⚠️死ネタあり
(kyus) & (gtrt)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
—-年–月–日
昨日お昼頃、~~にある~~で……
男性2名の死亡が確認されました。
調べによると、死亡したのは…
「…キヨ………。」
………ということです。
《牛沢視点》
平日のお昼俺は撮影帰りにスーパーへ寄っていた。
アイツはいつもここでこっちを選ぶんだよな。
そう考えながらそこを選ぶ。
アイツが好きなのはこっちの人だろうな。
そう思いながらそこへ並ぶ。
俺は最近、よくそう考えて過ごすようになった。
そうしたら全部うまく行く気がするから
アイツが見守ってくれている気がするからアイツを辿る。
実際、俺は運よく助かることが多い…と思う。
前にあったのは黒猫を見かけてついていていったら、 翌日のニュースで黒猫を見つける前に通ろうとした道で交通事故で死亡者を出していた。
まあ単なる偶然なんだろうけど…
それでもアイツにすがりたくて意味を見い出せなくても俺はアイツを追う。
会いたいな…
感傷に浸りながら店を出て帰路を辿る。
生きててくれたら…こんなことアイツに話してやれるのに…
目に涙が溜まるのがわかる。
「うっしー」
自宅前の踏み切り前。
ふとそう聞こえた気がして足を止めた。
振り返ってもやっぱり彼の姿はなくて
脳裏に過る彼の声を噛みしめながら前へ向き直る。
遮断機が下りて前へ進めなくなっていた。
ははっw…何やってんだろう。
遮断機が上がり、車や人が歩き始めた。
目の前が夕日に照らされ、明るく感じる。
今日は何食べようかな…久しぶりにアイツの好物作るか…!
俺は1人で苦しい笑みを浮かべて前へ歩みを進めた。
《ガッチマン視点》
最近うっしーがやつれている。
そりゃそうだよな。アイツ…死んじゃったんだもん…っ。
俺だって友達が1人、自分より若いアイツがもう戻らないのは辛い。
けれど、うっしーはそれよりも大事な…大好きな人を失ったんだから俺よりもっと辛いはずだ。
もう生で聞くことのできないあのブレーキ音。うっしーよりは少し高いけどカッコいい低い声。
全部全部奪われた。
死因は店内に突っ込んできた高齢者の車。
狙ったようにアイツを壁まで飲み込んでいった。
くっそ…なにすんだよ!!
手に血管が切れそうなほどの力を入れて車へ向かうと運転手も頭から血を流して○んでいた。
やるせない気持ちは何処にも吐き出せずにその手で救急を呼ぶ。
唯々喪失感と怒りと悔しさを感じた。
後で冷静になって思ったのは
その場にうっしーが居なくてよかった。ということだった。
うっしーがその現場を見たらきっと正気では居られなかっただろう。
死体をどうしていたかすらわからないかもしれない。
今考えるとゾッとする。
ちっ…こんなこと振り返ってもアイツはもう戻らないのになぁ …
後日、レトルトと諸々が終わって落ちついた頃、彼から俺が冷静だった。と言われた。
あれが冷静?俺はアイツをあやめた人をころそうとしたんだぞ?そう反論する。
しかし、とっさに行動を取ることは中々出来ないことだと言われて少し納得してしまった。
そういうもんなのか…
確かにうっしーへ連絡を取るときも冷静な方だったかもしれない。
うっしーが自暴自棄になってしまわないようにできるだけ寄り添ってあげられるよう意識していた。
それでも失った辛さは無いことになんてできないから俺は自○しないように小まめに連絡することしかできなかった。
またうっしーとの連絡を取り合っていると
彼が外へ出ることが更に少なくなったことがわかったから
このままではいずれ彼も命を絶ってしまう。そう感じて 彼と会う機会を減らしたくなくて今まで以上に撮影をしている。
少しでも光を見せられるようにしないと…
そう思いながら彼と撮影したり出掛ける。
彼の背中は屍を背負っていた。
今日の撮影も彼が少しでもこちらを見てくれるようにと無理やり撮影を組んだ。
全ての撮影が終わって彼が帰ろうとする。
gt「うっしー家まで送るよ」
us「ううん…大丈夫いつもありがとね」
「今日は買い出しもあるし自分で帰るよ」
そう笑顔で断る彼の顔にはまだ影がかかる
gt「でも…!」
us「ハハッ…w大丈夫だって、心配性だなぁw」「じゃあまたね」
そう言って玄関を開けて帰っていった。
rt「っ…やっぱ追いかけた方がいいんじゃない?」
隣で牛沢を見送っていたレトルトは苦しそうな顔で心配している。
gt「そうだね。後ついていこうか」
実際俺も彼が何処かで姿を消してもう2度と俺達の前に現れることがない気がして追いかけたかった。
交差点を過ぎ、うっしーとアイツの家の前の踏み切りに差し掛かる。
rt「もうお家着くね…よかった」
レトルトは微かに安堵の表情を見せた。
gt「でもまだ着いてないから油断しちゃダメだ……ん?」
何処からか物凄く速い音が聞こえる。
レトルトはまだ気づいてないようだ。
その音はどんどん近づいてきて電車の音だとわかる。
rt「うっしーっ!!!!」
レトルトが走り出す。
うっしーを見ると遮断機が降り始めているのに足が進んでいた。
っ…!うっしー駄目だ!止まってくれ!
