テラーノベル
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付き合ってから気づいたのは
「い、いいいっしょ!?」
るなさんはわりと積極的だということ
代わりに俺は
「…や、ですか?」
抑え込むタイプなんだと知った。
るなさんが俺の胸に顔を埋めてぽつりと呟いた。
上から見下ろせば、耳がだいぶ赤くなってる。
恥じらいながらお願いされると、なんか、こうさぁ…
ぁあ~~~~~!!わかるだろ俺の今の気持ちが!!
堪らなくなってぎゅっと抱き返した。
…とまぁ、説明させていただきますと。
俺たちは付き合ってから、何度か一緒に風呂には入ってる。
つまりな、仲良くやってるってことよ。
…え?
初めて風呂に入った時?
そん時はそりゃあもう大変で(何があったかは割愛する)
俺としてはなるべく避けたい。
……なんでって?
わかるだろ!?
お願いだって察してよ……
「しばさんまた、なんか…筋肉つきました?」
「え?そぉ?」
風呂に入る前、るなさんが入浴剤を選んでいると
不思議そうに腕を見つめてきた。
「やっぱり筋トレしてるからかなー?」
「ぇえ」
人前に出ることが多くなってから、やっぱり気にするようにはなって。
っていうか筋トレ自体ハマっちゃって。
今では糖質脂質タンパク質、色々チェックするようになってしまった。
たまにるなさんに、憂憂と説明してしまい
「大好きな筋トレのお話ですね」なんて笑われてしまってる。
「ぷろていん、まだ飲んでます?」
「あはは、いつも飲む飲む」
「るなも朝ごはんに飲んでます!るなはココア味が好きで」
そうおしゃべりしているるなさんは、力こぶつくってるけど
(なんもできてない)(かわいい)(尊)
「ほら、ね?」
「んー、どうかな?」
試しに触ったら、ふにって柔らかい。
笑っていたら「これからです!」なんて頬を膨らました。
「なら俺の触ってみる?」
グッと握り拳を作って、腕に力を入れた。
「ぁあ〜るなまだまだだ」
「るなさんはそんなむきむきになんないでよ?」
「冗談ですよーでもぷにぷにとりたいの」
「女の子特有のものじゃん」
女の子って白くってふにゃふにゃしてて柔らかい。男にはないものを、あえて無くそうとするのは勿体ない。
…って思うのは勝手な男心だろう。
「そうだ、今日はこれにしようかなって」
「なあに?ミルキー…って甘そうだね」
るなさんが選んだのは、昔からあるお菓子の香りの入浴剤。
こうやって風呂に入る時は、入浴剤を入れるのが定番になってる。
るなさんが甘い香りするならいいけれど、俺から甘い香りがしたら変じゃなかろうか。
「気になるなら、違うのにしますか?」
るなさんはそう言いながら、ポニーテールを解いた。
ふわりと髪が肩に落ちる。
その姿に、未だにドキッとする。
すると、るなさんがこちらをちらっと見た。
「…一緒に入るんですよね?」
少しだけ頬を赤くして、そんなことを確認してくる。
そんな表情されたら、どんな男も心を鷲掴みにされる。
鷲掴みにされるのは、俺だけでいいけれど---
そのまま手を伸ばし、彼女を後ろから抱きしめた。
「…早く入ろっか」
とりあえず、風呂だけに集中しようと思う。
「るなさん無理しなくていいから、寝なって」
「ぅう…」
甘い空気になると思ったろ。
俺も思ってたが、なんとか無事に風呂を済ませた。(何もしなかったからな!!!)
