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ー永遠の森ー
アオイ「…飲み過ぎたァ゛…気持ち悪ッ_ 」
口を手で抑え、木を杖代わりにフラフラと歩を進める少女_アオイ・シンディー
此処は永遠の森。
人間の街から離れた”主に魔物が住み着く”森。
では何故、そんな危険な森に少女が居るのか_
それはまた後になりそうだ。
ほら、あんな危険そうな魔物が少女に…。
アオイ「あ”ァ?」
キエェェッ゛ と声をあげ、少女に襲い掛かる魔物。
アオイ「…上司の顔も忘れたか。」
不機嫌そうな声色。
木に手を掛けながら懐から小さな箱を取り出すと、ソレを魔物の足元へと転がす。
すると、あら不思議。
魔物が跡形もなく消えたではないでしょうか。
そして…少女が転がした小さな箱だけが残る。
アオイ「なんだ、雑魚じゃん。」
溜息を付き、箱を回収する。
また少しずつ、歩を進める。
ー???ー
暫く歩くと、空が暗くなり始め.雰囲気が一層悪くなる。
木の陰から開けた場に出るといきなりナニカが、アオイに飛び掛かる。
首を狙われた。
「ンん゛_ あ”? ンだ、酒カス野郎じゃねェか。」
掴んでいたアオイの首を離し、”酒カス野郎”と呼んだのは
魔王軍四天王,カルロス・ニンフィ
だった。
アオイ「…いきなり何のつもりだ。」
舌打ち.
ふらっとしながらも立ち上がるアオイは心底機嫌が悪そうだ。
カルロス「まぁイイじゃねぇか。間違えたんだよ。」
ヘラヘラと笑いながら謝る…謝っているのかも分からないカルロス。
して、何故〝魔王軍配下〟というモノと少女アオイがこの様に親しげに話しているのか_。
勘の良い方はもう気付いているだろう。
彼女もまた、〝魔王軍配下〟の一人なのだ。
アオイ「…もういい。お前と話しているとイライラする一方だ。」
カルロス「あ”ぁ? んな寂しいこと言うなよォ~。丁度暇なんだ、相手してくんねぇかな゛??」
問答無用で攻撃を仕掛けるカルロスに限界が来たのか.アオイが何処からか大剣を取り出す。
アオイ「…アンタは死なねえと治らない馬鹿なのか”? クソッ…腹が立つ。」
カルロス「イイねェ…。乗ってきたじゃねえか゛」
アオイ「今なら、土下座で許してやる。ほら、這いつくばって命乞い」
実に気分が悪い。
カルロスの挑発に乗った自分自身にも怒りが湧いてくる。 が、もう引き返せないのだ。
カルロス「ンなこと、俺がすると思う~~???」
アオイ「_大丈夫だよ。アンタが死ぬ前に土下座させてやるから」
アオイが笑い.そう言うと眉間にシワを寄せるカルロス。
二人の間にはぱちぱちと、火花が舞う。
今にも乱闘が始まる_そんな時に.ドドドッ_足音をたて、凄いスピードで二人の間に割って入る者が一人_。
「なっ、何してるんですかッ!?」