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正真正銘の後編です。
時間軸はよく分かりませんが(最近プロセカをやってないため)伝説の夜を超える前くらいです。傷だらけの手で〜イベントは終わってるていです。矛盾あったらごめんなさい。
加筆修正しました!2025 8⁄14
【注意】
こはねが可哀想
致している
挿入してる
喘いでる
濁点喘ぎがある
無理な方はすぐにブラウザバックを!!
絵名はあのあと、彰人に連絡をした。しかし返事はこなかった。言わば、未読スルーというものである。普段の彰人なら遅くても1時間後には返事がくるのに。
「…やっぱり、返事がこない。もう2時間経った…」
絵名の顔と声色は不安で溢れていた。隠そうとしても隠せないくらい絵名は不安だった。
その顔を瑞希は画面越しに見つめていた。
『絵名だけ意図的に避けてるみたいだね、ボクも弟くんに次の数学のテストの日聞いたけど、すぐに返ってきたよ』
「なんで…?私だけ……」
昨夜、途中まであんなに優しく触れてくれたのに。突然拒絶させられてしまった。
「なんなのよ…私なんかしたかな…?」
キスされて、揉まれて、そのあと_
ぽろりと目尻から絵名の涙が零れた。
『絵名、!?』
絵名の零した涙を瑞希は見逃さなかった。
「あ、……」
思い出した。
そのあと、そのあと、___泣いた。そして拒まれた。
「瑞希、思い出したの、昨日の夜にあったこと……」
『なにがあったの…?絵名がいいなら聞かせてくれない? 』
絵名は小さな頷き口をゆっくり開いた。
「私が…多分、生理的な涙を流して、それ見て、彰人…[終わりにしよう]って言った」
画面越しに映る瑞希をちらりと絵名は見る。
『…あはは、…ほんと、!弟くんらしいなあ……』
さっきまで親身になって心配してた瑞希は急に他人事のように笑い出した。
「ちょっと!なんで笑ってるのよ!」
『…ごめん、ごめん。本当に弟くんらしいなって、さっきも言ったでしょ?』
「彰人らしいって…なによ、」
絵名が瑞希を睨みながら尋ねた。
『絵名の涙に弱いってことだよ』
涙?たかが涙で彰人は拒むのか。絵名には到底理解できないことだった。
今までたくさん泣いてきたところを彰人は見てきた筈なのに。
『あ、そういえばボク、今から用事あるんだった!』
嘘っぽい瑞希の声が絵名の耳に留まる。
「はぁ?その声のトーン絶対嘘でしょ!」
絵名は嘘をついていそうな瑞希を睨む。
『まあまあ!じゃ、ちょっと抜けるね〜!』
そう言い残して瑞希はビデオ通話を抜けた。
「はぁ!?ちょっと!瑞希…!?」
✦︎︎✧✦︎︎✧
「さてとっと!」
瑞希は桃色ののリボンが飾り付けられている椅子から立ち上がり、PCの電源を落とす。
「えっと…ビビットストリート?だっけ?まあいいや、」
瑞希はスマホと可愛らしい鞄を手に取り、足早で部屋を出て行った。
「ほんと、2人は素直じゃないなあ…」
瑞希はくすくす笑いながら玄関に向かう。
瑞希は淡いピンクの靴を履いて玄関にある大きな鏡を笑顔で見つめる。
「…今日のボクもかわい!
__さてと、“お話”しに行くか」
瑞希の顔から笑顔は消え、凛とした顔になる。
(_ボクの大切な友達を傷つけた弟くんにはこれくらいが丁度いいよね!)
