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皐月side
あの一件以来何故か前よりもベタベタしてくる梅宮。
梅宮「なぁなぁ!前柊と行った飲食店が美味しくてさぁ!今度一緒に行こうなッ!」
梅宮「そういや前行った服屋で皐月に似合いそうな服があったんだよ〜!近々行こうな!」
梅宮「皐月食べる量少ないぞ??大丈夫か?ほらこれも食ってみろ!美味しいからさッ!」
梅宮(コイツ)は俺の母親か??
あーだこーだ言われる毎日にウンザリして柊に相談する事にした。
皐月『ってな訳よ、どうにかなんねぇの?』
柊は胃を押えながら
柊「確かに…その話聞くと胃が痛むわ……。でもな、アイツはそうしてまでお前と居てぇんだろうな。」
皐月『……そりゃ、まぁ、そうだろうけど……毎日毎日あんなんだと疲れる…。』
柊「…ならそうハッキリ言えばいいじゃねぇか、毎日はやめろって。」
皐月『…ッ。』
柊が言う事に何も言えなかった。
だって、俺のことを好きでいてくれる奴にやめろなんて…言えない。
俺が何も言えないでいると
柊は深い溜息をして
柊「全く、少しは視野を広げろっての……、自分の胸に聞いてみろ、どうしたいのか、どうして欲しいのか…それはお前らにしか分かんねぇよ。」
柊はそのまま踵を後にした……。
正直柊が言ったことが理解出来ない…。
分かんねぇんだもん…、誰かから好意なんてそもそも無いと等しい…。
この歳になって初めてなんだ……。
分かんねぇよ……。
俺はどうしたいんだよ……。
皐月『……なんか……惨めだなぁ…。』
俺の言葉は誰にも気付かれることなく消えていった。