あれから1ヶ月とちょっと、北さんの骨折はだいぶ良くなった。北さんを虐めていた先輩方は今は清掃員として学校で働いているみたい…それを聞いた私は早速学校に忍び込んでいます。
「あーあ、いつまでこんなことしなきゃいけないの??」「しょうがないよバレちゃったんだもん」「でもぉ〜こんな朝早くから掃除なんてめんどくさい〜」「まだここに入れるだけありがたいよね」「それな!!」「18歳だったら即追い出されてたもんね〜」「こんなことならもっと痛めつければよかった〜」
あの人たち、反省の余地もないですね。許せない…私の大切な北さんを…(今は侑さんのだけど)北さんは鈍感でいじめにも全然気づかないし正直私の斜め上のことをすることもある。そんなすごく優秀で完璧だけど、ちょっと心配な一面がある北さん…だからこそ、私がきたさんを守らなきゃいけない。これまでも、これからも
「やっと終わったぁ〜」「帰ろ帰ろ〜」
「あの」
「……え?」
北さんをいじめる人、そして木兎さんに危害を加える人は私が排除しなきゃいけない。それが私の役割だから。
あのメイド学校の生徒ほとんどは、小さい頃親に捨てられたり、事情があってひとりぼっちな子で構成されている。だから、平気で他人を傷つけたり良くないことをする生徒もいる。私も小さい頃親に捨てられた。それから1人のおじいさんのところで育ってたけど、その人はヤクザから追われているようだった。でも悪いことをした訳じゃなくてヤクザに人身売買のため囚われ、苦しめられてる子供を救い出して安全なところに受け渡してる人…そんな人に私も助けられた。そこで、私は自分の身の守り方としてナイフの使い方や銃の使い方、そして格闘技など…それなりに覚えた。私が最も得意とするのは銃で私がこのメイド学校に受けたされた時、学校側にもそれは伝えた。私がロングスカートなのは、右太ももに銃左太ももに小さめなナイフを常備してるからだ。最初は人を傷つけるのは怖かったけど今は大事な人を自分で守れるんだから感謝してる。おじいさん…生きてるかなって時々思うけど、あの人なら大丈夫って思う自分もいる。そんなこんなで私は死体処理をしている訳だけど、さすがに3人分は大変だな…。早く木兎さんの所に戻らなきゃだし、頑張ろ!!
「ただいま戻りました」「おかえり!!あかーし!!」木兎さんの笑顔はとっても可愛い。大きな犬みたいだし…私はいつも通り木兎さんの身の回りの支度をし、朝ごはんの用意をした。「あかーしー」「はい、なんでしょう木兎さん」「あのな??」「??」「俺宿題昨日全部やったじゃん??」「ほぼ私が教えましたけどそうですね」「一言余計だよ!!笑笑」「ふふ」「今日はデートしよ!!」「……えっ!?」「もうショッピングモール貸し切ってるから!!」「えっ!?!?」「あ、服はこの中から選んで??メイド服も可愛いけど、デートだからな!!」「はい??」「じゃ、外で待ってるからすぐ来いよ〜」「ちょっ、待ってくださいぼくとさっ!!」……行っちゃった、で、デートって…私初めてだし……どうしよう、恥ずかしい…///それに服選んでいいよって何を着たらいいかも分からないし、めいく??ってのもした方がいいのかな……!!えっ、どうしよう…私が悶々と考えてると先輩メイドさんたちから声をかけられました。「京治ちゃん!!木兎さんとデートするんでしょ??」「えっなんでそれを……」「木兎さんが朝から騒いでたのよ笑笑それで、私たちがコーディネートしてあげる♡」「こーでぃねーとってなんですか??」「そんな事も知らないの!?京治ちゃん知識豊富なのになんでそうゆうのは知らないのかなぁ笑笑」「だって……」「まぁまぁいいから!!私たちに任せて(๑•̀ㅂ•́)و✧」「はぁ……えっと、お願いします??」
