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更新ありがとうございます!!!いるませんせー!もうどんな展開になるのかわくわくです!頑張ってください!!
こっちの更新まってました!いるまちゃん!早く早く、なっちゃんの所に行ってあげて!
⚠️🍵🍍🔞
🍵「歯、食いしばれよ?紫燈いるま」
📢「………」
三日月が登っている夜の中、窓から吹く風が俺たちの冷たい空気に混ざり込んでいく。銃を構えてからもお互いの表情は変わらず冷たく睨み付く。
そんな静かな空間を破いたのはコイツだった。
📢「…撃てよ。」
表情は変わらず、一言だけ呟いた。その答えに予想は少ししていたから別に驚きもしない、むしろ面白くて無意識に口角をあげてしまっていた。
🍵「へぇ…強がりはいいんだよ?」
📢「何言ってんだ、強がってねぇよ」
そう言いながら布団を剥ぎ、ベッドの上から降りては「いてて」と言いながら俺の横に来た。布団に向けてた銃口をそのまま横にいる彼奴の方へと向ける。
📢「…今から言う事を覚えてから撃てよ?」
すると彼は睨みつけてた表情から、嘲笑し、こちらを馬鹿にした笑みを浮かべやがる。
彼奴の後ろにある窓から差し込む月の光が、彼の表情も、狼のように鋭く光る黄色い瞳も照らしている。
📢「今から、どんなに俺を撃っても、殴っても全然構わねぇよ?」
🍵「………」
📢「でも、お前が俺に何をしたって、最終的にはなつは俺のもんになる。」
📢「俺はまた、彼奴を攫いに行く。」
自信満々な表情を浮かべながら、淡々と喋っていく。
🍵「…はぁ、変な奴だな。お前」
📢「何言ってんだ、俺はそれくらいなつの事愛してるって事を言ってんの」
そう言いながらこちらへ歩み寄ってくる。ここで戦うのかと身体を戦闘態勢にするが、俺の銃を握る手を掴み、銃口を自分の額にくっつけた。
📢「俺から話すのはこれだけ」
🍵「ッ……」
📢「これをなつに言っても、言わなくてもいい」
📢「どうせ、またそっちに行くしな?」
そう言って俺に嘲笑って余裕をぶっこいてる此奴を見ていると、腹の底から煮え滾るほどに熱くなっていく。
此奴を見ていると昨日と同じ夜に、俺の恋人が放った言葉が脳に蘇った。
🍍『俺、帰りたくないっ…!』
目の前にいる此奴が、俺の大切な人を壊して、 狂わせたのか。
🍵「お前がッ、暇ちゃんを殺したッ…」
📢「…違ぇよ、あいつが自分から近寄った結果だろ?」
こいつは、俺に向ける笑顔を消した。
📢「なつから聞いたよな?もう帰りたくないって、彼氏さん?」
そんな容易く呼ぶんじゃねぇ、数年間一緒に居た俺と、数ヶ月しかいなかったお前とは違うんだ。
なのに、なんでっ、暇ちゃんはそっち側に行くの?
なんで、俺を選んでくれないの?
なんで、なんで、こいつになるんだよッ…!
腹が立つ、腹が立つ、、!
