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「2年4組に金豚先輩って人いるじゃん?」
「いるね」
「あの人、めちゃくちゃモテるらしいよ」
「え”、そうなの!?」
昼食中に適当な会話をしていると、何かを思い出したかのようにニヤニヤしながらそう話し始めたコンちゃん。
ちなみに金豚先輩は俺の近所に住んでる人。
小さい頃は仲が良かったが、俺が中学生になったタイミングでお互い忙しくなり、それ以降なかなか話す機会は無くなっていた。
俺と金豚先輩が話さなくなったからと言って親同士も完全に連絡が途切れたという訳ではなく、なぜか誕生日に金豚先輩のお母さんからプレゼントが届いたり、逆に俺が金豚先輩へのプレゼントを考えさせられたりはしていた。
「金豚先輩って確からだ兄と仲良いよね」
「ソウダヨ、知ラナイ間ニ仲良クナッテタ」
「だからもしかしたらうちのクラスに侵入して大変なことになるかもねって昨日みっどぉと話しててw」
みどり君のお兄さん…らっだぁ先輩は極度のブラコンだ。
どのくらいかというと、みどり君が擦り傷をしただけで救急車を呼ぼうとするくらい。
「…あ、噂をすれば」
急に廊下が騒がしくなり、そちらの方を向くと、弁当箱を持って来らっだぁ先輩といやいや連れてこられたのであろう金豚先輩が見えた。
「…1回追イ払ッテクル」
そう言い不機嫌そうに席を立つみどり君。
廊下の方へ行くなりポカポカとらっだぁ先輩を殴り口喧嘩をしていた。
しばらくすると抱きしめられ身動きが取れなくなったみどり君と、みどり君を抱きしめたまま俺らを呼ぶらっだぁ先輩の姿があった。
「ふはっ、らだ兄も懲りないねぇw
俺行くけどレウさんはいいの?」
「別にらっだぁ先輩とはあんま関わりないからいいや、楽しんできて」
「了解、じゃあ行ってくるね」
自分とみどり君の弁当箱を持ち、らっだぁ先輩の方へと向かうコンちゃん。
こうしていつも俺が1人取り残される。
コンちゃんとみどり君の席を戻し、自分の席でゆっくり飯を食べようとすると、誰かがコンちゃんの席の椅子を引っ張り俺の横に座ってきた。
「よ、レウ」
「…お久しぶりです、金豚先輩」
「なんやかしこまっちゃって…別に前まで通りに接してくれたらええのに」
「3年も話してないんですよ?そりゃ気まずくなるじゃないですか」
「3年間避けてきたんはそっちやろ」
…確かに、高校生になってからは少しだけ先輩のことを避けるようになっていた。
でもそれは向こうも一緒なはず…
「レウん家のミートボール好きなんよなぁ…やっぱうまいわ」
「なに人の飯勝手に食ってんの!?」
金豚先輩は知らない間に俺から箸を奪い、最後のひとつだったミートボールを食べていた。
「せっかく残してたのに…はぁ」
「ごめんごめん、代わりに今度なんか奢ってやるからw」
ヘラヘラと笑う先輩とは反対に、俺は周りの目が気になってしょうがなかった。
先輩を推しを眺めるような目で見ながら、俺をゴミのような目で見る人。
流石に女性陣の無言の圧には敵わず、俺は強引に先輩を教室から追い出すことにした。
「ってかなんで勝手に教室なんか入ってきてるんですか、らっだぁ先輩達とお昼食べときゃいいのに」
「俺もう飯食い終わったし…らっだぁは弟さんとなんかいちゃこらしとるから入りにくいし
ってなると頼れるのがお前しかおらんかったんよ」
「クラスの人と仲良くしときゃいいじゃないですか」
「アイツらみんなバスケしに行ったから」
さっきよりも俺の事を睨んでくる女性陣。
やっとそれに気づいたのか、先輩は俺の手を引いて遠くまで走っていった。
_
「絶対に許さない…」
先輩に連れられ、着いたのは数年前から使われていないらしい校舎だった。
「ごめんってぇw
でもお前のお望み通り女達撒いたんやからええやろ」
「いや全く良くないですよ!!楽しみにしてたミートボールも俺の飯も奪いやがっ……っん!?」
急に俺の唇に何かが重なる。
咄嗟の判断で目をつぶっていた俺はそれが何かは分からなかったが、目を開けると先程よりも先輩が近くにいた気がした。
「あんまりデカい声出すとバレるぞ」
俺の上に跨り、口元に人差し指を当ててくる先輩。
人気のなく、しかも誰にも気づかれないようなところでこんなことをしていると、歳のせいなのか変なことを考えてしまう。
「あの…もう大きい声出さないんで一旦離れてくれますか」
「なんで?」
「…いやぁ…いけないことをしているような気分になっちゃうんで…」
「何、逆にいけないこと以外でここに来る奴とかおんの?」
「…え」
先輩は自分の服を脱ぐよりも先に俺の服を脱がし、先程よりも俺に近づいてくる。
「俺とイケナイことしようや、レウ」
_
「あ”…っッ♡ぁ”ん…ッッ”♡♡」
「やっぱ俺らって何でも相性ええんやろな」
「ッ…や、だぁ”ッ…そんなのッぉ”ッッ♡♡♡」
「嫌やないやろ」
大きな音を出せば人が来るというのに、そんなことも忘れて汚い喘ぎ声を発している俺。
教室の近くを誰かが通ろうとしているのに気付いたのか、先輩はキスをして俺の口を塞いだ。
「ふぁ…っ、ん…ッッ♡」
こちらに覆いかぶさってきた時に、先輩の髪から懐かしく安心できる匂いがした。
「ぁ…ぅッ♡」
「なんやお前、匂いで興奮してんの?」
「ッんな訳…ッ」
「お前のここビンビンに勃っとるで?」
「ひぁッ!?♡♡」
そう言って亀頭をちょんと触られると、先輩の手の冷たさのせいかいつもひとりで触る時よりも声が出てしまった。
「~~~ッ!!、もう授業始まるんで行きますね!!」
「え、ガチで言っとんの?」
「何か問題でも?」
「いやぁ、よくそんな勃った状態で行けるなって思って」
「…ッッぁ…ッ」
「な、もうそんな状態なら授業もろくに受けれんやろ?
