テラーノベル
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あの出来事から数年後、この世界の事も少しづつだけど分かってきた。
まず、才花(さいか)とは”才能”を”開花”させた人にあらわれる花で、簡単に言えば魔法みたいなもの。
ある日突然、ポンっと咲くらしい。
また、開花する速さや、花の色は人によって異なるらしい。
例えば、早咲きの人は早く咲いた分使える魔法は弱い。逆に、遅咲きの人は遅かった分、強力な魔法を使えるとか、花の色魔法は赤だったら火、青だったら水とか…かな。
あと、就職では紫色の人は科学者になりやすかったりとか色々ある。
そして、私はと言うと…
モブ1「おいwいい加減花咲かせろよw遅すぎーw」
モブ2「遅咲きだとしても遅すぎんだろw」
モブ3「おい!今日もボコらせろやw」
夢叶(またこの世界でも嫌がらせを受けるなんて…おい、神、呪うぞ)
花は才能を開花させないと咲かない。何かアクションがなければ一生花を咲かせる事は出来ない。
早くて2、3歳とか。遅くても高校に入るまでは咲くと言われており、この機会を逃すと咲く可能性はほぼ0に等しくなってしまうとか…。
そして私は…まだ、花を咲かせる事が出来ていない。魔法が使えないだけで差別を受けることは沢山あるんだ。だから、私はこっちの世界でもいじめられてる。だけど、前世と少し違う点として…
夢叶「ただいま」
母「どうしたの!?その傷?!」
父「誰にやられた!シバキに行くぞ!」
とか
モブ「もっとやらせろよ〜w」
ボコォ
夢叶「うぅ…いてて…」
鈴「おい!テメェ何してんだ!」
モブ「やべっ!鈴だ!逃げろ!」
鈴「チッ、あいつら後でシメる…あっ!夢叶、大丈夫?」
鈴って言う心強い味方もいる
だから、今もまだ生きていけるんだ
だけど、たまに本当に辛くなっちゃって屋上に逃げる時があるんだ。
そして今、私は1限目をサボっ…休みに屋上にいる。
夢叶「あーあ、お父さんもお母さんも才花なんて咲かなくてもいいって言ってるけど、やっぱり咲かせたいな…」
その時、教室から悲鳴が聞こえた。
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鈴(すず)
夢叶のクラスメイトであり、親友。
結構強い。
花…緑花(リーフ系)
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