テラーノベル
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今日は一日デビルズパレスに滞在し、美味しいロノの晩御飯を食べ、フェネスのマッサージを受け今はベッドの上でゴロゴロしている。
この時間が最高に心地良い。ムーはいないが多分つまみ食いをしにキッチンに向かったのだろう。時計を見ると23時になりかけておりそろそろ寝ようかと悩んでいた。
コンコン 扉が優しく叩かれた。
どうぞと言えば担当執事のベリアンが入ってくる。
ベリアン「主様、もう就寝なされますか?
まだ起きておられるなら暖かい飲み物でもお淹れいたしますよ」
にこっと笑いかけられ、優しいなーなんて呑気に思ってしまう。平和だ。ベリアンとおしゃべりしたいところだが、お昼に別邸組と鬼ごっこをして疲れたためすごく眠たい。
さっきまでは睡魔なんて来なかったのに、、
ベリアンも私がふわふわしてるのを感じたのか少し笑っている。
ベリアン「フフッ、今日は沢山動かれましたからね、お疲れ様です♪」
主「あれ、走ってたの見てたんだベリアン、」
ベリアン「はい笑窓から外を見たら元気にテディさんと走っておられましたね、」
見られていたのが少し恥ずかしい、、
もう鬼ごっこをする年では無いためはしゃぎ過ぎたと反省だ。
頬に熱を感じつつ寝ようかな、と伝える。
「かしこまりました。 何かありましたら、すぐお呼びください。おやすみなさいませ」
部屋の蝋燭を消され、急に暗くなる。それに合わせて私は目を閉じた。
深夜
ふと目が覚めた。何かがいる気がして、、気のせいかと音のする 窓に目をやると ガチャッと音がしている。カーテンがあるため窓の外は見えないが静かに鍵を開けている。
やばい、、冷静に外を見てる場合じゃないッ
急いで外へ出ようかとベッドから起き上がった瞬間
キィィー
カーテンが揺れ暗くて見えないが人が入ってきた。窓が開いたのだ。、、どうする、っ
寝たふりをしようかとも考えたが寝てる間に殺されたらと考えるとできなかった。
次に考えたのが、ナックとラトだ。
夜に巡回しているナックと音に鋭いラト
だが、一瞬でこの考えは消えた。
昨日からナックとラト、ラムリ、シロ、ベレン
クロウザーで 依頼に西へ向かったことを思い出したからだ。なんて、運の無いことだろう。
こんな夜更けに起きてる執事が限られてくる。
いや、誰も起きていないかも、、
一旦目の前のこの不審者と時間を稼がなければ。
男「、、っと起きてんじゃねぇか。
お前が主ってやつだろ?意外と美人だし若いな」
相手が私を見ながら手に持っていた蝋燭で辺りを照らす。
主「な、何しにきたんですか、ッ」
震える声を押し殺し無理に平静を装う。
これからの相手の出方次第だ、、
男「わかんだろ?なんか主を殺れって言われてんだ。あんまこんな仕事しないんだが、報酬が良くてな笑、お前で主はあってんだよな?」
なるほど、雇われでここにきたのか、、
幸い私たちのことはあまり詳しく無いらしい。
頭をフル回転させ、生き残る算段を考える。
私たちをあまり知らない、この事をうまく使えないだろうか。
考えてみたがいい案が浮かばない。よし指輪を外してしまおう、、指に手をかけた瞬間男がこちらに少し刃物を突き出した。
怪しい動きと捉えられたのだろう。討つてなしかと考えた所 一つだけ思いついた案があった。できるだろうか、、いややるしかない、ッ
主「ッも、もしかして、私を助けにきてくれたんですか?っ」
突然の質問に相手にはてなマークが浮かぶ。
私も何言ってるかわからない、、
精一杯の演技力で頑張る。
主「実は、私ここに急に連れてこられてッ
悪魔達にいじめられてるんですッ、主とかそんな勝手にやらせれてるだけなのに泣」
暗いため涙は流さなくても流れてる風で凌ぐ。
思っても無い事を言うのは彼らへ対し心苦しいが、これしか浮かばなかった。
