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何故か日曜の昼に戻ってしまいました。今回は長めなのでそれでお許し下さい……(((((
日曜日のお昼、デリバリーのピザを囲みながら、からぴちハウスは穏やかな空気に包まれていました。午前中の映画鑑賞で少しリラックスできたのか、じゃぱぱ、どぬく、ヒロの三人にも、わずかながら笑顔が見えます。
「なんか、こういう風にみんなでご飯食べるの、久しぶりな感じするね」
ゆあんくんが、普段通りの笑顔で言いました。ここ数日間のバタバタで、ゆっくりと食卓を囲む時間も少なくなっていたからです。
「確かに。でも、みんなでいると安心するね」
どぬくが、ホッとしたように呟きました。慣れない体での生活は不安でいっぱいですが、仲間がそばにいてくれることが何よりの支えです。
食事が終わり、片付けも済んで、午後は各自が自由に過ごす時間になりました。
リビングのソファでは、じゃぱぱがスマホを片手に何やら真剣な顔をしています。その隣に座ったのあさんが、そっと覗き込むと、女性向けファッション雑誌のオンライン記事でした。
「へぇ、じゃぱぱさん、そういうの興味あるんだ!」
のあさんが驚いて言うと、じゃぱぱは少し照れくさそうに笑いました。
「いや、その…服とか、どうすればいいかなって思って。今まで男の服しか着たことないから、全然わかんなくて…」
すると、るなちゃんも加わり、「一緒に見てあげようか?」「これとか可愛いよ!」と、ファッション談義に花が咲きます。じゃぱぱも最初は戸惑っていましたが、次第に楽しそうに二人の話に耳を傾けていました。
一方、自室で休んでいたヒロは、やはりまだ体がだるい様子。そんなヒロの部屋を、えとさんがそっと訪れました。
「ヒロくん、お腹の調子どう?これ、温かいカイロ」
えとさんが手渡したのは、貼るタイプのカイロでした。じんわりと温まる感覚に、ヒロは「わぁ、あったかい…ありがとうございます」と、少し顔色を良くしました。
「生理の時は、体を冷やさないのが大事だからね。無理せず、ゆっくり休んでね」
えとさんの優しい気遣いに、ヒロは心から感謝しました。
そして、リビングの隅では、どぬくがもふくんとたっつんに、女性の体の不思議について質問攻めにしていました。
「なんか、今まで気にしなかったけど、女性って大変なんだね…」
どぬくがしみじみと呟くと、もふくんとたっつんは真剣な顔で頷きます。この経験は、彼らがこれまで知らなかった「女性」という存在への理解を深めるきっかけにもなっていたのです。
日曜日の終わり、からぴちハウスは、どこか温かい雰囲気に包まれていました。慣れないことばかりで、大変な毎日ですが、メンバー全員がそれぞれの形で支え合い、互いを思いやる気持ちが強くなっていることを実感します。
この日曜日は、単なる休日ではなく、彼らが女性としての自分を受け入れ、新たな日常に適応していくための、大切な一歩となったようです。