せっかくやし最後までヤろうや」
先程よりも分かりやすいほどに勃ち上がっている自分の息子を見て恥ずかしがっている俺に、少しだけ笑いを交えて先輩はそう言ってきた。
「…今回だけですからね」
「へいへい」
そう言うとまたナカで何かが動いている感覚がしてくる。
俺の気持ちいい所だけを突いて、俺を壊そうとしてくる怖いモノ。
でもそんなのものに、嫌がらずにまんまとハマっている俺はもう壊れているのだろうけど。
「…ッイ、く”…ッッ♡♡」
「沢山出せよ?」
「……あ”ッぁ…ッッ♡♡
…ぁ”…ッッ♡力ッ…入んな、ぃッ♡」
「気持ちよさそうやなお前」
「…ッきもち…ッ”♡」
「もっと気持ちいいの欲しい?」
「欲しッぃ”“ッ♡♡」
「じゃあこれからも俺の相手してくれるって約束してくれるか?」
「…ん…ッッ!♡する、ッ♡する”…ぅ”ッ♡♡」
先輩の太いモノは先程よりもまた奥に進んで、俺のナカをイジめてくる。
先輩の甘く色気のある声と安心する匂い、そしてそれを全て壊すかのようなピストンに頭がこんがらがってしまう。
「んね”…ッ♡も”ッぅやだッッ”“♡♡
あたまおか”しくなぁ”る”ッッ♡♡」
「大丈夫大丈夫、元々お前が頭おかしいのは確かやから」
「はへ…ッ”♡おれじゃな、ッく”てみんなおか”し…ッッ”♡♡」
「みんなおかしいの。俺もお前もな」
優しく俺の頭を撫で、洗脳するようにそう言ってくる。
頭が蕩けているのか、先輩のことが全て正しいように思えてくる。
「ほら、変態ておかしいお前はこんなのも好きだよな?」
いつの間にか騎乗位の体勢にされていて、知らぬ間に腰は動いていた。
「んへ…ッッ♡♡すき、ぃ…ッ♡」
そう言って呆気なくイき、俺の記憶は途絶えている。
_
あの後、飛んでしまったレウを家に運びベッドに寝かせておくと、約2時間後にゆっくりと目を覚ました。
「あ、おはよ。
どうやった?初めてのセックス」
「もう凄かった…です。
最後らへんはほぼ先輩の言う通りにしか動けなくて」
「…そうか、なら良かった」
どうやら俺の作戦は成功だったらしい。
「…先輩、誰かを洗脳する能力とか持ってます?」
「何やねん急に、持ってるわけねぇよ」
「そう、ですよね…」
「どうや、また今度休日にでもヤるか?」
「俺の元気があればお願いします」
「それ二度とヤらんやつやんけ…」
「あははっ、冗談ですよ
またどっかの休みにヤりましょ」
「今言ったこと俺は絶対に覚えとるからな」
「まぁ…覚えててくださいね」
髪を弄りながらそう話すレウ。
彼の勘の鋭さをあまり舐めてはいけないような気がした。
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相互さんの雑談を見て、書かなきゃ!と思い下書きを漁ったら出てきました。雑だけどお許し。
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こういう話のもうちょい短くて🅗なものを書く(予定の)Twitter垢作りました。
id_8519です。カラスの絵文字が名前になってます。
フォロリクしてくださった方は全員通します。
ただし世に公開してはいけない、本人様の目に届かないようひっそりと動かすアカウントですので、公開垢からのフォロリクはお控えください
以上。Next♡1000
コメント
9件
あ~好き。最初はいやいや言ってたのに最後は洗脳されて言うこときいちゃうのも最後の勘が鋭いruさんとそれを分かっちゃうbdさんがすっごい好みで最高でしたありがとうございます。 長文失礼しました。
めっちゃ好きです!! フォロリク失礼します🙇
毎回本当にェちくてすごい... フォロリク失礼します!🙏🙇