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それから三日後の午後。
養成所の第2スタジオ。小さな稽古場の隅で、ふたりは立っていた。
「うちがツッコミやな?」
「……そうですね」
「ほな、見せてみ」
寿司子は、小さな声で頷き、ネタ帳ノートを開いた。
内容は、先日のネタ見せで酷評だった宗教ネタをピンからコンビ用に書き直したものだ。
「これでいけます?」
「講師の桜庭先生からアドバイスもろて、
ネタ増やしたんやな」
「うん、上手くできてるかな…」
「桜庭センセ、流石やな…見違えるほど良いんちゃう?」
リコは一通り目を通した後、ニヤッと笑った。
「うん、ええやん、やってみよや」