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DomSubユニバース
rdkr
口調難しくて迷子気味です。ノア呼び助かる。
ご感想リクエスト等お気軽に〜
rdさんの悪癖に困っているkrさんのお話。
DomとSubと一口に言っても、幾らか種類がいる。人間に性格があるように、DomとSubそれぞれの欲求にも種類があるのだ。甘やかしたい人、甘やかされたい人、尽くしたい人、尽くされたい人、虐めたい人、虐められたい人、エトセトラ、えとせとら。
「ね」
「うっ?!」
後ろから急に襟首を引っ掴まれて首が絞まった。何事かと思ったけれど、俺にこんなことをするのは一人しかいない。
「ら…だぁさん、」
「ごめん痛かった?」
すり、と喉を撫でごめんねなんて言いながら、ソファに座ったらっだぁさんの膝に乗っけられて、すっぽりおさまった脚の間。襟首はいつの間にか離されて、お腹を両手でホールドされていた。
「痛いのもそうだけど、」
「びっくりした?」
「うん…」
らっだぁさんはDomで、俺はSubだ。自分の質は、思うに自覚できている方で、構って欲しい、甘やかして欲しいタイプ。欲求は割と強い方。丸一日連絡取れないとか遠距離とか、絶対やだもんね。それからGlareにはあんまり強い方じゃない。むしろ苦手で、怒られると逃げたくてたまらなくなる。それを超えると足が言うこと聞かなくなって、座り込んで、気絶まで待った無し。うまく気絶できたら良い方で、出来ない時はずっと寒気がして、涙が止まらなくて、這いずって息をしようとするだけで精一杯。 一人じゃ生きていけない。か弱いんよ、結構。 対してらっだぁさんは、構いたい、甘やかしたいタイプ。だから連絡はこまめにしてくれるし、俺からしてもちゃんと仕事の合間を縫って返してくれる。休日は専らおうちデートに付き合ってくれるし、相性はかなり良い方。ただ、一つ問題があるとしたら、
「ノア」
「ゔっ」
ぐっと身体が重くなった。気がした。肌がひりついて痛い。気分が急速に悪くなっていく。お腹に回されたままのらっだぁさんの腕を握って、うーうー唸ってることしか出来なくなる。 らっだぁさんはGlareで虐めるのが好きな人だ。他人にはもちろんそんなことしない。身内だけ、自分のパートナーにだけ。酷い人だ。俺が甘やかされるの好きだって知ってるくせに、Glareに当てられるのが苦手だって知ってるくせに。
「はーっ、はぁっ、ぁ゙…」
ばか、ばか。苦しい。一番安心できるはずの、パートナーの腕の中でそのパートナーのGlareを浴びるなんて、どんな拷問なんですか。びくっと、意味もなく足が跳ねる。手がガタガタ震えて、視界が滲む。泣いちゃうよ、なにもできない、らっだぁさん、おれのこと、もう、いらないの? だんだんと頭が回らなくなっていく。腕も足も、一度力を抜いて仕舞えばもう動かない。 つらい、怖い、暗い。ぜえぜえいってる自分の呼吸音しか聞こえない。らっだぁさんの声が聞こえない。何か言って、大丈夫って教えて、この腕の中が、らっだぁさんの側が安全な場所だって教えて、たすけて。
「ら、ぁ…、さ、」
「…うん、」
らっだぁさんが頷いた気配がして、するりと解ける緊張。ゆっくりと温度と感触が戻っていく。ぐすぐす泣いたままの俺を抱き直して向かい合わせ。抱きしめて頭を撫でて、背中をトントンと叩きながらあやされる。さっきまでと打って変わって暖かい、落ち着いた気配。
「よく頑張ったね、えらいねーノア」
「…、」
正気が戻ってきて、少しムカつきはじめる。それとほぼ同時に、全部を飲み込むような、眠気にも似た感触。
「良い子、眠っても良いよ」
「ん…ぅ…」
うとうと、と少し意識を手放せばもう戻れないような、確かなものが何もないあやふやな感覚にくるまれる。らっだぁさんの手が唯一確かに感じ取れて、声が唯一確かに聴こえる。 Sub spaceに入った自覚もできないまま、ずっとここにいたいような、このまま眠ってしまいたいような。
「好きだよ、ノア。」
ほんとうに、ひどいひと。
コメント
1件
うわあ……読んだあと、しばらく息ができなかった……。 Dom/Subの関係性って、信頼があるからこそできる「わかっててやるひどさ」があると思うんだけど、それをちゃんと痛みと安心の両方で描いてるところがすごくリアルだった。ノアが怯えながらもらっだぁさんに「たすけて」って助けを求めて、最後に「好きだよ」って言われて、それでも「ひどいひと」って思うところが……なんていうか、胸がぎゅってなった。愛されてるのに苦しい、その矛盾が切なかったです。続きが気になります。