em「なんですかッ…これ……」
tn「ッ……!」
なんでこんなものがあるんや?
え……?
??「君が一番よく知ってる」
頭のなかで誰かが喋った
誰や……?
エミさん…でもなさそうや
そんなに低い声してへん
じゃあ、誰や……?
em「トントンさん?聞いてます?
これ、どうしますって…..」
tn「あぁ、悪い。
えっと……どうすべきやと思う?」
em「そうですね…
へんな疑いがかけられたくないのであれば、言うべきですし……」
tn「せやなぁ…
言った方がエエか?でもな…迷惑かけられへんし。皆が怯えてたんやったらこれ以上…」
em「……?大丈夫です。きっと
皆さんは分かってくれます。私は少なくとも、トントンさんを信用しています」
tn「そっか…
ありがとうな。」
em「いえ。私にできるのはこれくらいですので」
エミさんはそう言って少し笑った
無理させてるよな…きっと
ゾムもそうやったように、言いたいことだってたくさんあるやろうに
軍に入ってきたときもそうやったな……
今もやけど、感情を押し込めて生活してる
過去になんかあったんやろな
……グルッペンは知ってるっぽいけど
コンコンッ
ドアが鳴った
…….誰やろ?
tn「開いてるで」
俺がそう言うと、顔を出したのはチーノだった
少し怯えているようで、身をすこし震わせている
ci「トントン…エミさんもおったんか。
まぁエエや。……あのさ、すこしエエ?」
tn「なんや?」
エミさんはチーノの隙をうかがって、ベッドに服とナイフを隠す
ありがと、エミさん!
ci「昨日のトントンってなんやったん?
…ゾムが言いはじめて、やっぱ気になったし。」
tn「それが、あまり覚えてへんねん
何があったかわからへんし。最後の記憶は、建国記念日のときだけ」
ci「そぉ…なんかッ!?」
em「……」
tn「今は大丈夫やで?
その…怯えさせて悪かったな」
ci「いや…俺は全然エエねんけど
ショッピがちょっと怖がってるっぽくて?だから……」
…ショッピが?
そっか……
皆がやっぱり怖がってたんか…
tn「なんか気ぃ使わせてもうたな
…悪い。」
ci「いやエエねん。
俺を助けてくれたんはトントンやし。恩は返しても返しきれへん」
tn「そっかぁ……」
ci「…エミさん。
あのこと話した?」
em「いえ、話してません。
言うべきではないかと思って……」
tn「なんや?
人が死んだのと、滅亡したのは知ってるけど……」
em「チーノ君……..
伝えますか?どうします?」
ci「…エミさんからお願い」
em「わかりました。
…結論から申し上げます。」
tn「…なんや?」
すこし重くなる空気に俺は息が止まりそうになる
それはとても深刻な問題のようで
二人とも眉間にシワがよっている
em「コネシマさんが……
事件に巻き込まれて、重症を負っています」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!