コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
・
ゾロの言葉を聞いて、顔を見合わせ嬉しそうに笑うエマとルフィ。
「やったァ!!仲間になってくれんのかよ!!」
『ししっ嬉しいよゾロ』
「わかったらさっさとこの縄を解け!!」
「あいつら…何だ…!!」
「銃弾を弾き返しやがった…!!!」
再びどよめく海兵を無視して、縄を解き始める二人。
まあエマが解くことができるなんて万に一つもないので、ほぼルフィの力にかかっている訳だが。
「ありゃただの人間じゃねェぞ…あのガキ達…!!!噂に聞く"悪魔の実シリーズ"の何かを食いやがったに違いねェ」
「…あの海の秘宝を!!?二人も!?」
「まさか…じゃあ今の能力は悪魔の…!!!」
「大佐、あいつらゾロの縄を!!」
「解かせるな!!!
銃が駄目なら斬り殺せ!!!」
モーガン大佐の一声でうおおおおお、と剣を片手に飛び出していく海兵。
ルフィとエマは縄を解くのに一苦労。そしてコビーも気絶から目が覚めたようだ。
「くっそーかてェなァこの結びめ…」
『これってどこから解くのが正解?』
「おい!!グズグズするな!!」
「…んん……は…気を失ってたのか……一体…うわっえ!!?」
「まァ待てようるせーな」
『モテないよ』
「待ってられる状況じゃねェだろっ!!」
起き上がったコビーの目に映ったのは、ゾロの縄を解くエマとルフィ。そして、三人に迫る海兵だった。
「ル…ルフィさんエマさん、ゾロさん危ないっ!!!」
「お!解けたよ片方の手っ!」
『え、すごい。どうやった?』
「バカ野郎刀をよこせ!!」
「「「「オオオ」」」」
「おれに逆らう奴ァ全員処刑だァ!!!」
呑気な二人に迫り来る剣。もう当たるっというところでコビーは目をつぶったが、したのはガキン!!という音。
恐る恐る目を開くと、どん!と全ての剣を三本の刀で受け止めるゾロがいた。
「ロ…ロロノアゾロ…!!!」
「………!」
「おーーーーっかっこいいっ!!」
『わわ、めっちゃわくわく』
「てめェらじっとしてろ、動くと斬るぜ」
「「「「ひい…!!!……!!!」」」」
本物の獣のようなゾロの視線に恐すぎる、とガチーンと固まって動けない海兵。敵からしてみれば恐ろしいもの他でもないが、味方のエマからするととてもかっこよく頼りがいのある剣士だった。
・