テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
開かれた胸元
首筋から鎖骨にかけて指先でなぞられる
「‥‥‥‥っ」
怖くないと言ったら嘘になる
俺は両手で強く拳を握った
そして目を瞑る
左の首筋に葛葉さんの吐息を感じる
‥‥‥‥来る!
静かに首筋に唇が触れた
そして肌には牙の当たる感触
次の瞬間
プツッ‥‥‥‥
肌が破れる音
「痛っ‼︎‥‥っ‥‥!」
肌に穴が開き、牙が肉に刺さっている
物凄い痛みが全身を襲った
だがそれはすぐ消えた
そして‥‥
「‥‥っ‥‥あ‥‥んっ!‥‥何、なんでっ‥‥!」
「‥‥ん‥‥‥‥」
牙が少しずつ中に入ってくる
その度にそこから痺れる様な快感が身体を包んだ
こんなのおかしい
だって体に牙を突き入れられているはずなのに‥‥
葛葉さんに血を吸われるとサーっと熱が引く感じがしてるのに、牙が入った場所から違う熱が体に広がっていく
体から力が抜け始めて俺は葛葉さんの腕を掴んだ
葛葉さんも俺の身体に手を回し、しっかりと掴み離さない
もうやめて欲しい
いや、もっとして欲しい
俺の体が‥‥思考が‥‥
葛葉さんに抗えない
「あっ‥‥葛葉さっ‥‥はっ‥‥ぁ‥‥」
「‥‥甘くて‥‥美味いな」
「あぁっ!‥‥やっ、待って‥‥‥‥」
葛葉さんの喉が鳴る音が耳元に届く
俺の血が彼の体の中に入っていく
ダメだ‥‥
俺このままじゃ‥‥
膝が勝手に崩れる
もう立っていられない
「ぅあ‥‥」
「‥‥っと‥‥」
ようやく唇が首元から離された
俺の体を支え、葛葉さんがベッドまで連れて行ってくれる
だがベッドに座るのも難しく、すぐに体を横に崩した
「ごめんっ‥‥俺、やりすぎたか?」
「はぁ‥‥はぁ‥‥っ‥‥」
心配そうに俺の頬に手を添える
「熱‥‥顔、赤いけど‥‥」
「‥‥‥‥俺、ちょっと洗面室借ります」
「でも一人で立てないだろ?」
「大丈夫‥‥1人で行けます」
ふらつく体を無理矢理起こし、力の入らない足で洗面室に向かう
扉を閉めるとすぐに床へとへたり込んだ
「こんなの‥‥聞いてないっ」
聞いてもないし‥‥
こんな姿葛葉さん達に絶対見せられない
.
10,906
コメント
9件
好き:( ;´ཫ`;):
最高です!足に力入らなくなるの大好きなんで本当ニコニコしながら見てました!