レトルトの声が届いたのかうっしーは踏み切り前で足を止めた。
うっしーは後ろへ振り返る。
rt「うっしッ…!」
ホッとしたのもつかの間、レトルトが息を飲む。
振り返った彼の目はこちらを認知せず、何かを探しているようだった。
彼の目に涙が浮かんでいるのもわかる。
あぁ……うっしー…。
俺は全てを察して唇をギリッと噛む。
ほら、お前の恋人泣いてるぞ。早く抱き締めて安心させてやれよ。
それがお前の…彼氏としての役目だろ。
大事な恋人を泣かすなよ!
そんなことを心で思って俺まで泣きそうになっていると
それをかき消すように、 彼の前を新幹線ほどまでスピードを上げた電車が通った。
それを見て俺らはゾッとする。
今は彼を助けることが出来た。うん…それだけを考えよう。
もう俺らから誰も欠けないでほしい。
もう目の前で人が居なくなるのは見たくないっ…!
自分の思考を働かせぬよう唯々一点。うっしーだけを見続けた。
うっしーを彼の家まで見送り遂げる。
ホッと胸を撫で下ろす。
gt「レトルト、もう帰ろうか…」
そう言った視線の先にレトルトはおらず、 目の前にパトカーやら救急車やら沢山のサイレンを鳴らす車が見えた。
赤く染まる道が俺の頬に一筋の汗を伝わせる。
ち、違うよな?だってさっきまで一緒にうっしーを見送ってたじゃん。
まさか…そんなはず…
救急隊員が持つ担架に横たわる人が見える。
うそ…だろ……うそ…だよなw…夢だと言ってくれよッ!
遠くまでサイレンが鳴り響く。
俺の頬に伝う汗は涙へ変わり、目の前の景色は光を失った夜の道に変わっていた。
~おわり~<音>
《牛沢視点》
us「終わった~…大分重めの話だったな」
gt「そうだね。アテレコゲームに4人バージョンの追加が出たって言ってたけど心にくる物語にしたんだね…」
rt「これ普通に俺らのアテレコじゃなかったら泣ける話だよ」
ky「マジで…ってか俺、一言しか喋ってないんだけど!? 」
rt「ほんと俺とキヨくん全然セリフなかったしw!」
us「www…俺らだってセリフとしてはだいぶ少なかったぜ?w」
gt「そうそうナレーションみたいな箇所ばっかりだったw」
ky「レトさんのうっしー!って迫真だったな!w一番声出てた笑」
rt「でしょぉ?w…~~!w、!」
俺らは談笑しながらいい頃合いだと絞めにはいっていく。
そう、俺らは以前に投稿したマイクを使ってアテレコするゲームを撮影していた。
思っていた以上にストーリーとしてはクオリティーが高くて感心する。
「んじゃ俺、この後用あるから」
そう言ったガッチさんの言葉で
撮影終了後、別れの言葉を口にしてそれぞれの家へ帰っていく。
楽しかったな…次は来週か
また早く皆に会いたいな。
そう考えながら後日投稿するために編集の準備をし始める。
声も弄っとかないとアイツらの声聞こえづらいんだよな…
俺は家事全般を殆ど終わらせてパソコンに向かい始めた。
…投稿日。
コメント)「なんか…キヨとレトルト声変じゃない?」
「キヨは少し高くてレトさんは低い気がする……うっしーとガッチさんに声質似てるような…?」
なんてコメントあんだよ…
そんなわけ無いだろ?ちゃんとアイツらはちゃんと生きてんだから。
そう絶対に生きてるんだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~捕捉説明~
彼らは実際にあった出来事を詳細に書き出し、ゲームと認識して撮影していた。
コメント
1件
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!安心したのにぃぃぃぃぃぃぃい!!!!!!!!泣 つれぇよな……そりゃそうだよね でも自〇はしないでよ!?全員死んじゃったらもう……O(:3 )~