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「匿ってください」
イソップさんは部室に入ってくるやいなやそう言った。
「「「「「「はい?」」」」」」
勿論僕らは何がなんだかわからず疑問符を浮かべる。
『逃げても無駄だよ〜?』
『めんどくさいからもうこのチェイスやめさせろ』
『逃げないでください!もう分かっています!』
「ああもう・・・!」
イソップさんは二階へと大急ぎで上がっていった。
その数秒後。
今度はイタカが思いっきりドアを開けて部室に入ってきた。
「あ、皆!例のイソップくん?とやらがこっちに行ったんだけど見た?」
びゅっ、と風が吹く。
「思いっきりドアを開けるのはやめろ。カードが飛んでいったじゃないか・・・」
「いや今それ重要?」
「ん!(重要です!)」
なんかいい感じにイソップさんから話題を逸らしている・・・!
僕も良い感じに逸らさねば・・・!
「はぁ・・・とりあえず、飛んでったカード集めんの手伝って」
「・・・」
おいイタカ、あからさまに嫌そうな顔で僕を見るな。
僕は話
「はあ・・・しょうがないな・・・」
「これで全部?」
イタカがそう問うと、ナザニールがカードを数え始める。
「村人・・・が6枚・・・占い師が1枚・・・騎士も1枚・・・家政婦1枚・・・妖狐1枚・・・人狼3枚・・・吸血鬼1枚・・・霊媒師1枚・・・双子2枚・・・(中略)・・・あれ。」
「どうかした?」
急に疑問符を浮かべるもんだから、なんだろうかと僕らは全員で顔を見合わせる。
「葬儀屋のカードが無い」
「え?・・・ちょっと見して」
「うん」
僕はナザニールからカードの束を貰って確認する。
「・・・ほんとだ」
「ん・・・(どこ行ったんでしょう・・・)」
「とりあえず、探していないところを探そう」
イライさんが提案する。
「そうだね。」
その提案にみんなで乗った。
・・・それが間違いだったかもしれない
最後の一枚のカードを探していた僕らのもとにイタカの大声が響き渡った。
「ちょっ、、、うるさっ・・・何が有ったんだよ・・・」
ナザニールが顔をしかめて声の方に歩いていく。
ほぼ同じタイミングで廊下の方からイタカが戻ってきた。
「葬儀屋のカードも見つけたけど・・・」
ん・・・?嫌な予感が。
「コレも見つけてきました〜」
コレと言われているものを見る。
「・・・」
明らかに匿うことをお願いされた僕ら(僕、ナザニール、アンドルー、ビクター)の顔が引きつった。
「あ!イソップくん!」
「・・・」
イソップさんが目線をす〜っと、僕らの方に逸らした。
「どこ行ってたんだよ・・・」
「・・・知りません」
「いやお前のことを聞いてるんだから知ってるだろ」
どこかで見たような受け答えを見ながら、僕らは顔を見合わせ、きょとんとする。
「まあいい。多分そこの人狼してた奴等が知ってるだろうからな」
ぎくっ、
「お前ら、イソップが今までどこに行ってたか知ってるか」
僕らが顔を見合わせて言って良いのか困っていると。
ルカがあっさりと白状してしまった。
僕があまりのあっさり具合に大絶叫し、
「はぁ・・・」
アンドルーがクソデカ溜息を吐き、肩を落とし、
ビクターが困惑のあまり怪文章を書き、
ナザニールが呆れのあまりどこかで聞いたことのあるようなセリフを呟いた。
「何をそんなに引いているんだい?」
「いや・・・」
「あのなぁ・・・」
「ん・・・」
「あのねぇ・・・」
僕らが声を揃えて叫ぶと、
「ええ・・・何がダメなんだい?」
とルカが困った顔をした。
「マジレスするな!作者が今アッ、ってなってるぞ!可愛そうだからやめてさしあげろ・・・!」
「あー、、、ごめんね〜」
ノートンside
「死ぬかと思った・・・」
補習を終えた僕は、そうぼやきながら部活部の部室に荷物を取りに向かっていた。
部室に着くと、僕はとりあえず
「補習死ぬかと思った〜」
と誰もいない部室に―――
・・・あれ。
この時間いつも誰もいないよね?
なんか・・・沢山いるんですが?
『いや、だから僕はこの目で見たの!!』
『見間違いの可能性は・・・』
『あるわけ無いだろイタカ。完璧に伝えられるようになってるからな。』
『ということで、今回はイタカ吊りで!!』
・・・なんか人狼ゲームしてるんですけど?(※人狼ゲーム本日2回目)