🍵「死ねッ… 死ねぇ゛ッ…!! 」
📢「…そんな青筋浮き出さなくても、撃てばいいだろ?警察官さん?」
そんな俺の姿を見たって、目の前の男は何も思ってないんだろうな。
ただ、自分が疲れていくだけ、目の前の奴を殺したいって欲が溜まっていくだけ。
あぁ、俺って、すっごい怒ってるんだな。
この感情を此奴に向けるように右手に握る銃を力強く握りしめる。それでも目の前の男は余裕そうにこちらに嘲笑いかけている。消してやる気持ちで、トリガーを引いた。
🍵「…そんな事言ってられるのも今のうちだからな?紫燈いるま」
バンッ!!___
真夜中に侵入した病院から出る。
空に浮かぶ三日月を見ながら帰路を歩んでいく。
静かに鈴虫や蛙の鳴き声を聞きながら、後ろにある病院の騒ぎ声は右耳から左耳へと流していった。 暗い夜道を歩きながら病院のトイレとかで手を洗えば良かったなと、呑気に思いながら赤く染まった自分の手を眺めた。
何発くらい撃ったのだろう、憶えていない。
でも、今持っている銃に入ってる銃弾も、予備で持ってきていた銃弾も全て失くなっているのを見て少しは察してしまっている。
今が夜中で良かった、街中これで歩いてたら警察官が警察官に捕まる変な事件になるところだった。そう思いながら通行人に見られないように遠回りだが、街灯が少なく通る人も少ない夜道の方へと足を運んでいく。
静かだからだろうか、夜だからだろうか、思い出したくない記憶が鮮明に出てきてしまう。
さっきまで目の前で余裕そうに笑う彼奴が、
「俺はまた、彼奴を攫いに行く」
そんな彼奴に惚れたと言っている自分の恋人兼婚約者が、
「分かったからッ…いるまにはッ…!!」
🍵「…ムカつくっ、気に入らないッ…」
ずっとへばりついてるザワザワとした心臓に苦しまれながら、まだ抑えきれてない腹の底の煮え滾る感情を抑えながら、彼奴らを憎みながら帰路を歩いて行く。
トゥルルルルル…
🍵「!………」
ピッ
🍵「はい、お父さん」
🍵「…うん、分かってる。」
🍵「今週末には、ここを離れるよ」
暇ちゃんと____
それから何ヶ月が経ったのだろう。
数ヶ月経ってもあまり馴染みのない帰路を歩きながら、今日の仕事で使った資料を端から端まで読んでいく。そうしてると自分の住むマンションへと辿り着き、鍵を開け玄関へと入っていく。
🍵「ただいま、暇ちゃんっ!」
🍍「あっ、おかえり、すち」
仕事から帰ってくればエプロン姿で出迎えてくれる暇ちゃんがいる。リビングの方からは香ばしく海鮮のような匂いがする。
🍍「今日の夕飯は秋刀魚な?」
🍵「へぇ!いいね!」
いつも通り、俺が着ていたジャケットを…
受け取ることもなく俺を出迎えてはすぐにキッチンへと引っ込んでいく。これこそいつも通りだから別になんとも思っていない。なんなら昔と変わらない彼に頬が緩んでしまう。
暇ちゃんに呼ばれるまでは手を洗い、自室に入りスーツ姿からラフな格好に着替えて仕事をする。これが俺らのいつもの暮らし。
🍵「…ふぅ……」
あの時から、俺と暇ちゃんはお互い婚約者として同棲をすることにした。
その事を暇ちゃんに報告した時は、驚愕してきっと文句や否定の言葉を言おうと口を開いたが、元から物分りが良い子なのか口を閉じて了承した。
家族の幸せの為か、あの男の命の為なのか。
引っ越しをしてからは暇ちゃんは外に連れて行ってない。彼奴に、取られたくないから。
『俺はまた、彼奴を攫いに行く』
🍵「……ッチ…」
正直メンヘラみたいな事はしたくない、彼が可哀想なのは俺が1番よく分かってる。
でも、きっと彼奴がいるから、分からないし気を緩むこともできない。一応の為に、自室にはあの時使った拳銃も弾丸も用意して、いつ来てもすぐに撃てるようにはしている。
だが、あれからあの男に会っていなかった。 また暇ちゃんを攫いに行くと宣言しときながら。
何故なのか?
