【前回のお話】
ショウマ「お金を得る過程が、大事なんです!!!!!」
ボン「負けるワケにはいかねぇんだよ!!」
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お金を得るためには、働くことが必要と杏子に教えたショウマ。だが、働けそうな場所があるワケもない。
ショウマ「ないね…特にコレといったトコロは。」
ショウマは野菜の直売所を見ながら腹を鳴らし、そう言う。
杏子「だな…あ!」
すると杏子は何か思いついたようで。
杏子「おいショウマ、走れるだけついて来い!!」
ショウマ「えぇっ!?」
杏子は突然走り出してしまった。
(ストマック社にて)
シータ「兄さん、赤ガヴ!」
ジープ「赤ガヴだよ兄さん!!」
ストマック社ではシータとジープがランゴの元に走ってきていた。
ランゴ「どうした。」
ジープ「兄さんこの映像見て。」
ジープはランゴに映像を見せる。
ランゴ「なるほど、赤ガヴか。…もしかして最近バイトが消えているのはコイツのせいか?なんかもう一人赤い女みたいなのもいたが。」
シータ「きっと赤ガヴの仕業なんだよ兄さん。あの野郎、わざわざメス豚の故郷に送り返してやったのに、まだ飽き足らずバイトを抹殺だなんて…1000年早えぇんだよ!!」
ジープ「ねぇ兄さん、往生際の悪い弟は、私たちが殺っちゃおうか?そしたらバイトの怨みを晴らすことにも繋がる。絶好の提案だとは思わない?? (・∀・)ニヤニヤ」
ランゴ「……取り敢えず今日は偵察程度に済ませておけ。」
シータ「え!?なんで始末させてくれないの!!?」
ランゴ「お前たち上層部が暴れるとアッチに悪い噂が立ちかねん。それはバイトの意欲低下にも繋がり得るからな。」
ジープ「……分かった。シータ、行くよ。」
シータ「……ったく。」
シータとジープはショウマと杏子の元へと向かい始めた。
【ショウマside】
杏子「……着いた。」
杏子は、とある年季の入った家の前で止まった。
杏子「じいさーん!ばあさーん!!」
杏子は戸を叩く。しかしショウマはそんなことそっちのけで、
ショウマ「わぁ…コレ美味しそう!!」
近くにあった畑の、熟れたキャベツを勝手に取っていく。どちらも甚だ迷惑である。
ショウマがキャベツに齧り付こうとしたその時。
???「コラーッ!!この野菜泥棒が!!!」
???「大声出すんじゃないバカ!!」
老年の夫婦らしき二人組は、杏子とショウマにゲンコツを食らわせる。
杏子「痛ってー!!!」
ショウマ「いたたたた…泥棒?」
杏子「ショウマあんた泥棒はダメだって昨日言ってたよな?」
???「ココはウチの畑だ!勝手に取るんじゃ……?」
???「大声のせいでご近所迷惑……杏子ちゃん!?」
杏子「そうだよ。お見知り置きの杏子だよ。」
ショウマ「ゴメンナサイ!!俺、知らなくて、昔っからその辺の草ばっか食べて生きてきたから…」
???「……誠??」
???「どちらにせよ大声は…え、誠!?」
???「そんなワケないじゃない!だってもうあの子は…」
ショウマ「え、ええっと、よく分からないけど、俺ショウマです。」
しかし。
ショウマ(グゥゥ~)
ショウマは倒れてしまう。
???「おぉっ…!?」
杏子「大丈夫かショウマ!!」
その老夫婦と杏子でショウマを支えた。
(ストマック社にて)
シータとジープが人間界に向かう途中、シータはエージェントに問う。
シータ「赤ガヴの居場所は分かったか?」
エージェント「いえ、まだ。」
ジープ「残念ねぇ、早く会いたいのに。」
すると。
???「誰に会いたいんだい?」
ニエルブが現れた。
シータ&ジープ「「ニエルブ兄さん…!!」」
シータ「誰って、新しい優秀なバイトだよな。な、ジープ。(^_^;)」
ジープ「え……ええ、シータ。最近よく、バイトがいなくなるからね〜。(^_^;)」
ニエルブ「へぇ~、改造の不具合で野垂れ死んでるのかな。」
