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あの、途中で泣かせに来ないください。みんないいこと言っててここ卒業式かと思いました。
「んじゃあ、奴らの事務所の場所の説明をするね。色々聞いて回ったら、奴らのアジトである事務所の場所は完璧にわかった。もちろん、そこへの順路も把握してるし、メンバーの人数も把握してる。ごめんだけど、メンバーの個人情報までは割出せなかった、、それに、、」
「奴らのボスに関してはなんも分からんかったんやろ?」
「ん、、アニキはいつも、痛い所を着くねww。そういう事なんよ、ボスに関してはまじでなんも分からんかった。」
「そいつらは、必ず始末して地獄に送らないといけないの??」
「もちろんやろ、俺がやると決めたからに徹底的にやるんや。」
コテンと音がなりそうに首を傾げる自称ゆるふわ系ショタである仏。行動にしては、えぐい事を言う当たりギャップが凄いのか、はたまた、普通にサイコパスなのか分からないあたり彼に関しては本当に怖い。
「んで?まろちゃん、奴らのアジトは何処にあるん??」
「あっ、あ〜〜っとな、、えと、」
「そんな、詰まるような場所なん??」
彼の発言がこんなに滞るのはなかなかに珍しい。いつもなら、ぽえ声で陽気に話す筈なのに何故発言に困るのだろうか。そこへ行く順路も把握しているのにこうなるのは、相当やばい場所なるのだろうか。はたまた、そんなに嫌いな場所なのだろうか。
「えっとな、東公園の裏に路地があるやろ、、?」
「あぁ、東公園ならいつもみんなで遊ぶところだよね」
「いむくんがシュークリーム逆さにして全部落とした場所やな。」
「そこの、路地真っ直ぐ行った所に、黒のビルあるやろ、、?そこなんよな、、、」
驚いた。好き、嫌いの話じゃなかった。そのビルの周辺はいつも、俺らの溜まり場になった所や。俺らが解散してからそこに溜まることはなくなったが、まさか、あんなに近い場所が奴らのアジトだったとは。確かにまろが言うのに躊躇するのにも納得がいった。
「この辺で活動してるのは分かってたけど、、、まさか、俺らの家からこんなに近いとは、、、びっくりだね。」
「ってか、あそこって廃墟ビルじゃなかったっけ??」
「いや、なんか、あそこの地主が譲ったとかなんかで使っているらしい。」
「あの、ビルって事はまじで広いって事だよね??」
「当たり前やろ、仏。お前に関しては散々あの辺で暴れまわっとったからわかるやろ?あそこのビルはちょっと改造するだけで高級ホテルに早変わりなんやから。」
自分で言っておいてなんだが、相変わらずの大きさにびっくりだ。確かにあの辺ではデカい方だが気づかなかったとは盲点だ。しかし、散々俺らの地元で暴れ回ったのだ。たとえ、どんなに強かろうが頭が良かろうが負けるつもりは無い。肉を切らせて骨を断つ、俺はその言葉の通り、死ぬ気で行くつもりだ。負けるつもりは無い。
「りうら、、ね、、女の子達と沢山お話したんだ。そしたら、みんな、悲しんでたんだ。俺にはさ、子供作ってさ、愛を分かちあった仲だと思ってた相手に裏切られる気持ちなんて分からないんだ。俺はいつも、独りだから、愛だとか恋とかはよくわかんないけど、6人みんなで居るのはさ幸せなんだ。これって、きっと大切な気持ちだよね。俺はみんなが裏切ったら正常でいれるなんて思わないんだ。それでも、最愛の人に裏切られても頑張って生きてる女の子達ってすごいよね。世間から見たらあんまし良くないお仕事かもだけど、さ、、本当にすごいと思うんだ。だから、俺は、みんなのこと助けてあげたい。だから、、俺はアニキに全力で力を貸す。昔みたいに相棒とまでは行かないかもだけど、、りうら頑張る!!」
「僕も同じ、、、アニキには沢山お世話になってきた。もちろん、他のメンバーもだよ。いつも1人で問題ばかり起こしてきた僕はいつもみんなから遠ざけられたし、女みたいってバカにされた時もあったけど、、みんなは違った。仲間の大切さを知った。アニキは仲間の温もりを教えてくれた。お金がなくても、僕達にたくさん奢ってくれた時もあった。どんなに大変でも諦めず、やり遂げることを教えてくれた。いふくん、、とは、、ちょっと反りが合わない事も会ったけど、、全部合わせたらそんな事関係ない。僕は誰かを傷つけないと自分の証明が出来ないけど、僕は、僕なりに頑張るよ。だから、今回の突撃には全力をぶつける。」
「俺も、、言わしてくれるかな?、、、俺はいつも、自分とはなにか分からんかった。いつも、親の権力で虐めてきた奴らを黙らせて、欲しいものは好きに買ってもらって、何不自由なく生きてきた。友達以外は、、、勿論組の奴らはみんな俺を持ち上げて、良くしてくれた。でも、それじゃあかんかった。全てをさらけ出す友達がおらんかった。そうやって、自分について悩んどったら、みんなと出会った。特に悠くんは、、俺を作ってくれた。人間としての、当たり前。全部、全部、構成してくれた、いい所も見つけてくれた。そんな、恩人の願いは断れんな。俺の組も総動員で頑張る。」
「ん〜これは、俺も言う流れだね。じゃあ、意思表明しましょうか。俺は、、、みんなから嫌われてたよね。一番不利な立場に置かれちゃってたからね。でも、みんなは俺の本性見抜いてくれたよね。本当はみんなと悪い事だって沢山したいし、喧嘩だってしたい、そんな気持ちを分かってくれたよね。学校では嫌われ者でひとりぼっちの俺に幸せの作り方教えてくれたよね。アニキに関しては、俺の事悪く言うやつには、容赦なかったよね、、本当に懐かしい。俺は、、ないくん!だとか、ないこ〜って本名で呼ばれるの嬉しかったんだ。生徒会長だとか、真面目くんだとか、そんなんじゃなくて、はっきり俺の名前を呼んでくれるの嬉しかったよ。特にアニキには、、メンバーとの繋ぎ目になっくれたよね、感謝しかない。だからこそ、今回の作戦には俺も容赦しない。本気で取り組む。」
「最後は俺の番やな、、俺は、、いつも、、他人との関わり方が分からんかった。敵対しとった奴らと目が合うだけで場所が何処だろうと殴り合いの開始。仲間との関わり方もクソみたいなもんだ。そんな、俺に仲間の愛し方を教えてくれたよね、アニキは。もちろん、ないこ達も仲間という殻に閉じこもって、孤独に生きとった俺に仲間の大切さを教えてくれた。アニキに関しては俺と、一緒に戦った時は俺の、弱点と強味を瞬時に判断したときは、本当にびっくりしたよ。その、頭脳を活かしていつも俺らを引っ張ってくれたよね。俺はそれを、本当に尊敬している。だから、、今回も、期待してる。俺たちを引っ張ってほしい。俺は引っ張ってくれるアニキ一生ついていくから。」
俺は、5人の男たちの意思表明にかける言葉はすぐに見つかった。もう、来るところまで来たんだ、あと少しで終わる。俺は、5人に対しての熱い想いをその言葉にのせて、伝えた。