普通に死んだか?いや、あんな戯言を残して消えていくような男ではないだろう。だったら 引っ越したここが分からない?いや、そんな訳が無い。彼奴はマフィアなのだから。
🍵「…クソがよ……」
こんな事で悩んで、彼奴の手のひらで転がされてると思ってると気分が悪い。 もう考えるのは辞めようと俺は机の上に広がった資料や書類に目を通した。
🍵「…んまっ!」
🍍「塩振って焼いただけだからな?」
🍵「なんでよ!こんなに脂乗ってる秋刀魚なんて選べないし焼けないからね!?」
仕事の最中に暇ちゃんに呼ばれ、夕飯を堪能する。俺が目の前の秋刀魚をつつきながら話してる中、暇ちゃんは俺の話を聞きながらもお味噌汁を注いでくれていた。
🍍「はい」
🍵「ん、ありがと!」
暇ちゃんも自分の仕事をやり終え、俺の目の前の椅子に座り夕飯に口を付け始めた。その姿を見てから、暇ちゃんが注いでくれた味噌汁に口をつける。
1口味噌汁を啜り中身をしていると、味噌汁の具の中に茶色の長い毛が入っていた。俺の家は動物など飼っていないし、俺は緑髪だからありえない。箸と手で取りながら目の前にいる茶髪の彼に向かって聞いてみる。
🍵「…髪の毛、切ってもいいんじゃない?」
🍍「え?…あ、ごめん、それ変えてくるから、」
🍵「うんん、暇ちゃんは動かなくていいよ、お味噌汁も美味しいから大丈夫」
申し訳なさそうにしてる暇ちゃんに俺は気にする素振りを見せないで黙々と食べれば、彼も長い髪を邪魔そうに耳にかけながら食事へ戻った。
あれから暇ちゃんは髪を伸ばしてる。理由を聞いてみれば「親から結婚するんだから女性っぽい姿でいなくちゃと言われた」、と。
1回暇ちゃんが邪魔そうに自分の髪の毛を扱ってて、悩んでると相談もされ俺も許してあげて背中まで伸ばした髪をボブまで切った。だが、帰省した時に物凄く怒られてた。
「女の子は長くしないといけないでしょ!」
そんなたった1つの理由で。
流石に俺も止めてあげて話をしたかったが隣にいた暇ちゃんは気にせず 親に従っていた。それからは暇ちゃんも美容室にも行っていないし自分で前髪を切るようになった。
🍵「…数cmは切っていいと思うけどね?毛先揃える位ならお母様だって許してくれるよ」
🍍「…考えとく」
「「………」」
ここまででも、彼は無表情で淡々と喋る。
ずっとこうだった。俺がおもしろい話をしても怒ったり呆れてみても何も変わらない。ずっと俺に従うロボットみたいになっている。
彼奴がいたから?
俺より、彼奴を選ぶのか?
先程まで忘れていたあの男の顔が頭に蘇ってくる。あの時、月の光に照らされて黄色く光ったあの瞳を、ムカつくような微笑みを向けていたあの顔を。今でも鮮明に思い出す。
🍵「…俺も、」
🍍「…?」
🍵「あいつみたいになればいいの?」
暇ちゃんは彼奴にどう扱われたのか、生活していたのか分からない。でも、まだ暇ちゃんの中で彼奴が残っているというのならば。まだ彼奴の事が好きだというのならば。
🍵「…俺も、なればいいのか」
まだ、頭にデータが残ってるのだから。
(ガシッ
🍍「っ!?…すっ、ちッ…っ」
夕飯なのにも関わらず俺は暇ちゃんの腕を掴み椅子から無理やり立ち上がらせた。彼が持っていた箸や机に乗った茶碗が床に落ちては耳に響く音をたてる。
🍍「すちッ!やめろッ、何してんだよッ…!」
少し後ろを振り返れば必死に振りほどこうとする暇ちゃんがいる。その顔は、家に戻す時の表情と似ていた。
あぁ、やっと顔を、表情を変えてくれた。
そうだ。最初からこうすれば良かったんだ。
俺の中のムカついた感情から高揚感に溢れる感情に変わる。今、きっと口角が上がってるのだろう、ニヤつくどころか今までにない笑顔になってると思う。
