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なーさん 一週間執事
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#なおきり
『12の奇跡を探して』
第4話「痛みを無くす回復使い」
ゆあんが仲間になってから、数日。
俺たちは3人で旅を続けていた。
tt 「なぁ、じゃぱぱ」
jp 「ん?」
tt 「ほんまにこの道で合ってるんか?」
jp 「……たぶん」
tt 「たぶん!?」
jp 「地図ないから仕方ないだろ!!」
tt 「なんで異世界に来たばっかりの奴が道案内しとんねん!!」
jp 「俺だって分かんないよ!!」
ゆあんが後ろで笑っている。
ya 「二人とも、朝から元気だな」
jp 「元気じゃない!!」
tt 「元気やない!!」
ya 「息ぴったりだな」
jp 「誰のせいだよ!!」
そんなくだらない会話をしながら歩いていた。
すると――
森の奥から、地響きが聞こえた。
ドン……。
jp 「……今の何?」
ドン……!!
tt 「なんや……」
たっつんが剣を握る。
tt 「来るで」
次の瞬間。
――ドォォォォン!!
jp 「うわっ!!」
目の前の木々が吹き飛んだ。
巨大な魔物が姿を現す。
ya 「……でっか」
ゆあんが呟く。
俺たちの何倍もある。
鋭い爪。
巨大な牙。
そして――
tt 「こいつ……めちゃくちゃ強そうやな」
たっつんが笑った。
tt 「行くで!!」
jp 「待って!!」
止める暇もなかった。
tt 「雷鳴斬!!」
バチィィィィン!!
雷が魔物に直撃する。
しかし――
tt 「効いてない!?」
魔物が腕を振る。
jp 「たっつん!!」
ドォン!!
たっつんが吹き飛ばされた。
jp 「たっつん!!」
tt 「ぐっ……!!」
地面を転がる。
jp 「大丈夫か!?」
tt 「まだいける!!」
たっつんは立ち上がる。
tt 「こんくらい……どうってこと――」
その瞬間。
魔物が襲いかかってきた。
ya 「危ない!!」
ゆあんが飛び出す。
ya 「はぁぁぁっ!!」
剣で攻撃を受け止める。
ya 「ぐっ……!!」
jp 「ゆあんくん!!」
ya 「今だ!!」
tt 「おう!!」
たっつんが再び雷を集める。
tt 「俺の雷を……全部ぶつけたる!!」
バチバチバチバチッ!!
tt 「雷鳴――」
俺も走る。
jp 「ゆあんくん!!」
ya 「分かってる!!」
ゆあんが魔物の攻撃をかわす。
一瞬魔物がよろめく。
tt 「今や!!」
tt 「雷鳴斬!!」
――ドォォォォォン!!
巨大な雷が魔物を包み込む。
魔物が咆哮する。
tt 「うおおおおお!!」
最後の力を振り絞って――
魔物は倒れた。
jp 「……やった」
俺はその場に座り込む。
jp 「倒した……」
ゆあんも息を切らしている。
jp 「強かったな……」
tt 「せやな……」
たっつんが笑う。
――その瞬間。
jp 「……え?」
たっつんの身体がぐらっと傾いた。
ya 「たっつん!?」
ドサッ。
jp 「たっつん!!」
俺が駆け寄る。
tt 「……大丈夫や」
jp 「全然大丈夫じゃない!!」
服には血が滲んでいた。
さっきの攻撃で、かなりの傷を負っていた。
ya 「くそ……」
俺の手が震える。
jp 「どうしよう……」
ゆあんも焦っている。
ya 「このままじゃ危ない」
jp 「誰か……助けてくれ!!」
森の中に叫び声が響く。
でも返事はない。
jp 「……たっつん」
tt 「じゃぱぱ……」
たっつんが弱々しく笑う。
tt 「そんな顔すんなや」
jp 「だって……」
tt 「俺は……まだ大丈夫やから」
jp 「嘘つけ!!」
ya 「…………」
jp 「こんなに血が出てるのに、大丈夫なわけないだろ!!」
そのとき。
??? 「――どうしたんですか!?」
jp 「……え?」
森の向こうから声が聞こえた。
そして一人の少女が走ってくる。
クッキーの髪飾り。
白を基調とした服。
手には杖。
??? 「その人、怪我してるんですか!?」
jp 「!」
??? 「ちょっと見せてください!!」
少女はたっつんの傷を見る。
??? 「……かなり酷いですね」
jp 「治せるの!?」
??? 「私に任せてください!!」
少女が杖を構える。
??? 「癒しの光――」
杖から優しい光が溢れ出す。