シータ&ジープ「「兄さんは、何の用でコッチに??」」
ニエルブ「改造したバイト君の不定期検診だったけど……設計も見直してみようかな。じゃあね。」
ニエルブが眼前から消えて十数秒後。
シータ&ジープ「「ハァ〜。💦」」
シータ「まだ、バレてないよな?」
ジープ「まだ、私たちだけで遊びたいものね。」
二人は胸を撫で下ろしたが…。
ニエルブ「……あの二人も気づいたのかな。フフッ( ̄ー ̄)ニヤリ」
ニエルブは不敵な笑みを浮かべると、更に歩を進めた。
【ショウマside】
ショウマ「……これが、誠さん?」
???→良治「杏子の母さんの弟だったんだが…20年前に亡くなってね。」
杏子「母さんも相当悲しんでたぜ。」
ショウマ「……そっか。」
すると。
???→睦子「残り物だけど、どうぞ。杏子ちゃんも食べていって。」
お盆の上には料理が乗っていた。
杏子「んじゃあ、ありがたく。」
ショウマ「ありがとうございます! いただきます!!」
杏子とショウマは料理を食べていく。
杏子「へぇ、美味いじゃん。」
ショウマ「うんま!!」
睦子「本当によく似てる…」
良治「あぁ…まるであの頃の食卓みたいだ……」
ショウマ「凄い、全部美味しい!後で何ていう料理か教えてください!メモしたい!!」
睦子「え…………?普通のものしか出していないんだけど…もしかして外国の方?」
杏子「……( ´Д`)=3 あのなショウマ、これは白飯、でこれが肉じゃが、味噌汁に、コッチが焼鮭で…ん?焼鮭??おいおいクリスマスかよ。」
そんな他愛もない会話をし、笑う一同。
すると、良治さんが突然真顔になり、ショウマに訊いた。
良治「そういえばさっき、道端の草を食ってたとか言ってたな……」
ショウマ「あ……えぇっと、アッチだと、俺と母はそれぐらいしか食べられるモノなくて…」
良治「そっか……」
睦子「苦労されたんだね……」
ショウマ「まぁ、少し。」
すると、夫妻は数秒間顔を向き合わせてから、再びショウマたちの方を向いた。
睦子「ねぇお父さん、もし今生活に困っているようなら…」
良治「そうだ…そうだなショウマ君!杏子も!!」
ショウマ「え、良いんですか!?」
杏子「マジかよ!!?」
良治「誠が引き合わせてくれた縁だ。君たちさえ良ければ!!」
ショウマ「ありがとうございます!!」
杏子「感謝するぜ。」
良治「ハッハッハッ!!! さあ食べて!!!!」
ショウマ「いただきます!!」
その後、ショウマと杏子は、布団干しや、畑仕事などを行ったりと、一生懸命働いていた。
杏子「良かったなショウマ、生活場所ができてよ。」
ショウマ「杏子もね。」
良治「ショウマ君、杏子、ちょっと休憩しよう。」
ショウマ「はい!」
杏子「は〜い。」
睦子さんはマシュマロを食べていた。
睦子「ショウマ君と杏子ちゃんも食べる?」
ショウマ「あっ、それ、もしかしてマシュマロ?」
良治「息子が好きだったんだ。」
ショウマ「食べてみたかったんです!」
ショウマはマシュマロを手に取ると、その柔らかさに驚いた。
ショウマ「おお……いただきます!!」
パクッ (´~`)モグモグ
ショウマ「うぉっ、うぉぉぉ……!!フワッフワで、でもちょっと弾力もあって、なんか溶ける感じで……凄い、面白い!!!」
睦子「気に入った?」
ショウマ「うん!!ノートに書いとこ!!!」
ショウマはマシュマロを食べた感想を書くノートを取り出す。
杏子「初見だな、そのノート。アタシにもマシュマロくれよ。」
杏子はショウマが持っている袋からマシュマロをつまみ食いする。
杏子「う〜ん、美味ぇ!!٩(♡ε♡ )۶」
そんな杏子を他所に、ショウマは3人に見られない様に(杏子には見られてもいいが)マシュマロを食べて生まれたゴチゾウをキャッチする。プレーンマシュマロのゴチゾウ、「ふわマロゴチゾウ」といちご味のマシュマロのゴチゾウ、「まるマロゴチゾウ」だ。
ふわマロゴチゾウ「マロ」
