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星キラリ

2,012
ムメイ
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まなこ〜友
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コメント
1件
ああ、この電話のやりとり、すごく自然で怖い……! 同窓生の再会のテンションなのに、会話の端々に二人の危ない関係性がにじみ出てて、背筋がゾクッとしました。特に「不倫女を料理するってことでいいのかな?」の渋谷さんの台詞、軽い口調なのに確信犯的な怖さがあって印象的。「こういう恋の駆け引きは、もしかして……という可能性を残しておくほうがかわいそうじゃないのか?」はサイコパス特有の歪んだ優しさが滲んでて、ぞわっと来ました。不倫女を“誑し込んで結婚”ってオチがもう見えてるようで、続きが気になる……! その後の永堀さんとの約束(ディナー)とか、不倫女「待ってろ!」の捨て台詞まで、読み終わった後の余韻がたまりませんでした。面白かったです!
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先月に一度、永堀文世から連絡があった。
いつぶりだろう。
大学の卒業式以来だな。
彼女の第一声は『まだ未婚でいるのか』という問いかけだった。
あまり悪い女との出会いがなくて、恋愛は何度か繰り返しちゃあいるけれど、
そこまで虐め倒していい相手に恵まれず俺は未だ独身だ。
現状をそのまんま俺は彼女に説明した。
『いたぶり甲斐のある女に出会ってなくてまだ未婚だ。永堀はもう結婚してる?』
『うん。思いの外、早くにした。父親が相手を見つけてくれてね』
『ふ~ん。今も上手くいってる?』
『それが、数年前から浮気してる。同じ会社の部下とね。
私が知ってることを夫は知らない。
相手ね、10も下なの。若い子とヤってんの』
『それはまた……。腹が立つわな』
『まぁね~』
『どうすんの? 旦那をこのまま野放しにしとくのか?』
『もちろん、タイミングを見て捨てるつもり~。実はそのことで話が
あって連絡を入れたの。協力してほしいんだ。サイコパスの渋谷くんに』
『俺が卒業式の日に話してたこと──
俺の秘密を踏まえた上でちゃんと本気にしてくれてたんだ』
『うん。渋谷くんの出番が来る日があるとまでは、思ってもみなかったけど。
渋谷くんの出番が来ちゃったよ』
『そっか~。不倫女を料理するってことでいいのかな?
何か、わくわくするね~』
『やっぱり頭の回転早いね。それじゃあ早速お願いしたい内容を話させてもらうね。
実はもう手を打っていて、不倫女が婚活パーティーに参加するように仕向けてるの。
ちょっと経緯は省くけど、不倫女と一緒の会社に大学の時の友達がいて、その人に
不倫女が婚活パーティーに参加するよう頼んでるのね。
だから当日その婚活パーティーにはその友達も参加します。
上手くいくかどうか──今のところなんともっていうところなんだけど。
もし不倫女を婚活パーティーにおびき寄せることができたら、渋谷くんにもその
婚活パーティーを主催している会社に登録してもらって同じ日に参加してほしいな
~って。どうかしら?』
『OK。女の参加と日程が確定したら教えて』
『ありがとう。じゃあまた、後ほど……。
あぁ、そっだ。言い忘れたことが……。
その女と一緒に山倉美並っていう私の友人も参加するけど絶対微塵も相手に
しないでね。サイコパスな男の餌食にするような悪タレじゃないから頼みますね~。
渋谷くんは見た目がいいから、美並からハートの🏹が飛んでくるかもしれないけど、
絶対知らんぷりでお願いね』
『OK.善良な人間を俺の生贄にはできないし、君の大切な友達というなら
余計だね。気をつけるよ。冷たくしとく』
『はははっ、別に冷たくしなくてもいいと思うけど』
『こういう恋の駆け引きは、もしかして……という可能性を残しておくほうが
その彼女がかわいそうじゃないのか?』
『わかった。う~んと冷たくしといて』
『もし、その高橋蓉子を落とせたら君に何かプレゼントしないとな』
『ディナーをお願いしようかなっ』
『そんなので、よけりゃぁOK』
『ふふっ、楽しみにしてるわ。じゃあまた連絡するね』
卒業してから一度も会ってなかったのに、昨日まで何度か話をしていたと
感じるほど違和感もなく卒業の日と同じテンションで話せたことが不思議だった。
あの日、永堀に声を掛けた甲斐があるってもんだ。
あれだろ?
俺はその女を上手く誑し込んで、永堀の旦那から女を引き剥がし、
結婚まで漕ぎつける。
不倫するような女は、殊勝な振りはしていても、またいつか絶対やらかすんだよな。
その時が俺の本当の意味での出番だからなぁ~。
待ってろ! 不倫女!