が、「不愉快」、「不可解」は当たり前に存在する。
自分で言うのも難だが、俺は気が長い方だし、イケメンだし、良い奴だと思う。他人には口出ししないし、基本的には好きにさせてやる放任主義だ。
けど、俺も一人の人間だ。イラつく事も、許せない事もある。
「本当の家族じゃないの。」
本当の家族じゃない??なんだそれ。つまり‘‘偽物’’の自覚があるわけだ。
馬鹿馬鹿しい。
俺はないこを愛してる。
胸を張って自身を持って、「アイツは自慢の弟だ」って言える。
俺のこの愛に、弟を思う気持ちに、嘘も偽りも、偽物も本物も無い。
…なのに、どうしてお前ら血筋にこだわる?
愛が無ぇのか?本物じゃねぇから?
だったらそれって、本当に家族なのか??
俺にとって「本当の家族じゃない。」なんて言葉は、「お前を愛して無い」と同義。絶縁宣言と変わんねぇ。
そんくらい重いんだよ。
そんな軽々しく口にして良いもんじゃないんだよ。
…遅くなったが、俺が放任なのは‘‘赤の他人’’にだけだ。
桃李「安心しろよ。簡単な質問だ。」
有栖夫婦「…、!」
桃李「お前ら、仏の事どう思ってる?」
ライ「愛する息子…ですかね。」
水兎「大切な家族よ!」
桃李「…初兎と比べても??」
瞬間、辺りが静まり帰った。
ライ「…ぇ、、?」
桃李「ああ笑。解りづらかったか?。言い方を変えよう。」
『初兎と仏。どちらかしか助けられないなら、どっちを選ぶ??』
水兎「ぃや、、ぇ、?桃李さん、?なにいって、」
ライ「、旦那、冗談はそこまでに…」
桃李「冗談じゃねぇよ??なんなら今、実戦して見せようか。」
そう言って桃李は、席を立ちテーブルに並べられたフォークをダーツの様に構えた。
狙う先には…
仏「すぅー、、すぅー、、、」
遊び疲れて眠る、仏の姿が。
常人なら確実に届かない距離。更に投げる物はフォーク。
相場はどうせ出来ないだろうと笑い飛ばす所であろう。
相手が、‘‘桃川桃李で無ければ’’
水兎「ふざけないでッ!!!貴方なにしようとしてるか…!?」
桃李「わーってるよ。昔っから得意なんだ。ダーツ。」
ライ「ッ!ほとっ、」
桃李「あー、ライ。お前頭回るもんなぁ?今この場に居ない初兎を選ばずに、嘘こいて二人とも助けようとしたろ。」
ライ「ッ…、、」
桃李「図星か。…アイツが今、誰と一緒に居ると思ってんだよ。ないこは俺の指示なら、確実に殺るぜ。」
…まあ、そんな事俺が死んでもやらせねぇけど。
桃李「ホラ、選べよ。」
選べるならな。
有栖夫婦「…」
ライ「…解りました。」
桃李「、、そっか。」
…残念だよ。
望む答えは帰って来なかった。テストは不合格だ。悪ふざけもここまでにしようとフォークを手から降ろそうとした時…
桃李「は、!?」
バンッ!!
ヒュンッ!!ガキッ!!
銃弾が桃李目掛けて飛んできた。桃李だからこその驚異的な反射神経でかわしたが、少し銃弾をかすった右頬からは血が垂れる。
弾丸の軌道を逆算して辿り着いた先には…
ライ「僕らの答えは‘’こう‘’です…」
水兎「貴方を殺して、二人とも助ける、!!!」
拳銃を構える二人の姿が…!!
桃李「ハハッ…」
子供の為なら権力者でも迷わず殺す…
桃李「最高かよ…!!!」
やっぱ好きだぜ。
お前ら。
コメント
3件
この感じだと🍑さんの納得いく回答で話を聞いてもらえますね!🍑さんは自分の子のためならどんな事でもできるのかが知りたかった感じですか?それにしてもさすがにフォークでダーツはやりすぎですよ💦もっと言葉使って話し合いしましょうよ…物騒すぎます。あとから🍣くんに説教されても誰も助けてくれませんね。 ところで🍣くんと着いてっちゃった🐇くんは何してるんでしょか?