注意!!
・二次創作です。公式に迷惑がかかる行為はおやめ下さい
・rnちゃんが弱ってます。そして最後の方デレます。キャラ崩壊注意
・rnちゃんが吐きます
リクエストありがとうございました!!
遅筆ですみません!
気に食わなかったら書き直すので言ってくださいね?
⋯⋯なんか、だるい気がする。
そう気がついたのは、練習を始めて暫く立った頃だった。
気の所為だと思い込もうとしたが、あんまりにもだるさが主張してきて、更には昨日の夜からほんの少しだけ感じていた頭痛が増している。
(⋯頭痛ぇ⋯)
顔色が悪くなっていたのか、心配するように駆け寄っていた潔。その潔が話す声すらも、頭痛を助長させる原因にしかならない。
「凛、大丈夫か?顔色悪いぞ」
「うるせぇ、心配ないからどっか行ってろ」
「でも⋯」
それでもしつこく問いかけてくる潔に、ため息を吐く。いつも悪態をつく奴のことなんか放っておけばいいのに、(フィールド以外では)お人好しな潔は引けないようで、背伸びをして俺の額に手を当てた。
「あっつ!お前なんで練習出来てんの!?」
ギョッとしたような顔で問いかけてくる潔。その声を聞いて、遠くの方で練習していたおかっぱ達が駆け寄ってくる。
「潔、どうかしたー?」
「あ、蜂楽。ちょっとこいつ体調悪そうだから、医務室連れていくわ」
「えぇ!?大丈夫なの!?は、はやく行ってきな⋯って、僕なんかが指図しちゃってごめんなさいぃ⋯!!」
「なんと⋯体調不良など、ノットオシャ!!糸師凛、お前のそのオシャじゃない体調、キチンと直してくるんだぞ」
辺りが騒がしくなって、一気に頭痛が増す。平衡感覚が無くなってきて、足の力が抜けた。
(あ⋯やばいかも)
「え、ちょ、凛!?!?」
ぐるりと視界が反転する。でも硬い地面に体を打ち付けることは無くて、誰かに抱きしめられているようだった。
「⋯あっぶね⋯」
どうやら、潔が俺が目眩を起こした時に抱きしめて、倒れないようにしてくれた⋯っぽい。
ドクドクと潔の心音がやけに早いのを、ぽけーっとした頭で聞いていた。
「凛、医務室まで歩ける?」
「⋯ん」
「行けるってことでいい?悪いけど、俺の身長じゃ歩けない凛を連れてくこと出来ないからな」
若干まだ目眩はするけれど、先程のように酷くはなく、歩けないほどでは無い。でも怠いのは治まらないので、潔に体重を預けるようにして歩いていく。
「凛ちゃーん!お大事に!」
おかっぱがそう叫んで、手を振った。
医務室に着いて、速攻でベッドに横になった。
「凛、熱測ろうな」
体温計を持った潔が近づいてきて、俺の脇にそれを挟む。しばらくするとピピッと甲高い音が鳴って、表示された体温を見た潔が顔をしかめた。そんなに高かったのか?
「ほんとになんで練習出来てたんだよ⋯」
そう言って潔が見せた体温の表示は38.9。
こんな数字を最後に見たのはまだ幼かった頃だったので、久しぶりにこんな高熱をだしたな、だなんて思っていた。
「アレルギーとか持ってる?市販薬ならあるんだけど」
「ない」
「分かった」
潔が熱を下げる薬と、水を持ってきて俺に渡す。⋯薬、嫌いなんだけど⋯だなんて思いながら飲んだ。
「どこがどう痛い?」
「頭が、がんがんする」
「そっか。しんどいな」
優しく頭を撫でられる。それを続けられると眠気が襲ってきて⋯⋯
眠る直前に、にっこりと優しく笑った潔が見えた気がした。
「⋯⋯⋯ん⋯」
意識が浮上する。かなり眠っていたらしい。今何時だ?
「⋯⋯いさぎ」
眠る前まで居たはずの潔は居ない。誰も居ない宙を、俺の手が探る。
⋯気持ち悪い。吐き気がする。
無理やり上半身を起き上がらせた。それだけでもかなり体力を持っていかれて、トイレまで行けそうに無い。
視線を動かしてごみ箱を探す。⋯見当たらねぇし。
「⋯ゃだ⋯」
汗はかいているのに、寒くてカタカタと体が震える。潔、なんで居ないの。もう捨てられたくない。
「⋯凛、起きてるの?」
「⋯⋯ぃさぎ⋯」
「って、顔色悪!!どうした?吐きそう?」
潔の問いかけにコクコクと頭を縦に振る。
「ちょっと待ってな。ごみ箱ごみ箱⋯あった!」
潔がごみ箱を持ってきて、俺の前に置いた。でも胃液しか出ず、気持ち悪いのはいつまで経っても治らない。
吐ける?と聞かれて、むり。とだけ答えた。
「そっか⋯⋯ごめん、凛」
なにが、と言う前に、潔の指が俺の口の中に入り込んできた。反射的に身を引く。
「ちょっと我慢してな。指噛んでいいから」
潔の指が、俺の舌の付け根をぐっと押した。吐き気が増して、唾液がぽたぽたと落ちる。胃の中から吐瀉物がせり上ってきて、思わず潔の指を噛んでしまう。潔は一瞬痛そうに顔を顰めたけど、直ぐに元の表情に戻って俺の背中を摩った。
ぎゅっと喉の奥が閉まる。逆流するものを阻止するように。ぽろぽろと生理的な涙が溢れ出て、ベッドを濡らした。
ぎゅっと潔の服の裾を掴むと、「もうちょいだから、頑張れ」と声を掛けられる。
軽く嘔吐きながら、嘔吐感に任せて吐瀉物を吐き出した。酸っぱい匂いが鼻の奥を刺激する。
「ごめ、潔⋯。指、汚した」
「気にしなくていいよ。よく頑張ったな、凛」
汚れていない左手で俺の頭を潔は撫でた。
⋯⋯つかれた⋯。
それから手を洗って、口をゆすいで、ベッドへダイブ。
潔は俺が寝るまでずっと傍にいてくれて、練習休ませてしまって申し訳ないと思いながらも、隣に居ないと寂しいから「行ってきて」だなんて言えなかった。
朝、目を覚ます。
潔は俺の隣で寝落ちしていたようで、幸せそうにすやすやと眠っていた。
直接は恥ずかしくて言えないから、
眠っている今なら言えるだろう。
「いさぎ⋯ありがと」
(待って!?起きてるんですけど!?!?凛がデレた!?!?)
そんなことを潔が考えていたなんて、俺には知る由もない。
コメント
5件
ぐぁぁぁ、!!!!!!!💀💀💀 めっちゃ好きっすっ、!!!😭♡ 神作っすよ、… 続きクソ楽しみです、…
え、神、!!やばい、めっちゃ最高でした! ありがとうございます、!!😭😭 続きも頑張って下さい!