「木兎さん、お待たせしました」「おー、あかー…」「ぼ、木兎さん??」「か、可愛すぎだろぉぉおおぉおおぉおお!!!!!!」「はぇ!?」その瞬間私はぎゅーっと木兎さんに抱き締められました。「えっ、細っ!!!!やっぱスタイルいーな!めっちゃ可愛い!!肩出しって言うんだっけこれ!!!!エロくていい!!あれ、エロいってことは他のやつも赤葦の魅力に気がついちゃうんじゃね!?ダメダメ!!!!大丈夫だよ!!あかーしは俺が守るから!!というかメイクしてるしヘアアレンジもしてるじゃん!!可愛すぎて死にそう……まじで!!あーーーーかわいぃ♡あかーし最高過ぎない??もぅ〜〜」「……(///ω///)ボッ」なにこれなんか今私すごい恥ずかしいことしてない??(今更)可愛い可愛いってすごいし、えろって…えっ??何言ってんの!?!?///「顔真っ赤〜可愛い〜〜」「う、うるさいですっ!!!!」「笑笑」「も、行きましょ!!」「はいはい笑笑」そんなこんなで私と木兎さんのデートが始まった。
「ほ、本当にショッピングモール貸し切ったんですか??」「え?うん」「……」「もしかして、ショッピング好きじゃない??」「い、いえ!!初めてきたのですごいなぁって思っただけです」「そうなんだ!!じゃあ楽しも!!!!」木兎さんと手を繋がれたのには驚きましたが、初めてのショッピングにワクワクしていました!!最初に来たのは洋服屋さんでした。それもなんか高級そうな…笑笑「あかーし!!この中から好きなの好きなだけ選んでいーぞ!!」「え?」「俺が買ってあげる!!」その時ちらっと値段が見えたのですが、靴下だけで軽く1万以上するので緩くお断りしました。その後に来たのは、靴屋さんでした。ここもまた高級なもので…1足10万するとこでした。さっきと同様に木兎さんが買ってくれると言ってくれたのですが、ここもお断りました。正直私には高すぎるし……今までメイド服以外は安い服しか来てこなかったのでこのショッピングモールは異次元でした……笑笑そこからたくさんのお店を周り、たくさん木兎さんが話しかけてくれました!!何気ない会話から、これ俺が出した案なんだぞ!!などすごい事とか…たくさんお話しました。お昼になり、高級レストランに行った私たち。出てきた料理は今までに見たこともないようなオシャレな料理でした。恐る恐る1口食べてみたら……
「美味しい!!」
私としたことが思わず声に出しちゃったみたいで、木兎さんがにやにやとこっちを見ていました。「あ、えっと…」「よかった。喜んで貰えて」「///」その顔はとても優しく、かっこよかったです。ご飯なんかでこんなに感情を爆発させたことはなかったのでとてつもなく恥ずかしかったです…「あかーし、はいこれ」「……??」その時、木兎さんが私にひとつのプレゼントを渡しました。「こ、れは……」「髪留めだよ、さっき買った!!あかーしに似合うと思って」「こんな…高そうな、」「いーのいーの!!赤葦は俺のお嫁さんなんだから、もっと俺に甘えて??」「ありがとうござ…………え?」「ん?ほら、つけたげる!!」「え、ぼくとさっ今…なんて!?」「うわぁぁ!!やっぱり!!!!すごい似合ってる!!!!」「だから、木兎さん!!」「え?だから、もっと俺に甘えてって」「その前ですよ!!」「赤葦は俺のお嫁さんだから……」「お嫁さん……!?!?!?」「え、うん」「……」「……??」「え、ええぇええぇえええぇえええ!?!?!?!?!?」
コメント
15件
最高すぎません?
続きまだかなぁ〜( *´꒳`*)最高!
やっぱり何回見ても素敵です!!多分50回以上見てると思います…((((((((((殴(お前は変態か、) 神様ですか⁉︎:( ́ཫ`):_ これからも応援させてください( * ॑꒳ ॑*)