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えせ関西弁。
なんとなくイブさんが残したまたねという言葉が気になって授業に全然集中できん…。
「…さん、わた…さん、渡会さん⁉」
「ハイ⁉⁉」
めっちゃでかい声が聞こえて思わず起立する。
見ると、教科書を持った加賀美先生がこちらを眺めていた。
「はい?」
「はぁ…。転校一日目ですから疲れるのも無理はないですが、ぼんやりとしすぎですよ。」
「すんません。」
「じゃぁ、この問題を解いてください。」
「えぇ!?」
えーっと…ナポレオンはなにをした人か?
「えぇ…。う、馬に乗ってきた‼」
何人かが机の上に突っ伏す。
俺、変なこと言った?
「あー。まぁはい。そうですね。」
加賀美先生めっちゃ困ってるんだが?
「皆さんが良く知ってるナポレオンの絵では馬に乗ってますね。」
フォローされた…。
「馬に乗ってきただけではないです。誰か補足でいますか?」
「はーい」
「じゃあ、モブ男☆だぜくん。」
「フランス革命の人。」
「そうですね。」
先生がいろいろと説明していく。
フランス革命か―。
ルイ何世とか覚えられんのだが…。
え、ナポレオン3世がいんの⁉
へー。よくわからん。
チャイムが鳴る。
「今日の授業はここまでです。」
起立、礼。ありがとうございました。
ようやく放課後になった。
「ひばー。寮行くぞ。」
「その前に、ちょっと行ってくる。」
「え?」
奏斗に止められる前にチョッパやで2年生の教室に行く。
でもクラスどこやろ。
きょろきょろしながら歩いているとだれかにぶつかった。
「わ、すんません。」
「いや、こっちこそ。」
この声聞き覚えが。
「あれ、お前噂の転校生じゃね?」
「ほんまや。」
うん。
なんとなくそんな気はしてました。
わっちさんとろれさんだ。
「どないしたん?君一年生やろ?」
「その、イブラヒム先輩に会いに来て…。」
「イブに?どういう関係?」
「いや、」
「にゃはは。ろれもそんな突っかかんでも。」
「それもそうか。イブのクラス知ってんの?」
「わからんくて…。」
「ついてき。案内したる。」
わっちさとろれさんの後ろについていく。
なんか変な目で見られとらん?
「イブちゃん!」
「どしたん。」
「お客さん。」
「?だれ?」
「転校生の子!」
「あー。なる。むかうわ。」
2年5組の教室でわっちさんがイブさんを呼ぶ。
イブさんは何か悪い笑みを浮かべていた。
――――――――――
不破湊 好感度10%
2年。
脳死してる会話で有名。
ホスト…?
ローレン・イロアス 好感度7%
2年。
謎に英語教師と科学教師と仲がいい。
他校の女子と一緒に居るところを目撃された。
イブラヒムさんは何かを知ってるんでしょうか。
まだまだ行きます。
頑張ってね