テラーノベル
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撮影が終わる頃には、もう夕方だった。
「おつかれさまでしたー!」
メンバーたちが片付けを始める中、たっつんは机に突っ伏していた。
「……今日疲れた」
「そりゃあんな糖度高かったらな〜」
ゆあんがニヤニヤしてる。
「机の下で何してたんですか〜?」
のあまで乗っかってくる。
「なんもしてへん!!」
即答。
でも顔が赤いので説得力ゼロ。
その横で、じゃぱぱは普通に笑っていた。
「まぁ、ちょっと手繋いだだけ」
「お前ぇぇぇ!!」
部屋大爆笑。
たっつんはとうとうクッション抱えて丸くなった。
「全部言うなや!!」
⸻
そのあと。
騒がしいメンバーたちをなんとか振り切って、二人はコンビニに行くことになった。
外は少し涼しい夕方。
歩き始めてしばらくすると、じゃぱぱが小さく笑った。
「今日もいっぱい照れてたね」
「誰のせいや思っとんねん」
「かわいかった」
「っ……!」
またそれ。
たっつんが顔を逸らすと、じゃぱぱは楽しそうに肩を揺らした。
でも次の瞬間。
ふわっと、たっつんの頭に何か乗る。
「……ん?」
見ると、じゃぱぱのパーカーだった。
「寒そうだったから」
たっつんが目を瞬く。
「いや、お前が寒いやろ」
「俺よりたっつんのが大事」
数秒停止。
たっつんの顔が一気に赤くなる。
「お前最近ほんまそういうの多い!!」
「だって彼氏だし」
さらっと返される。
心臓に悪い。
たっつんはパーカーをぎゅっと掴みながら、小さく呟いた。
「……ずるい」
じゃぱぱはその声を聞いて、少し嬉しそうに笑った。
⸻
帰り道の途中。
人通りの少ない公園の前を通った時だった。
じゃぱぱがふいに立ち止まる。
「たっつん」
「ん?」
「ちょっとこっち」
軽く手を引かれて、公園のベンチへ。
夕暮れで、周りにはほとんど人がいない。
たっつんが座ると、じゃぱぱも隣へ座った。
距離が近い。
静か。
少しだけ風が吹く。
すると突然、じゃぱぱが肩にもたれかかってきた。
「っ!?」
「……疲れた」
「お前絶対わざとやろ」
「半分くらい?」
「正直か」
でも離れない。
むしろ少しだけ安心したみたいに目を閉じてる。
その姿を見ていると、たっつんもだんだん力が抜けてくる。
「……今日さ」
じゃぱぱがぽつりと呟く。
「いっぱい触れられて嬉しかった」
「〜〜〜っ」
たっつんが顔を覆う。
「なんでそんなストレートなん……」
「好きだから」
また即答。
たっつんはもう笑うしかなかった。
すると、じゃぱぱがそっと指を絡めてくる。
今度は隠さない手繋ぎ。
夕暮れの公園で、静かに手を繋ぐ。
「……なんか、夢みたいだね」
じゃぱぱが小さく言った。
たっつんは少しだけ目を丸くしてから、照れ隠しみたいに笑う。
「大げさやなぁ」
「だってずっと好きだったし」
その一言に、たっつんの動きが止まる。
「……は?」
じゃぱぱは少し照れた顔で笑った。
「言ってなかったっけ」
「聞いてへん!!」
「じゃあ今言った」
心臓がうるさい。
でも嫌じゃない。
むしろ嬉しくて、どうしようもない。
たっつんはしばらく黙っていたけど、やがて小さく呟いた。
「……俺も」
「え」
「結構前から、お前特別やった」
静かな公園。
じゃぱぱが目を見開く。
そして次の瞬間、めちゃくちゃ嬉しそうに笑った。
「やば、今日一嬉しい」
「今日一!?」
「更新された」
「意味わからん……」
笑い合う二人。
そのあと、じゃぱぱがそっとたっつんの肩を抱き寄せた。
今度はたっつんも抵抗しない。
むしろ少しだけ、自分から寄りかかった。
夕暮れの中。
二人はしばらく、幸せそうに寄り添っていた。
続く!
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