まるマロゴチゾウ「マロ」
ショウマ「あっ…」
良治「どうした、腹が痛いのか?」
睦子「いや……マシュマロ古かった??」
ショウマ「大丈夫、大丈夫!(^_^;)もっと食べていい?」
良治「おお……」
睦子「ああ……」
エージェント「ふ〜ん……ターゲット、発見。」
ショウマと杏子は、数日後、夫妻と一緒に買い物に出かけていた。
睦子「悪いねぇ。」
ショウマ「全然!俺、力仕事しかできないし。」
杏子「言われてみればそうだな。」
良治「何言ってんだ。居てくれるだけで十分だよ。」
睦子「うん。ショウマ君と杏子ちゃんが来てから、毎日が明るくなった。」
良治「なぁ。」
すると突然、4人の前にエージェントが現れた。
ショウマ「うわっ、エージェント!?」
エージェントの襲撃で、4人は倒れてしまうが、ショウマと杏子は直ぐに起き上がる。
杏子「チッ……こんなトコまで!!💢」
しかし、尚もエージェントは銃を構え、夫妻を襲おうとしていた。
だがその銃口をショウマと杏子が遮る。
ショウマ「お前の狙いは俺と杏子だろ!?他の人には手を出すな!!……おじさん、おばさん、ゴメン!!!杏子、行くよ!!!」
杏子「分かってるッつーの!!」
ショウマと杏子は開けた林の中まで走り、エージェントをおびき寄せる。ところがどっこい、林の中には、もう一体のエージェントがいた。
ショウマ「相手してやる。来い!!」
シータ「よう、赤ガヴ。」
とその時、ショウマにとっては聞き覚えのある声がした。
ジープ「とっくに死んだと思ってた。」
ショウマ「シータ姉さん…ジープ兄さん…!」
杏子「ショウマの兄と姉か。」
シータ「楽しそうにやってんじゃん。そこの女との関係は良好ですかぁ〜?」
ジープ「お前たちと一緒にいた人間たちも幸せそうで…」
シータ&ジープ「「いいスパイスになるかもな(ね)。」」
シータとジープは嘲笑する。それにショウマは激昂し、握りこぶしを作った。
ショウマ「やめろ!!良治さんたちの想いを踏み躙りやがって…人間の世界は、お前らみたいな人の幸せを食い物にするような奴らが来ていい場所じゃない!!」
しかしシータとジープはショウマの言葉を無視し、タブレットを見せる。
シータ「俺たちのバイトが謎のモンスターにやられてね。」
ジープ「調べてみれば、見覚えのある赤いガヴがついてるじゃない。」
シータ&ジープ「「お前にしかついてない、その赤いガヴが!!」」
シータ「おまけにそこの女みたいなヤツもいたなぁ。」
ショウマの怒りは、更に度を増していく。
シータ「可哀想だなぁ、その赤いガヴのせいで、お前はスパイスにもなれなくて。」
ショウマ「やめろ…」
ジープ「可哀想ねぇ、ママと同じ人間だったら、一緒に死ねたのにぃ!」
ショウマ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ショウマの記憶がフラッシュバックする。
みちる「ショウマ…」
ショウマ「母さん…」
ショウマとその母、みちるは、家族に追い詰められていた。
ショウマ「ランゴ兄さん…!」
みちる「私たちをどうする気?」
ランゴ「分かっているだろう、お前たちを保護していた、イカれた親父は死んだ。」
ランゴは怪人態になる。
ランゴ「人間はウチの家族じゃない。我がストマック社の、闇菓子の材料にすぎないんだ。」
みちる「やめて、ショウマだけは!!」
みちるは必死に庇う。
ニエルブ「まぁ君たちじゃあ、大していいスパイスにはならないだろうけどね。」
続いてニエルブと、
グロッタ「安い闇菓子には、丁度いいわ。」
グロッタも怪人態に。
グロッタ「ふっ…やっちゃって。」
バイトのグラニュート「ホイッ。」
すると、バイトのグラニュートが出した舌がショウマとみちるの方に伸びてくるが、みちるはショウマを突き飛ばし、自分が犠牲になった。
みちる「ショウマ!!」
ショウマ「母さん!!」
みちるはヒトプレス化されてしまった。
