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ギイーー…バタン!研究室に、一人の男が入ってきた。この男は、里川武信、54歳。里川は、国から頼まれて、殺人ロボットを開発している。ガガガガ、バン!「よしっ、できたぞ。」ロボットはできたようだ。すると、ロボットは里川に話しかけた。「コンニチワ」「やあ、こんにちは。君は、わたしが開発したロボットだよ。」「アナタガワタシヲツクッタノデスカ。アリガトウゴザイマス。」「君こそ、ここに来てくれてありがとう。」と里川が言うと、ロボットは、「アナタハメガネヲツケテイナイノデスネ。」と言った。すると、里川は、「ありがとう」と言った。
そもそも、このロボットを開発する目的は、政府が、自国の賢い人々を排除するためであった。この国は、独裁国家であり、政府に反抗する者をなくそうと考えていたのだ。だが、この計画が国民や他の国に知られてしまうと、自国が制裁を受けるかもしれない。しかし、このロボットは、賢いと判断した者を、本人が気づかないうちに、静かに射殺してしまうので、政府の計画ともわからず、独裁にはぴったりなのである。ロボットに組まれたプログラムは、メガネをしている者、センサーでロボットが賢いと判断した者、などである。だから、稀に、プログラムミスで関係のない人が殺されてしまうことがある。
ある日の深夜、里川が研究室に入ってきた。しかし、それから約10分後、里川は何も言わないまま、死んだ。死んだというよりも、殺されたと表現するほうが正しいかもしれない。そう、里川は殺されたのだ。ロボットに殺されたのだ。ロボットは頭がいい者やメガネをつけている者を殺すようにプログラムされている。しかし、里川はメガネを付けていない。だが、ロボットは里川を殺してしまった。それが、唯一の欠点だったのだ。自身に欠点を作ってしまうほど、そこまで頭の良くない里川までも、ロボットは殺してしまったのだ。