瑞希は扉を開けてビビットストリートを目指して歩き出した。
✦︎︎✧✦︎︎✧
空は橙に染まり、夜が来ることを暗示していた。
「もうこんな時間かよ、早いな、」
彰人は額に垂れた汗を腕で拭った。
「そうだねー、……ごめん!…私、終わってない課題があるからもう帰るね!」
杏は気まずそうに言うと、荷物がある場所へと駆けていった。
「東雲くんと、青柳くんは6時半くらいまで練習す____」
「弟くん、ちょっといいかな?」
尋ねるこはねの声を遮るように瑞希が現れた。
「暁山……?なんでここに…? 」
彰人の驚く声が響き渡る。
「ごめん!弟くん借りてくね〜!」
瑞希は強引に彰人の腕を握り路地裏へと引き連れて行った。
「おい、暁山!急になんだよ、!」
瑞希は彰人の求める応えとは違う応えを出した。
「なんで絵名のこと避けてるの?」
思いっきりの作り笑いで瑞希は彰人に尋ねた。
「……は?」
「いやー知っちゃったんだよね!2人の歪な関係をさ〜!」
瑞希はケラケラと笑った。勿論目は死んでいた。
「……絵名から聞いたのか、?」
「正解!流石弟くん!」
彰人の目は恐怖で溢れていた。瞳の中に映る瑞希は化け物のようだった。
「そんな、紛い物を見るような目で見ないでよ〜、ねえ、弟くん、ほんと今更だよ」
淡い桃色や、桜色などの可愛らしい色の服を瑞希は纏っているはずなのに、彰人は瑞希が黒を纏った恐ろしい悪魔に見えた。
「もう絵名は崩壊してるよ?なんで今更大切にしようとしてるのかな?大切にする権利もないんじゃないの?」
事実を淡々と瑞希は述べる。彰人は耳が痛そうに瑞希の言葉を聞いていた。
「…一度、絵名を拒んだ俺に、話しかける権利も、大切にする権利もないことだって、分かってる……暁山、お前は俺に何が言いたいんだよ」
彰人は今にも泣きそうな顔をしていた。高校2年生なのに、まあ、でも自分もか、と思いながら瑞希はその顔を見つめていた。
「……絵名はもう弟くんがいないと生きていけない、弟くんは、絵名が生きるために必要不可欠な欠片になったんだよ」
だからあの朝避けた時、苦しそうな顔をしてたのか。だから俺を引き留めようとしたのか。
「……あのね、一度歪になったものは、もうなおらない、だけどね、歪であることは間違っていることじゃないんだよ」
瑞希はくすりと笑って、自身の淡くて長い桃色の髪に触れた。
「歪でもいい。それにこの世界の理が全てじゃない……ボクを認めてくれた今の絵名を救えるのは…弟くんだけだよ」
歪でもいい、その言葉を聞いて彰人は少し安堵してしまった。
「……何を根拠に?」
「今の自分を根拠に、ね。……ボクもう帰るねー、バイバイ!」
瑞希は彰人に手を振ると路地裏から出て行った。
その背中を見て彰人は 常々思う。暁山瑞希は謎めいてると。
彰人もその後を追う様に路地裏から出て行った。
「……悪い、俺もう帰るわ」
「ああ、分かった。小豆沢、俺たちはまだ練習してよう」
冬弥の声が聞こえてこはねはぼんやりとしながら返事をした。
「……うん、そうだね」
✦︎︎✧✦︎︎✧
茫然としながら彰人は帰路を歩いていた。一体彰人に絵名の何を救えるのか。ずっと考えていても納得できる答えは出ない。
〔歪であることは間違ってない〕
瑞希のその言葉がフラッシュバックする。
この世界に正も誤もないと言うかのように瑞希は言った。
この世界の“正しい” というものは、生活してゆくなかで植え付けられた固定観念で決める。そして、その植え付けられた固定観念も正しいとは言い切れない。じゃあ正しいというものは一体なんなんだろう。
歪であるということは正常ではない。それでも間違ってはいない。たとえ、正常じゃなくてもそれは異常に属さないってことなのか。
いや、歪って異常じゃないか。一つの歪みがどんどん発展してそれが一つの異常になる。
どんどん奥が深くなっていって、根幹が分からなくなる。
深く考えずにただ、快楽を求めて抱き合える関係が良かった。血縁なんてなければ良かった。
一体、何処で道を間違えた。みんなの求める正しい道はどちらに進んだらあるのか。そもそも正しい道ってなんだ。
瑞希はああ言ってたけど、俺と絵名は歪で道を間違えた。もしこの道が正しければ、こうやって、もがき苦しんでないだろう。
そうくだくだ考えているうちに、東雲邸に着いてしまった。
家が視界に入った途端、足に鉛がついたように重くなった。得体の知れない恐怖が俺の体に渦巻いているような気がする。
彰人は震える手でドアノブを掴み、そっと扉を開けて家へ入った。
「彰人…」
涙目になった姉が目の前にいた。
最悪だ。なんで絵名が玄関にいるんだ。
____顔を合わせれない。
「……最後のお願い、聞いてくれる?」
苦しそうな顔をしながら絵名はuntitledの再生ボタンを押した。
「おい絵名待て…っ、!」
✦︎︎✧✦︎︎✧
「……ここは、もう一つのセカイか」
セカイにしては妙に色褪せていた。
彰人が目を擦って辺りを見回すと、ノイズのかかった翡翠色の長い髪の毛を二つに結んだ少女の後ろ姿が見えた。この姿、見覚えがある。
「ミク…?」
彰人が尋ねるとノイズ塗れの少女はくるりと回転し彰人の方を向いた。
『…彰人く、んだ!……実は、イ、ま、深刻なエ、ラーが発生して…、
____消えそうなの』
ミクは苦しそうに微笑んだ。
「消える?」
『そ、う、消えそウなの。想いガ消えかかってて、…想いが、 消え、ルとわた、シと、この……セカイ、完成消滅、しちゃ、う』
「どうすれば…エラーは治るんだ?」
『…彰人く、ごめ、姿、維持できナい。ワタし、肉体、消える、エラー、治す、えナ、助け__』
ミクはノイズに囲まれながら、このセカイから肉体が消え去った。
『ミク!』
俺が聞き間違えていなければミクは最後に〔絵名、助ける〕と言った。___助ける?でもどうやって?
