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第三話 専属侍女・パール
わたくしの名は、パールと申します。家名はホワイトですが、今はパインベリーお嬢様につかえている身。名を名乗るときはお嬢様の家名である”ストロベリー”を家名として言います。
わたくしの話はこれくらいにしておき、わたくしの愛する……コホンッ、大好きな……ごほんっ敬愛するお嬢様についてお話しましょうか……。
パインベリーお嬢様……ベリーお嬢様は、幼いながらも謎の雰囲気をまとっております。
一見冷たく見えますが、お嬢様の心根はとても温かいものでございます。
他の侍女や、ベリーお嬢様のご家族様は、あまり好いておらっしゃらないですが……。
“ベリーお嬢様”と愛称で呼ぶことが、ただの専属侍女であるわたくしにゆるされていることは、そのためです。
ですが、中々笑顔を見せてくださらないので少し寂しく思っておりました……。
そんなお嬢様が変わったのは、つい先日であります。
お嬢様が……お嬢様が……照れた、のです!
少し早口で話されておっしゃられているところ、お嬢様が噛まれてしまったのです。
いつものお嬢様なら、少し気まずそうに目をそらされるだけなのですが…….今日のお嬢様の様子はいつもと違ったのです……!
顔を……、顔を……!赤らめたのです………..!!!
ああ……幸せ……。
もしかしたら、幸せすぎて死んでしまうかもしれません。
って、あら?
もうこんな時間ですね。
お嬢様、おやすみなさいませ。