男「あ、?お前は執事に守られて慕われてるって聞いたぞ。適当な嘘つくんじゃねぇよ」
主「嘘じゃ無いんです泣、執事達は外面だけは良くてここに帰ればもう無視されたり虐められたりッ辛くって、、あの助けに来てくれたんじゃ無いんですか?泣」
必死に助けて欲しいムーブを出す。相手も少しずつだが武器を下ろし話を聞いてくる。
我ながら殺しに来たと言われ助けに来たんだと言う奴は相当おかしな奴じゃ無いかと冷静になり振り返る。でももうやり通すしか無い、っ
主「このッ足の怪我とか見えないところに怪我させられて、、信じてください、、ッ」
本当は足の怪我は鬼ごっこの時枝で少し切った所だし、他の怪我だってあっちの世界でしたものがほとんどだ。
怪我や、嘘泣きが功を奏したのか相手が可哀想な目を向けてくる。
男「、、ここから連れ出してやろうか?」
その言葉を待っていた。小声ですかさず答える。
主「いいんですか、ありがとうございますッ
命の恩人ですね、」
男も流石に気の毒だと思ったのだろう。
まぁいいと言われさっきの窓から出ようとした男の手を引く。
主「あ、あの、、外からは執事が気づいちゃうから気づかれない道でいきましょう。執事に見つかればただではすみませんから、、」
男に渾身の上目遣いで「助けてくれる貴方に何かあってはダメ」と囁く。相手も満更でもなさそうだ。自分が可愛いかは置いといて女からされてこれは嫌な気はしないだろうと全力で頑張る。
男について来てと静かに部屋から出て武器庫の方へ行く。もう少しです、と伝えてると男は頷いた。自分が騙されていることにも知らずに。
武器庫を過ぎてすぐ私は男の手を放した。流石の男も不意を突かれ驚いていた。その1秒が欲しかった。全速力で走り出し目の前の扉を開ける。
そう、私のいる2階フロアには執事達がいる。
扉を思いっきり開けて大声で叫ぶ。
「みんなッお願い!助けて!!」
この声にはどの階の執事もどんどん気付き出す。 2階の執事達扉を開けると意外にも全員起きていた。お酒でも飲んでいたのだろう。
酔いも覚めるくらいの主からの声に全員が立ち上がる。 私はとりあえずすぐに近くにいたハウレスに飛び込んだ。
主「ハウレスッ助けて、っ」
ハウレス「!主様、どうされたのですか、っ」
ぎゅっと抱きつく主にハウレスが驚くが全員臨戦体制だ。
ボスキ「誰か、いるな近くに。」
アモン「そうっすね、今日はナックがいない分若干警備がガバいっすからね」
フェネス「状況を整理したいけど一旦侵入者を捕まえなきゃ」
不審者もとりあえず隠れたのだろう。まだ遠くには行けてないだろうが、
ハウレス「主様、お話を聞きたいところですが、、怪我などはされていませんか?」
首を横に振る。よかったとハウレスが頬を緩めるとすぐ1階、地下、、別邸、ルカスがきた。
主をルカスに預けてとりあえず2階と1階で侵入者を探す。別邸、地下とルカスは3階にいき主様の警護だ。担当執事のベリアンも主の警備に加わった。
ルカス「主様、状況を確認しますね。怪我などは、、、、されていないですね。」
フルーレ「よかったです、主様」
ミヤジ「侵入者とは怖かったね、近くにいてやれずすまなかったね」
ベリアン「何があったのですか、、」
心配そうにするベリアンに話そうと思った瞬間3階の扉が開かれ縄でぐるぐる巻きの男を転がしてボスキ達が入ってきた。
ハナマル「ぐるぐるだな〜」
ユーハン「主様を襲おうとされた方なのですね」
テディ「一発ぐらい殴ってもいいですか?」
珍しくテディが可愛くない。怒ってるな、と思いチラッと転がっている人を見るとすごく睨んでくる。いや、ごめんて、
ロノ「なんかこいつおかしな事も言うんすよ」
バスティン「主が嘘ついてはめられたって捕まった時に喚いたんだ」
執事達が私の方を見る。
とりあえず全員揃ったため事の顛末を話す。
話終わると執事達の顔は様々だった。
