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俺はおらふにいちゃんを見失ってしまった

『おらふにいちゃん…どこにいるの?』

と言いながら進む

その先には廊下があった

そしてその奥から人の声がする

何かを話していた

[こりゃ食料持つのかよ]

[こんな量じゃ1週間が限界だな]

そんな声がしていた気がする

いや気がするのではなくしたんだ

俺は窓の外を見た、水が沢山溜まっている

これが1週間で消えるわけがないと思った


おらふにいちゃんにしらせなきゃ!


そう思い俺は走った

その時


キュッ


っと音が鳴ってしまった

[誰だ!!]

[そこに誰かいるのか?]

じわじわと大人が近づくもんだから俺は

『ウェーンエーン』ポロポロ

『お兄ちゃんどこぉ』

と泣き演技をした

それはどうやら効いたようだ

[君どうしたの?]

[お父さんとお母さんはは?]

と言う優しい問いに

泣きながら

『お父さんはッ……津波にッたぶッんのまれッちゃった……』ポロポロ

『お母さんはッ、、ここのッ避難所にッ、、いてッ…』

『それを見つけたらッおらふにいちゃんッ走ってッちゃって…』

『それでッ…俺もッ、走ってったけど、、、ッ置いてかれちゃってッ、、』

[迷子か、]

[しかもお父さんは津波で……]

[災難やったな]

[一旦元の場所戻ろっか]

[場所わかる?]

『はい……ッ』

俺はその人たちに場所を伝えると

その人たちは一緒にいてくれると言ってくれた

それから何分かたつと

おらふにいちゃんが見えた

おらふにいちゃんが戻ってきた

俺はおらふにいちゃんの方へ走って行った

『おらふにいちゃーん……!!』ポロポロ

「ごめんな、おんりー」

「僕が近くにおる言うたんにも関わらず」

「勢いに任せて行ってもて」

『お母さんは?』グスンッ

「……」

おらふにいちゃんは一回黙った

そしたら

「母さんちゃうかった……」

「あの人は母さんちゃう別人、そっくりさんやった…」

おらふにいちゃんは少し声のトーンを下げて言った


え?うそ?うそだ!

お母さんじゃない?

じゃあお母さんは……


そう俺は思っていた

ただえさえ最悪なのにさらに最悪な情報がきた

「母さんの名前を係の人に聞いたら」

そんな人来てません

「そう言われたんや」

『じゃあお母さんもお父さんも……』ポロポロ

『いや!うそ!うそだよね!おらふにいちゃん!』

『お父さんとお母さんは生きてるよね!?』

『おらふにいちゃん!!』

「僕だって!」


ビクッ


俺は急におらふにいちゃんが大声出すからちょっとビクッとした

おらふにいちゃんはそれもお構いなしに話す

「僕だって!僕だって、悲しいよ」

「僕だって!死んでない!お母さんとお父さんも生きてる!」

「そう思いたい!死んでなんかいないって!ちゃんと避難してるって!」」

「でも!もうお母さんとお父さんはいないんだよ!」

「現実受け止めぇとは言わへん」

「でも、せめて、せめて、僕にも」

「悲しむ時間をくれぇや」

「お願いや」










地震で失った家族

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