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音魅(もうすぐ、文化祭が終わる)
音魅(そしたら私は陸徒くんに告白をする)
音魅(誰も居なくなった教室で)
先生の長い話も終わり、1人また1人と教室を出て行く。人が減っていくたびに心臓の音が大きくなって、緊張でどうにかなりそうだった
そして…
みゆ「じゃ、うちらも帰るか」
陸徒「本当は燈真が来るの待ちたかったけど」
羅輝「この様子じゃ2人で帰ったぽいよな」
みゆ「じゃ、うちらも帰るか」
優真「はぁー、文化祭も終わりかー」
陸徒「いいじゃん、明日から冬休みなんだし」
優真「どうせなら彼女とか作ればよかったなー」
みゆ「…ほしいの?」
優真「いや、今のは無責任な言葉だった」
優真「でも欲しいはほしいんだけどさ」
陸徒「…俺は…今はいいかな」
柚璃(え…?)
陸徒「友達と笑ってる方がいいかも」
みゆ(これ音魅やばいんじゃ)
音魅「そ、そうなんだ」
音魅「ごめん、教室に忘れ物したから戻ってるね」
柚璃「私も一緒に行くよ」
みゆ「男どもは先に帰ってて」
羅輝「おー、分かった」
柚璃「…音魅」
音魅「いいの、勝手に恋心を抱いたのは私だから」
柚璃「でも…」
音魅「勝手に陸徒くんの優しさが私だけの優しさなんだって思って勘違いしてただけだから」
音魅「だから、こんな終わり方でも…」
自分に言いかけせる言葉すら虚しく思えてきて、次第に瞼の裏側が熱くなって、涙なんて抑えられるわけもなく
音魅「これで終わりだなんて考えたくない…」
みゆ(まだいける、なんてのは励ましにもならないよね)
柚璃「音魅、好きでいればチャンスはあるんじゃない?」
柚璃「一途な恋は絶対叶うよ」
音魅「…?なにそれ…」
柚璃「うーん…映画の受け売り…かな」
みゆ「まぁずっと羅輝のこと好きな柚璃に言われたらそりゃ説得力あるよな」
柚璃「好きじゃないから!」
みゆ「もう認めちゃえばいいのに」
柚璃「あいつの何が…!」
柚璃「この言葉はダメな気がする」
みゆ「素直になればいいのに」
音魅「…やっぱり私諦められない」
柚璃「私たちはずっと応援してるよ」
音魅「でも…」
みゆ「?」
音魅「陸徒くんの気持ちも大切にしてあげたい」
音魅「だからいつかちゃんと言える時が来たら言いたい」