そんな事を考えてる間にも、俺らがいつも寝る寝室へと着いていた。部屋は真っ暗だが関係ない。握ってる腕を投げるように暇ちゃんをベッドへと倒れさせる。状況が理解していない隙に俺は彼の上に倒れ込んだ。
🍍「っすちッ…嫌だッ…嫌だっ…!!」
下にいる暇ちゃんを見てみれば目には涙が浮かんでいて、力ない手が俺の腕を掴んで遠ざけようと必死になっている。
可哀想な子。こんなにもされちゃって、
🍵「…大丈夫だよ、暇ちゃん」
🍍「っ…!…す、ち…」
彼を安心させるように頬を撫でてあげる。なのに、彼の茜色の瞳からは徐々に涙が零れ落ちては俺の手を濡らしてく。心做しか掴んでる手も触れてる頬も震えてるような気がした。
🍍「っやぁッ…冷たッ…」
暇ちゃん…
🍵「俺が、元に戻してあげるから」
本当に、可哀想な子。
している最中、俺は我に返った。
眠りから覚めたような感覚で、数時間前の事など憶えていない。
ただ目の前には息を荒くしながら泣いている暇ちゃんの姿がある。
🍍「っヒュッ…はぁっ、ぁ♡っ…ぅう゛…///」
ベッドの下には2人分の服が散乱してあり、暇ちゃんのそばにピンク色の何か取り出した後のゴミが落ちてある。それだけでも中身はなんだったのかは察しがついた。
自分の下半身を見ていけば、彼の勃っている精器が見える。その奥には自分のは見えないが陰毛が彼の尻に触れている感覚が、もう何をしていたのか物語っていた。 それと同時に下半身からの気持ち良さも押し寄せてくる。
🍵「っ…ごめ、暇ちゃんッ…♡」
🍍「ッッ!もうやぁ゛ッ!許して゛ッ!♡ 」
そんな言葉を無視して俺は無我夢中にピストンをする。奥を突いてくほど暇ちゃんの口からは汚く濁音のような喘ぎ声が出てくる。
暇ちゃん…あの男はこんな感じだった?
🍍「ひぎ゛ッ!?♡しゅッ、ちっ、ぁあ゛が゛ッ!?ぃやらぁ゛ッ…!!/////」(ビクビク
痛かったよね、でも俺は気持ちいいでしょ?
俺はあの男と違う。 一緒にしないで。
『でも、お前が俺に何をしたって、最終的にはなつは俺のもんになる。』
あんなもんが、暇ちゃんの手に渡るなどあってはいけないのだからッ…!
🍍「ん゛ん゛ん゛ッ!♡ぁ゛あ゛ぁッ!/////」
暇ちゃんっ、暇ちゃんッッ…
🍍「嫌だッ…ゃだっ…!!////」(ポロポロ
暇ちゃんッッ…!!
🍍「ッ…ぃるまぁッ…」(ポロポロ
夢中になっていたピストンを止めてしまっていた。苦しそうに泣いている暇ちゃんに、気づいてしまったからか嫌に頭の中が冷静になってしまう。気持ち良くて泣いていたと思ってた自分が浅はかで、
🍍「ッッ…いるまッ、がいいっ…」(ポロポロ
ずっとへばりついてた自分の汚いものが、暇ちゃんの流す涙を見るだけでドロドロの溶けていくように、腹に煮えたぎった真っ黒な感情も、あの時の彼奴の顔も溶けていく。目の前の大切な人だけしか、見えなくなっていた。
これが、彼の本音なのだろう。
数ヶ月間溜めてきていた、本音を今、
🍵「ッ…ぁははっ、w」
乾いた笑いが口から出た。頬に温かいものが伝っているのを感じる。
なんなんだろう、どうして?
どこで、何を間違えたのだろうか。
今までの、行動も、言葉も、彼奴との距離を遠ざけたのも、それが正しいと思ってたのも、俺のわがままで身勝手なもので。
全部…っ、全部全部全部ッ!!!
ずっと、彼を苦しませたのはッ…
🍵「俺じゃないかッ…」(ポロポロ
後悔している間にも、暇ちゃんは眠ってしまっていた。こんな奴が、婚約者なんて、暇ちゃんも絶対嫌だったろうなっ…
もう1回、彼の涙を流した痕がついた目元から頬を伝うように撫でる。
🍵「ごめんねッ…暇ちゃんっ…」
眠っていて聞こえないだろうけど、でも今度は嫌がらずに、俺の手を受け入れてくれるように俺の手に頬を擦り付けてくれた。
🌸「……….」
📢「___……」
🌸「早く、起きろよ、いるま」
🌸「タイムリミットが近づいてんだから」