バイトのグラニュート「ありっ?おっかしいな。」
ランゴ「ん?」
グロッタ「なんでコイツは圧縮されないの??」
ニエルブ「グラニュートの体質も受け継いでいるせいかな。」
ランゴ「まぁいい、コイツの処遇は後だ。」
ランゴはみちるのヒトプレスを機械の中に入れると、先回りして、みちるのヒトプレスだけを取り出し、手で握り潰した。
ショウマ「あっ……母…………さん………………!」
グロッタ「はぁ…」
ショウマ「うわぁぁぁぁぁ〜!!!!!」
ショウマが泣き叫ぶのも虚しく、バイトのグラニュートとエージェント2人がショウマを取り押さえ、連行する。
シータ「今頃、お前のママは…」
ジープ「見知らぬグラニュートの腹の中!!」
シータとジープは、さっきよりも1000倍の皮肉を込めた嘲笑をショウマに向ける。
シータ「そこの女も、」
ジープ「いつかは、」
シータ&ジープ「「そうなるぜ(わぁ)。」」
ショウマの怒りが煮え滾る。
シータ「結局、ランゴ兄さんたちは仕留め損ねたようだけど…」
ジープ「私たちが仕留めてあげる!!」
シータ&ジープ「「やれ」」
エージェントがショウマと杏子に襲いかかる!!
ショウマ「フッ!」
杏子「ハッ!」
『グミ!』『EATグミ! EATグミ!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)
ショウマ「変身!!」
『ポッピングミ!ジューシー!!』
2人はエージェントの攻撃を避けながら変身を完了させた。
ガヴガブレイドと槍で攻撃。時々、ゴチゾウとグリーフシードで回復を繰り返しながら、攻めていく。
シータ「何だ?あの小せぇの。」
ジープ「もしかして…眷属??」
シータ「使えなかったハズだろ?あの出来損ないは。」
ジープ「人間界(コッチ)来て、出せるようになったのかも。」
シータ「眷属の力で、あの姿に化けて、俺たちのバイトを倒してたってワケか?」
ジープ「そんな眷属、今まで見たことない。」
ショウマ→ガヴ「ぐっ、ガァァァァ!!」
エージェント「フッ!」
杏子「おりゃぁぁぁ!!!」
エージェント「クッ!」
パンチングミゴチゾウ「グミ!」
『PUSH ME! PUSH ME!』
ガヴ「ちょっ!ちょっちょっと!!?』
『パンチングミ!』『GO!』
エージェント「クッ…」
エージェント「ウッ…」
片方のエージェントの銃が吹き飛ばされ、もう片方のエージェントの顔に直撃。
しかしエージェントも負けじとガヴガブレイドを落とし、拾う隙を狙って膝蹴り。怯んだトコロに首絞め、からのもう片方が銃撃。見事なMAV戦術である。
しかし、銃撃しているエージェントの後ろを狙って杏子が槍で突こうとする。だがそれすら事前に知っていたかのように、気配に気づき、強烈なキックを腹に浴びせる。ガヴのアーマーは弾けていた。
ガヴ(ダメだ…ココで負けたら…折角…折角生き延びたんだ……俺は…人間を…)
ガヴ「母さんが生まれ育ったこの世界だけは……守りたいんだー!!」
ガヴはアーマーをわざと引き千切り、エージェントの目を眩ませる。その隙に攻撃をかました。
すると、さっきのふわマロゴチゾウが、ガヴの足元に。
ガヴ「お前を……?よし!」
『マシュマロ!』『EATマシュマロ! EATマシュマロ!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)『ふわマロ!フワフワ〜!』ガヴはマシュマロに包まれ、ふわマロフォームへチェンジする。
そのボディはエージェントの蹴りで木に当たっても、跳ね返ってくるほど弾力があった。
杏子「スゲェ…!」
ガヴ「これが…マシュマロ…!」
シータ&ジープ「「アイツ……!」」
エフェクト文字「フワ」2つを使い、宙に浮きつつ、銃撃を躱してからのキック。最早エージェントはガヴに夢中で、杏子には目もくれない。その隙を狙って、槍で突く。
エージェント「あっ……テメェ!!」
