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第2話「嫉妬するくらい、好きなんだ。」
次の日、夕方。
蓮が部活終わりに帰ってくると、玄関に仁の靴がない。
「あれ? 塾かな……」って思いながらリビングに行ったら、スマホに通知が入ってた。
【仁:友達とマック来てるー!すぐ帰るよ🍟】
「……は?」
そのメッセージを見た瞬間、なんか胸の奥が、ズクッと痛んだ。
“友達”って誰や。
男子?女子?
どっちにしても、仁が笑って喋ってる姿が、他の誰かに見られてるってだけで落ち着かん。
——しかも、俺が疲れて帰ってきてるのに
なんで仁が家におらんねん。
蓮はスマホを無言で伏せて、ソファにドサッと座り込んだ。
制服のまま、ずっと玄関の方を見つめる。
20分後、カチャッとドアが開いた音。
「ただいま〜……わ、蓮!帰ってたんや!」
「……。」
「ごめん!すぐ帰るつもりが、ちょっと話し込んじゃって……」
「誰と?」
「え?」
「誰と行ってたん?」
仁がびくりと肩をすくめた。
蓮の声が、思った以上に低かったせいだ。
「……クラスの子、男子2人と女子1人。」
「ふーん。」
「……怒ってる?」
「怒ってへん。けど、モヤモヤしてる。」
蓮は立ち上がって、仁の前までトコトコと歩いてくる。
そして、何も言わずにそのまま仁を抱きしめた。
「……俺以外と楽しそうにしてるの、正直、めっちゃムカつく。」
「……ごめん。」
「やけど、謝らんでいい。ただ……俺にだけ、特別でおってくれたらええから。」
そう言って、蓮は仁の耳元に顔を寄せた。
「……今夜は、離れんなよ。」
仁の頬がぽっと赤くなった。
「……うん。ずっと隣、いる。」
主です
方言出てるとこあるかもしれん
ごめんね
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