してるじゃん、というツッコミはナシだ。
いまはるなさんの髪を乾かしてる。
どうやらだいぶ眠たいらしく、さっきからこっくりこっくり…
るなさんが船を漕いでいた。
「だってせっかくしばさんにあえたのにぃ」
るなさんは俺のあぐらの中で、行儀よく体育座りしている。
最近の彼女の定位置だ。何をするにもだいたいここにいる。
「今日はかなりの移動距離だったしさぁ、乾かし終わったら寝よう?」
「やだ〜〜ゲームしましょお話ししましょうよ〜〜〜」
「るなさんそのまま寝落ちするの絶対」
るなさんはこの一週間、俺とやりたいこととか話したいこととかをびっしりメモってきたらしく。
本日の予定は”ふたりでゲームしながらお話し”だそうだ。
付き合ってやりたいっちゃやりたいんだけど…るなさんの限界は近そうだし。
もう寝たほーがいーんじゃねーのかなぁ。
ドライヤーのスイッチを切る。
彼氏が板についたのか、彼女の髪を乾かすのもだいぶ手慣れた。
「るーなさん、ほら」
「…起きてますぅ」
たぶん一度くらいはゲームしないと、意地でも寝そうにない。
ご希望はリズ天だそうで
(のあさんが配信やってて、やりたくなったそう)
るなさんのSwitch 2を定位置に起き、彼女の代わりに起動した。
……るなさんはというと、近くにあったクッションを抱き抱えて、ゲーム画面を待っている。
俺のあぐらのなかで。
なんとか選択画面まで進むけど、るなさんの手が一向に動かない。
覗き込んでみたら8割ほど夢のなかに足をっ突っ込んでた。
「言ったのになぁ……」
「!?しばさん」
「ほら、もうおいで」
るなさんの抵抗なんてねこのパンチくらいだ。
体制を変えて彼女を抱きかかえる。
現実に引き戻されたるなさんは、少しジタバタした。
「わ、だめですっるな重いから!!」
「軽いって」
「それにその、恥ずかしいですよ…!」
「首捕まって」
言われた通りに、きゅっと俺の首へしがみついた。
かわいいのは当たり前だが、こう、愛おしさも感じる。
「これで目覚めました!!」
「ぇえ〜??ほんとかぁ??」
「ほんとにほんと、だから…!」
自分のベッドにゆっくりと細い体を寝かせた。
「…なら、このままキスしていい?」
久しぶりの彼女が
自分のベッドに横たわってるなんて
欲しか生まれないだろ
それに
「今日してないし」
「そういえば、そうでしたね」
まさかうちに着いた時から、タイミング見計らってた…なんて言えない。
彼女に全ての体重をかけないよう、ゆっくりと近づく。
目を見開くて潤ませているのは、誘惑なのかな。
「---…ん」
小さな声が漏れて
それごと掬い取るように唇を塞いだ。
すぐに離して、るなさんの顔をまじまじと見る。
「久しぶり、にしました…ね」
かぁ、と頬を染めながら照れていて
いっそこのまま突っ走りたい気持ちはやまやまだけども
「…寝よ」
「え、え!?」
「るなさん疲れてるだろ?今日はゆっくり休もう」
「え、えっと…あの…」
「大丈夫だよ、なんもしないから」
「…ハイ…」
きたばかりで無理させるのはよくないし。
それにあんまり、ガッついてると思われるのも嫌だし。
なにより今日大阪からでてきて、みんなのところまで寄って。だいぶ疲れてるだろう。
るなさんには
もっとゆっくりして欲しいんだ。
「…」
「るなさん?」
「えっと、なんでもないです!眠いですよね寝ましょうね!」
俺はここで気づけばよかったんだけど
眠いと素直に言ったから安心してしまって。
はてさて残りの数日間
この出来事がだいぶ尾を引くことになるのを
俺はまだ知らなかった。
#crpt
#じゃぱぱ受け
コメント
4件
更新うれしいです😭😭😭 やっぱり🐸❄️最高ですね‼️‼️‼️ 続き待ってます!🎶
のななさん、こんにちは🌷 37話読ませていただきました。 るなさんの積極的な一面と、しばさんの「抑え込むタイプ」という対比がすごくいいですね。お風呂のシーンも、髪を乾かすときのるなさんの眠たそうな様子も、全部が甘くて温かい…。最後の「なんでもないです」の言いかけがすごく気になります!この後どうなるんだろう…続きが楽しみです🤍