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後ろから抱き締められて、着ていたブラウスのボタンが一つずつ外されて、はらりと前面が露わになる。



「……あ……」



そして、お気に入りの淡いピンク色のブラジャーの上から男らしい骨張った大きな手がそれを包み込むように覆い隠して、



「……っん、……」



始めは優しく、だけど少しずつ荒っぽくなる、その手つき。



「――声、出てる。もう少し抑えろよ」

「……ッ」



耳元でそう声を掛けられ、擽ったさに身体を小さく震わせながらも私はコクリと頷いて口を閉じた。



声を抑えなきゃいけない。



頭では分かっているのだけど、



布越しに胸の頂き部分を指先や爪で刺激されて、強く胸の膨らみを揉みしだかれると、



「……っんん、……」



抑えようと思っても、気付けば私の口から声が漏れ出てしまう。



「ったく、自覚が足らねぇなぁ、お前は。俺らの関係、バレたらヤバいの分かってる?」


「……っ」



私が声を我慢出来ないことに呆れて溜め息を吐くと、彼は再び耳元で私に問いかけて来た。



そう思うのならば、こんなこと、やめてくれればいいのに。



唇を噛み、そう訴え掛けたいのを我慢していると、彼の行動は徐々にエスカレートする。



胸から手を離すと、私の腕からブラウスをスルリと脱がせ、流れるようにブラジャーのホックを外すと、それを皺の寄ったシーツの上に置く。



完全に露わになった胸は先程の刺激のせいか先が既にピンと張っていて、見るからに身体が反応していることが分かった。



「ちょっと触っただけでこんなにするとか、お前、どれだけ淫乱なの?」


「……ち、が……っ」



彼の言葉に弱々しく首を横に振り、消え入りそうな声で「違う」と否定してみせたけれど、



「違うって、何が? こんなにしてんじゃん」


「ッあん」



私の言動が気に入らないらしい彼は敏感になっている胸の頂きに爪を立て、引っ掛けるように爪でそこを刺激してくるから思わず声を上げて反応してしまった。



「……や、……めて……ッ」


「こんなになってるのに、止めていいわけ?」


「……っ、だって……もうすぐ、……」


「ああ、帰ってくるかもな? けど、お前が声さえ上げなきゃバレねぇよ。だってここは俺の部屋だし、いきなり入って来ることはねぇもん」


「そ、う……かもしれない、けど……」


「つーか、俺だってもうこんななの、今更止められるわけねぇだろ?」


「っ!!」



私の右手首を掴むと後ろ手に持って来て、大きくなった自分のモノを触らせてきては今ここで止められないことをアピールしてくる。



そんなの、自分が悪いんじゃない。私のせいじゃないのに。



そう心では思うけれど、それを口には出さない。



「人の触って、お前だってここ、かなり濡らしてんじゃん」


「やっ、だめ!」



私が何も言わないのをいいことに、彼は私のスカートの中へ手を伸ばしてきて、太腿を触ったと思ったらすぐに下着に指先を這わせ、布越しでも分かるくらいに湿っているそこを執拗に攻めてきた。

私を貴方の色に染めて

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