別に大したセカイじゃないのに、セカイの崩壊寸前を目の当たりにすると、どうしても正義感が振るってしまう。
____絵名を助ける。
「彰人……、お願い」
絵名の声が彰人の背中の方から聞こえる。
「ごめん、………抱いて、?」
____元々は俺らがいちゃつくためにできたセカイ。昨日俺が抱くことを拒んだから想いが消えかけてる。こんな卑猥な想いなんて、どうでもいいのに。
いや、どうでもよくないから____。
「……ああ、抱いてやるよ、めちゃくちゃに。後悔すんなよ」
✦︎︎✧✦︎︎✧
「あっ、やっ、舐め、ないでっ、」
彰人は絵名の両脚の間に頭を突っ込み、隆起した秘部を舐め上げた。
「ひゃうっ、い、やっ、!イッちゃ、う、」
絵名は首を横に振りながらやめるよう懇願したが、彰人は無視をし、そのまま舐め続けた。
「あ゙っ…、まっ、て、よぉ、イッ…く」
絵名は躰を震わせながら達した。
「…前戯はこれくらいでいいか、」
彰人はそういうと、顔を上げて絵名にキスをした。
「……挿れるぞ、」
絵名は小さく頷いて目をギュッと瞑った。
彰人は熱くなったソレをどろどろになった絵名の蜜壺に挿入した。
「んっ、あぅ…っ、!」
ぶるぶるっと再び絵名の躰が震えた。
「挿れただけでイッたのかよ、はやすぎ」
彰人の嗜虐心が剥き出しになる。
__このままもっと快楽に堕とさせたい。
本能のままに絵名の華奢な腰を掴んだ瞬間絵名が抱きついてきた。
「…、あき、と、引かないで…」
「…急になんだよ、?」
「彰人のこと……好き、大好き、男として」
絵名はさらに強く彰人を抱きしめた。
「____あ」
ぽたっと透明な雫が彰人の目尻から零れ落ちた。
「嬉しい……けど、俺で、いいのか、間違って…ないか?」
「彰人がいいの、彰人が一番好き…。こうやって卑猥なことするのも、彰人だけがいい……ずっと、彰人が好きだった。」
絵名も彰人と同じく目尻から雫を落とした。
「……絵名、俺も好き。絵名のことが。だからよければ…付き合ってほしい」
「うん、!私で良ければ…!__あ゙、?」
彰人は絵名の腰を揺らし始めた。
「へっ…!?あき、と、ま、って、ん゙っ 」
「締め付け、キッツ…、やば、出そう…」
ぎゅっと絵名の肉の泥濘は彰人のソレを容赦なく締め付ける。
「ナカ、出して…?」
彰人の罅が沢山入った硝子のような理性はその言葉を聞いて完全に割れた。
彰人は絵名の最奥に打ち付ける。
「ふぁ゙、!?も、むり、イッ…!」
「あ゙ー出る…ッ」
二人は同時に絶頂に達した。
どろどろした白濁の液体が絵名の中に吐き出された。
✦︎︎✧✦︎︎✧
『……最近絵名調子いいね?なにかあった?』
ニヤニヤと笑いながら画面越しの瑞希が絵名に尋ねる。
「瑞希には関係ないんだけど?」
絵名は瑞希をいつものジト目で睨んだ。
『えぇ〜!!ボク、結構暗躍したのに〜?』
「なにかしろって瑞希に頼んでないんだけど!?」
『えへ?そうだっけ?……でも絵名が幸せならボクはそれでいいよ』
瑞希は優しく微笑んで、いまだに睨んでいる絵名を見つめる。
いつもの絵名に戻ってきた。
一体、絵名にとって彰人はどれだけ存在が大きいのだろう。
____考えがいがあるな。
彰絵名読切
【甘い甘い毒】 終わり
✦︎︎✧✦︎︎✧
ここから作者のあとがき的なものです!
興味ない人はスクロールしてねー
ここまで読んでくれてありがとございます!感謝です!
2年近く投稿していなかったので凄く申し訳ないです。それでも投稿を待ってくれて本当にありがたいです!
分かる通りわたくしれもんは体の関係から始まっちゃうやつが好きなんですよね〜!!どのカプにも関わらずに。そして円満(?)に付き合うのが好きです。まさにこれですね。
彰絵名って姉弟愛でかなりマイナー部類に属されるじゃないですか!それでもpixivの投稿数は500件超えてるんですよ!?凄くないですか!?pixiv最高すぎる!私の生息地。
あとですね、わたくし♡喘ぎ地雷になってしまったんですよ。(2年前は大丈夫だったのに…!!)なので、♡が完全にないです。イラストだったら全然大丈夫なのに…なんなんでしょう、この現状。♡がないと全然喘いでる感ないかもしれません。そうだったらごめんなさい。研究してもっとえっちにさせたい。
ここまで読んでくれてありがとございます!
多分今までのー身体の関係ーの続編は出ないと思います!一度一通り読みましたがストーリーめちゃくちゃ過ぎて呆れました。
本当に申し訳ない!私の気まぐれでまた彰絵名の読み切りが出るしれない。
彰絵名不足の人は取り敢えずpixivのアプリをインストールするか調べてみて。
沢山あるぞ!勿論えっちなのもね!
それではまた、会える日まで。