『 』
この後色んな説明をされた。
この青い生物はらっだぁの「青鬼」の能力が分裂して出来たものであること、あの生物はラミンということ。
「なるほど、て事は何も害は無いのか」
ラミン達と2人きりになった部屋で小言をいう。
ヒラッと手を差し伸べるとラミンは手をつついたりカブッと甘噛みをしている。
「総統・・・んー」
正直言って完璧な総統になれる自信はない。それどころか本当に自分がなっていいものなのかと頭を悩ませる。
「別ニ完璧ジャナクテモイインダヨ」
「は?」
いつの間にかみどりくんが隣に座っており心を読まれていたそうだ。
「でも、運営国の総統になるってなったら 選択1つで国が動く、間違える事なんて許されない。しかもその総統が人殺しなんて知ったら…」
「大丈夫ダヨ。ラッダァダケジャナイカラ」
「うん…ありがとう」
久しぶりの安心感に涙が零れそうになる。それを手で拭いニカッと笑顔で笑ってみせた。
「うん、ありがとう。俺総統になるよ」
「ソッカ、頑張ッテネ」
みどりくんは優しい笑顔でだが、綺麗な緑色の瞳が曇ったような気がしたのは気のせいだろうか
「レウー!」
レウはくるりと振り返り「どうしたの?」と駆け寄ってきた。
「俺なるよ。運営国の総統。」
「本当!?ありがと!」
レウは深緋色の目を輝かせながら嬉しそうに笑っている。
「それじゃ運営国に連絡して来るね!」
レウはニッコリとしながら走って行った。
ー数日後ー
自分が総統になることが決まりこの館を出る事になった。
小さい頃から過ごしてきたこの国から。
最後にあそこに…あそこに行こうかな
いつもの上着をきて ニット帽を被る。 ラミンはどうやらニット帽がお気に入りらしくニット帽の上に乗っている。
「レウさん、俺最後に村に行ってくるよ」
レウさんは止めることなく許してくれた。
荒れ果てた街、全て壊されていた。
いつまでも逃げていては駄目だ。
受け止めないと、ね
自分は街の中心にある噴水に花束を置いた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
噴水の前で座り込み何回も何回も謝った。
「らっだぁ」
ぽんっと優しく誰かに背中を触れられる。
「そろそろ行こうか」
後ろにはコンちゃんがいており後ろにはレウ、みどりくん、きょーさんがいた。
「おう!」
これにて随意のままに第一エピソード終了です。
見て下さり有難う御座いました☺️
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!