恋はのんびり

呆れてないかと、心配になるけど、渡辺はゆっくり愛してほしい。怖い、快感も感じたが、怖い方が勝つ。

目黒は、ゆっくりねと言う。

1度は、目黒を受け入れたのに、恥ずかしいのもあるが、あのときは怖かった。自分が変わってしまいそうで。

渡辺ー俺は変わらない？

目黒ーん、変わらない。

渡辺ーでも、しばらくは指だけにして？

目黒ー怖いもんね。

渡辺ー恥ずかしいし、ゆっくり進めて？

目黒ー可愛いんだけど〜。

渡辺ー男な！俺！

目黒の膝に座って怒っても怖くない。しがみついてくる。

「う〜」と唸りながら、それでも膝から降りない。真っ赤な顔して、しがみつく。

目黒は、言わないが「こんな可愛いの知らない」と思っている。

渡辺ーあの、その、今夜、する？

目黒ーだめ？

渡辺ー恥ずかしいだけで、大丈夫だけど、あの、えっと・・。

目黒ー指挿れるだけね。

渡辺ーうわ〜言うな！

真っ赤な顔を両手で覆い首を振る。

うなじを舐めると、そこまで赤い。

こんな反応されたら可愛いんだけどと、耳元や鎖骨辺りも舐める。

渡辺ーう〜。

目黒ー可愛いんだけど〜。

渡辺ーばかば〜か。

目黒ーシャワー行く？

渡辺ーんっ。

顔の赤い渡辺の手を引いて風呂場まで。

渡辺が目黒の服を脱がしていく。

目黒も渡辺の服を脱がしていく。

裸になって、シャワーの下でキス。

目黒ーボディソープで、指挿れていい？

渡辺ーだめ、そんなのだめ。

目黒ー綺麗にしたい。

渡辺ー自分で、その、する。

目黒ー見てていい？

渡辺ーだめに決まってる。

目黒は渡辺の身体を洗い、渡辺は目黒の身体を洗い、先に出てもらった。

渡辺ー自分の指でも、怖いんだけど〜。

恐る恐る指を挿れた。すぐ抜く。

もう一度挿れてみる。

変な感じがする。でも頑張って洗った。

目黒ー大丈夫だった？

渡辺ーんっ。

目黒ーソファがいい？ベッドがいい？

渡辺ー目黒の好きな方でいい。

目黒ーじゃあ、ベッドに行こう？

手を引かれて寝室へ。

渡辺はドキドキしている。寝室に入ることがあまりなかったから。

全くなかったわけじゃない。だけど、恥ずかしい。

渡辺ーあの、えっと、部屋暗くして？

目黒ー見えないじゃん。

渡辺ーいいの！

目黒ーベッド脇のスタンドライトだけでいい？

部屋に入ってスタンドライトを抱えて壁際に持って行く。

笑ってしまう。やることが可愛すぎる。

目黒ー翔太くん、そこまでする？

渡辺ーいいの！

目黒ーおいで。

渡辺ー来て、足が動かない。

目黒ー甘えん坊だなぁ。

渡辺ー違うわ！

恥ずかしくて、ベッドに行けないのだ。これからを考えると、恥ずかしい以外ない。