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#なおきり
ももち!/🖤❤️🪽
510
# と わ
11
『12の奇跡を探して』
第3話「森の奥の、ひとりぼっち」
tt 「なぁ、じゃぱぱ」
jp 「んー?」
tt 「腹減った」
jp 「俺も」
旅を始めてから、まだ半日。
俺たちはすでに空腹だった。
jp 「……なぁ、たっつん」
tt 「なんや?」
jp 「異世界って、もっとこう……」
tt 「もっとこう?」
jp 「豪華な料理とか出てくるもんじゃないの?」
tt 「知らんわ!!」
そんな話をしながら森を歩いていると――
遠くから、何かが聞こえてきた。
jp 「……ん?」
tt 「なんや今の?」
森の奥から、かすかな声。
jp 「誰かいるのかも!」
tt 「行ってみよか!」
俺たちは声のする方へ走った。
-–
森の奥。
そこには小さな村があった。
けれど――
jp 「……静かすぎない?」
家はたくさんある。
畑もある。
人もいる。
なのに、誰も笑っていない。
tt 「なんか変やな……」
たっつんが周りを見る。
すると、一人の少年が走ってきた。
ya 「おい!」
tt 「うわっ!?」
少年は俺たちの前で止まった。
赤メッシュ。
腰には小さな剣。
少し警戒したような目をしている。
ya 「お前ら、旅人か?」
jp 「そうだけど……」
ya 「だったら、この村から出た方がいい」
tt 「なんでや?」
ya 「ここにいたら危ない」
少年はそう言って、村の外を指差した。
ya 「森に魔物が出るんだ」
jp 「魔物?」
ya 「最近、毎晩のように来る」
たっつんが剣を握る。
tt 「ほんなら、俺らが倒したるで!!」
ya 「待って」
少年がたっつんを見る。
ya 「君等じゃ無理だよ」
tt 「なんやと!?」
jp 「たっつん、落ち着いて!!」
ya 「…」
少年は少しだけ困った顔をした。
ya 「俺は、ゆあん」
jp 「俺はじゃぱぱ!」
tt 「たっつんや!!」
ya 「……よろしく」
これが――
俺とゆあんくんの出会いだった。
-–
夜。
村に大きな遠吠えが響いた。
ya 「来た……」
村人たちが家の中へ逃げていく。
俺たちも外に出た。
森の中から、巨大な魔物が現れる。
jp 「うわ……」
思わず後ずさる。
jp 「でかっ……!!」
たっつんが前に出る。
tt 「じゃぱぱ、下がっとき!!」
jp 「たっつん!?」
tt 「雷なら、こういう奴には効くはずや!!」
tt 「雷鳴――」
バチバチバチッ!!
tt 「斬!!」
ドォォォン!!
雷が魔物に直撃する。
……が。
tt 「効いてない!?」
魔物がこちらへ突進してくる。
jp 「危ない!!」
その瞬間。
ya 「はぁっ!!」
ゆあんが飛び出した。
剣で魔物の攻撃を受け止める。
ya 「ぐっ……!!」
jp 「ゆあんくん!!」
ya 「大丈夫!」
でも、明らかに苦しそうだ。
俺は叫ぶ。
jp 「一人で戦わなくていいだろ!!」
ya 「……!!」
jp 「たっつん! 右から!!」
tt 「おう!!」
jp 「ゆあんくんは正面!!」
ya 「分かった!!」
3人で魔物を囲む。
jp 「今だ!!」
tt 「雷鳴斬!!」
――ドォォォン!!