怒った片方のエージェントは銃撃で杏子を攻撃。
着地したガヴはガヴガブレイドを持とうとするも…
ガヴ「ん?あれ??持ちにくいよ???」
そう、手がミトン状になっているため、持ちにくいのだ。両手で持つのがやっとだった。
マシュマロの弾力を活かし、エージェントに一方的な斬撃を行うガヴ。
すると、それに気づいた杏子が、槍でエージェントを吹っ飛ばした。
杏子「アタシに任せろ!!」
杏子は槍に魔力を込め、巨大化させる。そして槍から出すビームで、辺りを扇状に焼き払った。
杏子「今だ、やれ!!!」
するとガヴの肩にまるマロゴチゾウが現れた。
ガヴ「ああ…宜しく!」
『マシュマロ!』『EATマシュマロ! EATマシュマロ!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)
すると今度はガヴの体がマシュマロに包まれ、巨大化してしまう。
ガヴ「追い菓子チェンジ!」
『まるマロ!』
襲い来るエージェントをパンチで吹っ飛ばし、杏子が焼き払ったトコロへ追い込む。そして必殺技の準備。
『Charge me! Charge me!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)
ガヴの体はマシュマロに包まれ、更に巨大化。細長いタイヤみたいになった。
『まるマロローリング!』
そのままエージェントを轢き潰す。からの爆発。杏子はガヴにサムズアップしていた。
シータ「ウソでしょ…!?」
シータ「俺たちのエージェントを…!!」
するとガヴは双子の方を向く。
ガヴ「人間に手を出すのはやめろ!!でなきゃ俺が……俺たちがお前らを倒す!!!さぁ、どうする?」
すると双子は、一瞬顔を見合わせてから、言い放った。
シータ「どうするだと?ハッ…赤ガヴのクセに偉そうに。」
ジープ「このままで済むと思わないことね。」
そう言って双子は立ち去っていった。
ガヴ「ひとまず…勝てた…」
杏子「大丈夫か?」
ガヴ「うん…」
ガヴはよろめきながらも束の間の安堵を感じた。
ガヴ「あっ、おじさん、おばさん…!」
するとガヴは双子の言葉を思い出す。
シータ&ジープ『『いいスパイスになるかもな(ね)。』』
ガヴ「あぁ……!あぁ……」
ガヴは、夫妻が標的になるかもしれないと思い、罪悪感から崩れ落ちた。
良治「帰ってこないなぁ、ショウマ君と、杏子…」
睦子「どうか、あの子たちは無事でありますように…」
夫妻はショウマと杏子の身を案じていた。
ガヴ→ショウマ「……うん。悲しませてると思う。でも、その方がいいんだ。その方が、スパイスとしての価値はないから…」
杏子(変身解除)「本当に、お前はそれでいいのかよ!?」
杏子は、ショウマの真意を問う。だが、ショウマは少し立ち止まっただけで、何も言わず、振り返ることもしなかった。やがて、ショウマはまた歩き出す。
ショウマ「力、使いすぎたかな…でも、どっか、迷惑かけない場所…」
するとショウマは倒れてしまった。
杏子「お、おい!!…ったく、今日も野宿かよ…ま、でも、アタシもちょっと疲れたし、寝るか。」
そして杏子もその場で眠りにつくのだった。
杏子「あれ?そう言えばお金は??」
(ストマック社にて)
ランゴ「なるほど、赤ガヴと謎の女か…おい、エージェント。」
エージェント「はっ。」
ランゴ「バイトに、活動拠点を見滝原市へ移すように命令しろ。風見野にもう用はない…!」
【???side】
ニエルブ「こんばんは、キュウさん。」
キュウべぇ「遅いよ、ニエルブ君。それじゃあ、始めようか。」
キュウべぇの部屋には、瓶に入れられた赤と白のゴチゾウが。そう、ショウマを密かに狙っていたのは、キュウべぇだったのだ。
第4話「マシュマロ。それは、怒りのクッション。」
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