〇〇side
あれからやっぱり
深澤先輩はちらちら見てくるけど
話しかけてくることは絶対になかったし
たまに屋上に行けば
いつも深澤先輩がいて
1時間話して帰るって生活が続いてた
〇「深澤先輩ってどうしていつも」
「私が屋上来たらいるんですか?」
辰「んー?やっぱ運命じゃなーい?」
〇「もう、真剣に聞いてるのに、」
辰「ふは、拗ねた」
「〇〇ちゃんに会いたいなって思ったら」
「体が動いて屋上着いたら」
「あとから〇〇ちゃんが来るのよ」
〇「……それ、ほんとですか?」
辰「うそー笑」
〇「もうー!!」
こんな他愛もない話で盛り上がってる時間が
楽しくて楽しくて
気づけば授業をサボって
深澤先輩に会いにいく頻度は増えていた
△「ねぇ、最近授業抜けてどこいってんの」
〇「屋上だよー、」
△「えー私も抜けよっかな」
「このあとの古典、一緒に抜けて遊ばない?」
その時初めて
誰かが屋上に行くのは嫌だって思った
例え仲がいい△△でも
深澤先輩と話すのを想像すると
なぜかもやもやした
〇「……や、最近抜けすぎたから」
「……真面目に受けよっかなー、、」
△「……隠すの下手だね、」
「あんたほんとバレバレよ?」
「誰かと屋上で喋ってんでしょ」
「深澤先輩とか?」
〇「っ、ごほっ、」
「っちょ、変なとこ入ったっ、」
△「ふは、動揺してんじゃん笑」
「図星だった?」
〇「……うん」
△「やっぱりねぇ」
「興味無いって言ってたのに」
「もしかして、落とされた?」
〇「いや、落ちてないし、」
「好きじゃないし!」
△「……ふーん、笑」
「まあいいや笑」
「そういや深澤先輩、また後輩に」
「告られてたらしいよ、」
〇「ふぅん……」
ほんとモテる人だなぁなんて思いながら
でも私と深澤先輩には
2人だけの時間があるから
私は特別だといいなぁ
なんて変な独占欲がわいていた
自分の気持ちに正直にならないまま
1ヶ月が経とうとしていた
next……
コメント
2件
あー、なんか主人公の気持ち分かる(?)