あるところに心優しい少年がいました。
彼は困っている人がいれば
進んで助けました。
何にも対価を求めませんでした。
ある日少年は落石に巻き込まれ
動けなくなりました。
それでも少年は助けを
求めませんでした。
周りにはたくさんの助けられたヒトが
いました。
しかし誰ひとりとして助けようとは
しませんでした。
なぜなら その少年は
ヒトではないからです。
恐ろしい怪物の仲間なのです。
だから誰も助けませんでした。
ヒトは皆、自分と違うものは
助けないのです。
それほど薄情なものなのです。
何度も助けられたのに誰も助けようと
しないのです。
少年はそのまま埋もれて死んで
しまいました。
誰も 悲しみませんでした。
「自分と違うから」などという馬鹿げた
理由で尊い命を一つ落としたのです。
そしてまた人は愚かなことを
するのです。
また同じ過ちを繰り返すのです。
何度も何度も何度も。
反省もせず、 また繰り返す。
それがずっと続いてしまうのです。
何とも悲しいことです。
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