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〜佐久間side〜
🩷「よろしくお願いします!」
スタッフさんたちに挨拶をしながら席に座る。
今日は俺は自分の冠ラジオの収録。
憧れの声優さんとの会話はとても楽しいし勉強になる。
…今日の収録は個人回なんだけど笑笑
スタッフさん「化け物が来たら逃げてください!」
🩷「分かりました。けど皆さんも俺のことは気にせずに逃げてください!」
打ち合わせの最後に化け物が来たら逃げて欲しいってスタッフさんから言われたけど俺からしたらスタッフさんたちもマネージャーさんも大事な仲間だ。
俺の所為で傷つくのは見たくない。
突如として街に現れて街を破壊し、人々を襲い、闇で支配し始めた化け物。
その日から毎日のように街に現れて多くの人々が傷つき、街が闇に支配されている。
俺たちもリハ中に突然襲われてなんとかみんな無事に逃げられたけど仕事場で襲われて逃げるなんてことも珍しくなかった。
🩷「…何が起きてんのかなぁ。」
ラジオのブースに入って椅子に座りスマホの画面を見つめながら呟く。
スマホ画面に出てくるニュースは相変わらず化け物の事ばかり。
いくらアニメや2次元が好きな俺でも全然理解できない。
『スノー!スノー!』
🩷「えええっ!?雪だるま!?」
ふと視線を机に移すと机の上を元気に走り回っている…雪だるまの姿があって驚いた俺は思わず大声を出してしまった。
スタッフさん「佐久間さん?どうされました?」
🩷「いえ!ごめんなさいなんでもないです!」
声を聞かれて不思議そうな顔をしたスタッフさんを何とか誤魔化して再び雪だるまを見つめる。
⛄️『スノー!』
🩷「…犬みたい…笑」
俺の視線に気がついたのか、俺の体に飛び乗ってきた雪だるまは頭の上でぴょんぴょん飛び跳ねている。
その姿はまるでペットだ笑笑
ピンクの帽子、手袋、マフラーを付けている。
…そしてこの子はスタッフさんたちには見えてないらしいけどなんで雪だるまがいるんだろう?
東京には雪はあまり降らないし降っても動いてるなんて有り得ない。
スタッフさん「うわああああ!!!」
🩷「……………………!?」
不思議な雪だるまのことを考えていたらスタッフさんたちからの悲鳴が聞こえてきて見てみると化け物に襲われていた。
化け物『ぐわああああああああああああああぁぁぁ!!!』
襲われたスタッフさんは化け物に飲み込まれて意識を失ってしまっている。
しかもなんか黒い不気味なオーラを出している…。
化け物『ぐわああああああああああああああぁぁぁ!!!』
🩷「……………………!」
俺に気がついた化け物が一斉に襲ってきた。
広いラジオスペースだけど化け物でいっぱいになって逃げ場なんてない。
俺は目を閉じて覚悟を決めた。
⛄️『スノー!スノー!』
🩷「…え?なに?」
俺の頭の上にいた雪だるまがぴょんぴょん飛び跳ねている。
⛄️『スノー!スノー!』
🩷「…なんか訴えてる?」
言葉なんて伝わらないけど何故か俺は雪だるまの心が見えた。
この子は俺に力をくれようとしてる。
🩷「一か八かだ。お願い!俺に力を!」
⛄️『スノー!』
雪だるまに手を触れると俺はピンクの光に包まれた。