??? 「ヒール!!」
ふわぁぁぁ……。
光がたっつんの身体を包み込む。
jp 「……!!」
傷が少しずつ消えていく。
ya 「すごい……」
ゆあんが呟く。
やがて。
tt 「……あれ?」
たっつんが目を開けた。
tt 「俺……」
ya 「たっつん!!」
tt 「……治っとる?」
jp 「治ってる!!」
tt 「ほんまか!?」
たっつんは身体を起こす。
tt 「おお……!!」
腕を動かす。
痛みがない。
jp 「すげぇぇぇぇ!!」
ya 「よかった……」
少女がホッとしたように笑う。
ya 「俺はya!」
jp 「じゃぱぱだよ!」
tt 「俺は、たっつんや!!」
no 「私は、のあです」
それが――
3人目の仲間。
**のあさんとの出会いだった。**
-–
jp 「のあさんって、回復魔法が使えるんだよね?」
no 「はい!!」
ya 「じゃあ、どうしてこんな森に?」
no 「それは……」
のあさんは少し困ったように笑った。
no 「私、旅をしているんです」
jp 「旅?」
no 「困っている人を助けるために」
tt 「……」
no 「私、戦うことは得意じゃないんです」
のあさんは杖を見る。
no 「でも、傷ついた人を助けることならできます」
俺は少し考えた。
jp 「……それって、すごく大事な力だと思う」
no 「え?」
jp 「俺たち、さっき本当にどうしようもなかったから」
no 「……」
jp 「のあさんがいなかったら、たっつんは……」
言葉が止まる。
jp 「だから、ありがとう」
のあさんは少し照れながら笑った。
no 「こちらこそ」
-–
その瞬間。
のあさんの足元から――
小さな光が現れた。
no 「……!?」
光は空へ浮かび上がる。
そして、淡いピンク色の結晶へ変わった。
jp 「また……奇跡だ!!」
俺が手を伸ばす。
結晶に触れた瞬間。
**『第三の奇跡――癒し』**
声が響く。
no 「……癒し」
のあさんが呟いた。
no 「私の力が……奇跡になったんですか?」
jp 「たぶん」
俺は笑った。
jp 「これで3つ目だ!!」
tt 「あと9つやな!!」
jp 「違う」
tt 「ん?」
jp 「あと9個じゃないよ」
俺は指を数える。
jp 「俺たちが見つけたのは3個」
tt 「せやから残り9個やろ?」
jp 「あ」
tt 「……」
ya 「…………」
no 「…………」
jp 「ごめん!!」
tt 「アホやん!!」
jp 「うるさい!!」
のあさんが笑い出す。
no 「ふふっ……!!」
ゆあんも笑う。
no 「なんだか、楽しそうですね」
ya 「楽しいよ」
俺も笑った。
jp 「のあさんも、一緒に来ない?」
no 「……え?」
jp 「俺たち、12の奇跡を探してるんだ」
のあさんは少し考える。
そして――
no 「はい!!」
笑顔で頷いた。
no 「私も一緒に行きます!!」
jp 「よっしゃぁ!!」
tt 「仲間が増えたで!!」
no 「これからよろしくお願いします!!」
こうして。
俺たちは3人から4人になった。
そして――
**3つ目の奇跡を手に入れた。**
-–
夜。
焚き火のそばで、のあさんが空を見上げていた。
no 「……綺麗ですね」
jp 「うん」
no 「この旅で、あと何人と出会うんでしょうね」
のあさんが笑う。
ya 「どんな人たちだろう?」
tt 「強いやつがええな!!」
たっつんが言う。
jp 「いや、料理できる人がいい」
俺が言う。
no 「なんでですか?」
jp 「俺、お腹すいてるから」
tt 「またそれかい!!」
4人の笑い声が、夜の森に響いた。
空には――
3つの奇跡が輝いていた。
あと9つ。
俺たちの冒険は、少しずつ大きくなっていった。
### ――第4話「痛みを無くす回復使い」完――
コメント
1件
うわあ、のあさんいいキャラしてる! 回復使いって戦闘の主役にはなりにくいけど、このエピソードでは「助ける力」としてちゃんと輝いてたのが良いな。たっつんの怪我ですっごく焦ってたところに、優しい光がふわっと来て「ヒール!!」って——あのタイミング、すごく心に残ったよ。それに、新メンバーが加わるたびに新たな奇跡が見つかる構造、この仕組みは好きだな。「癒し」の奇跡ってタイトルにも回収されてるし、伏線の貼り方も丁寧。あと、計算ミスで「あと9個」って言い直すじゃぱぱの天然っぷり、笑ったわ。