魔物が倒れる。
ya 「……やった?」
魔物は光になって消えた。
村から歓声が上がる。
村人A「助かったぞ!!」
村人D「ありがとう!!」
村人B 「ゆあん!!」
村人たちがゆあんに駆け寄る。
でも。
ゆあんは、なぜか嬉しそうじゃなかった。
-–
jp 「どうしたの?」
夜。
村の外で、ゆあんが一人で座っていた。
ya 「……別に」
jp 「いや、絶対別にじゃないでしょ」
ya 「…………」
たっつんも隣に座る。
tt 「なんか悩みあるんやろ?」
ya 「……」
ゆあんはしばらく黙っていた。
ya 「俺は、この村を守りたい」
jp 「うん」
ya 「でも……」
ゆあんは剣を見る。
ya 「俺が弱いから、いつも誰かが傷つく」
jp 「……」
ya 「だから、もっと強くならなきゃいけない」
ゆあんはずっと、一人で魔物と戦っていた。
村の人たちを守るために。
だけど――
ya 「本当は……怖いんだ」
jp 「……!!」
ya 「魔物が怖い」
jp 「…………」
ya 「それなのに、怖いって言ったら、みんなを守れない気がして……」
ゆあんの声が震える。
ya 「だから、ずっと一人で我慢してた」
俺はゆあんの隣に座った。
jp 「……ねぇ」
ya 「なに?」
jp 「怖いなら、怖いって言っていいんじゃない?」
ya 「……え?」
jp 「俺だって怖いよ」
tt 「お前が?」
jp 「そりゃ怖いよ!! 今日の魔物、めちゃくちゃ怖かったし!!」
ya 「……ふふ」
ゆあんが少し笑う。
jp 「たっつんだって怖かっただろ?」
tt 「えっ!?」
jp 「雷が効かなかったとき、顔真っ青だったじゃん」
tt 「いやいや! あれは作戦考えとっただけや!!」
jp 「嘘つけ!!」
tt 「ほんまやって!!」
ゆあんが笑った。
初めて見る笑顔だった。
ya 「……そうかぁ」
jp 「ん?」
ya 「俺、一人じゃなくてもいいのかもしれない」
jp 「もちろん」
俺は手を差し出した。
jp 「一緒に来る?」
ya 「……どこに?」
tt 「12の奇跡を探す旅や」
ya 「12の奇跡……」
jp 「仲間がいれば、もっとたくさんの奇跡を見つけられるんだって」
ゆあんは俺の手を見る。
そして――
しっかりと握った。
ya 「……分かった」
jp 「!!」
ya 「俺も行く」
jp 「よっしゃ!!」
tt 「仲間が増えたで!!」
たっつんが嬉しそうに叫ぶ。
tt 「これからよろしくな、ゆあんくん!!」
ya 「うん」
その瞬間――
村の中央にある古い木が、突然光り始めた。
jp 「……何!?」
木の根元から、小さな光が浮かび上がる。
そして。
青い結晶が現れた。
jp 「また……奇跡!?」
俺が触れる。
すると――
**『第二の奇跡――信頼』**
声が響いた。
青い光が俺の手の中へ吸い込まれる。
ya 「信頼……」
ゆあんが呟く。
ya 「俺たちが、一緒に戦ったから……?」
jp 「たぶん」
俺は笑った。
jp 「一人じゃできなかったことが、3人ならできた」
たっつんが頷く。
tt 「せやな」
ya 「……ありがとう」
ゆあんが小さく笑った。
jp 「こちらこそ」
-–
翌朝。
俺たちは村を出発した。
tt 「じゃぱぱ!」
jp 「ん?」
tt 「次の目的地は決まってるんか?」
jp 「決まってない!!」
tt 「なんでやねん!!」
jp 「だって異世界来たばっかりだもん!!」
tt 「地図くらい用意しとけや!!」
ゆあんが笑う。
ya 「……なんだか、楽しそうだね」
tt 「だろ?」
3人は歩き始める。
その背中を、村の人たちが見送っていた。
そして空には――
**2つの光。**
黄色の「勇気」。
赤の「信頼」。
まだ見つかっていない奇跡は、あと10個。
そして――
俺たちの冒険は、まだ始まったばかりだった。
### ――第3話「森の奥の、ひとりぼっち」完――
コメント
1件
うわっ、第3話めっちゃ良かった…!ゆあんくんの「怖いって言えなかった」ってとこ、グッときたわ。一人で抱え込んでたのに、じゃぱぱたちが「怖くていいんだよ」って自然に言える空気、すげえ温かい。戦闘シーンも「雷鳴斬」が効かない焦りとか、3人で連携するところの熱さがちゃんと伝わってきた。そして「信頼」の奇跡、タイミング完璧すぎる…!次の10個も楽しみだわ🔥