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ピピピピピピピッ
「…行くかぁ」
特に変わり映えのない朝、少しワクワクした自分がいた。
校門前、青い髪をした美少女が突っ立っている。
そしてすでに少女の周りは人に囲まれている。
その光景を見ていると、何故だかとてもイライラした。
でも、一旦そんな考えは振り払って、彼女の元へと駆け寄る。
「すいちゃん!お待たせぇ!」
少し声を張って、彼女の名前を呼ぶ。
そうした瞬間、すいちゃんの顔がパァっと明るくなる。
「お、おはよう!みこち、!」
まだ少しビクビクしながらも、優しい笑顔でみこの方に来てくれた。
「すいちゃん、眼鏡取ったんだにぇ!」
「、っ。…うん、へ、んじゃない、かな?」
「うん!凄い似合ってる!」
…あぁ、よかった。
まだ人の言葉に少しの恐怖を感じているが、少しずつ、少しずつ笑える様になっている。
数週間後…
「おはよっ、みこち!」
「うおわぁっ?!、おい星街ぃ!ビビらせんなよぉ、」
「ビビる方が悪いんだよ、ばかちっ」
「オメェ、!」
「あはっ、にげろぉ!」
すいちゃんとは、とても仲良くなれた。
でも、すいちゃんとタメで話せるのは、行きと帰りだけだ。
すいちゃんが眼鏡をとってから、皆人が変わった様にすいちゃんを囲んでチヤホヤする。
でも、まぁいいか、、すいちゃんと過ごし初めて約半年、出会ったのが遅かったからか、もうすぐ高校進学だ。
「不安だなぁ」
「…みこち、今なんか言ったぁ?」
「、!いや?なんも言ってないよぉ?」
「怪しいんだよなぁコイツ」
「あんだお、!」
「まぁまぁ、威嚇しなさんなよ、赤さん」
「誰が赤たんだぁ、?!」
「オメェ以外に誰がいるんだよ、ばかち、!」
「んで、何が不安なの?」
「聞こえてんじゃねぇかよぉ、」
「まぁまぁ」
「…その、高校生になったら、さ、すいちゃんと仲良くする時間が、また減っちゃうのかなぁなんて、思ったり、、?」
「ん”んっ」
「、?!どうしたのっ、?すいちゃん」
「いやぁ?何でも無いよぉ」
「…ならさ、一緒の高校行こうよ!知り合いが少なくなるなら、二人の時間も取れるでしょ?」
「、! うんっ」
ホントにさ、あたしの気も知らないで、呑気な奴だよ、。
アイツ察するってこと知らなそうだもんな、うん、仕方ない。
だって、ばかちだし?ぷにちだし?でぶちだしw
「オメェなんか失礼な事考えてるな?」
「ははっ、キッショ…何でわかるんだよ」
「みこの魂が否定してんだよぉ!…じゃなくてぇ!」
「やっぱばかちだにぇえ?」
「星街ィ!」
「あははっ」
ホントにさ、人の気も知らないで、助けられた時のドキドキを返して欲しいもんだ。
コメント
2件
んえええ?! 今気づいた!!うんま!!!