ルカス「流石主様ですね♪相手を欺くことまでできてしまうとは」
ユーハン「えぇ、なんて賢いお方なのでしょう」
ボスキ「まぁすぐに俺たちのとこに来たのもいい選択だ」
私の判断に驚き褒めてくれる人。そして
フルーレ「一人で怖かったでしょう、、」
テディ「今日の夜の見回りは別邸組でした、、本当にすみません!」
ハナマル「主様、よくがんばったな、」
ミヤジ「危険な目に合わせてしまったな、すまない」
自分が不甲斐ないように後悔し、慰めてくれるもの。私としてはすぐに助けてくれて捕まえても来てくれたためすごく助かった。素直に感謝を伝えると今後は絶対にそんなことにはならないために警備を見直すと言うことになった。侵入した男は明日にでもグロバナー家に引き渡すらしい。深夜で真っ暗だったのが気づくと明るくなり出していた。怒涛の夜だったと振り返る。執事達からは寝不足だろうと寝かせられた。後の処理はみんなに任せてベリアンと部屋に戻る。あんなに怖くて長かった廊下も今や明るくなり怖さなんて微塵も感じない。部屋に着くまでベリアンは何故かずっと無言だった。
部屋に着き、とりあえずベッドに座る。
ベリアンは男が開けた窓を少し見てカーテンまでしっかり閉める。カーテンを閉めると光は部屋に届かず暗めになる。目でベリアンを追っているとパチリと目が合った。
無言が気まずくなり話しかけようとした瞬間、
目の前で床に膝をつけた。
主「!?な、っ何してるの、っ」
彼は俯いたまま話し始めた。
ベリアン「今回の件執事を代表し、本当に申し訳ございません。主様にあんな思いや行動をさせ執事として恥でございます、
お優しい主様なのは分かっておりますが、どうかこれには罰を与えてください、、っ。
それくらいのことを私はしてしまったのですから、っ」
ベリアンが止まらず話していく。私の頭はずっと理解が追いつかない。
罰?、、普通に助けてくれたし、こんなに早く駆けつけてくれるのなんて執事の鏡やろ
心の中でツッコんでしまったが、こうなったベリアンは強い。絶対に譲らないのだ。
罰ね、、、考えて目の前の執事に提案してみる。一旦目を合わせたかったためベッドから降りてベリアンと同じ高さに目線を合わせる。
下を向いていたベリアンがビクッと肩を動かした。主が床にしゃがんだのがびっくりしたのだろう。そしてベリアンの手を取った。
主「ベリアン、私みんなが駆けつけてきてくれた時すごく嬉しかったよ。でもベリアンは自分が許せないのよね、、でも不甲斐ないなんて考えないで、ベリアンが執事として頑張って来たのも優しいことも知っているよ。」
目を合わせてしっかりと手を握る。ベリアンは少しめが潤んでいた。可愛いなぁと思いつつ話し続ける。
「罰、を考えて見たのだけどいい案が浮かばないからさ、一ヶ月くらい寝る時は隣にいて欲しいってお願いじゃだめかな笑?
ベリアンの睡眠が減っちゃうかもだけど、
いい、?」
はにかんで笑う。ようは一人では怖いから寝たくないと言うことだ。我ながら恥ずかしいことを言ったものだ。ベリアンは諦めたように笑った。
ベリアン「主様、本当にお優しいと言う言葉では括れませんね。ありがとうございます。自分を許せないのは事実ですが、主様からのお願いは確実にさせていただきます、二度とこんな怖い目には合わせないと誓います。」
手の甲にキスをされた。いつものベリアンに戻ったみたいだ。
早速ベッドに戻って手を握ってもらう。
ベリアンはとても嬉しそうに笑う。
やっぱり安心する。昨日の夜は怖かったけど隣に執事がいると言うだけでいつもより心地よい睡眠になりそうだ。私はベリアンにおやすみと伝え目を閉じた。
主が眠ったのを確認し、そっとベッドから離れる。昨日は寝不足だろうとお昼過ぎにゆっくり起こそうと決める。紅茶も美味しいものを淹れようと今後の計画を立てつつ、静かに主の部屋の掃除や作業をしよう動く。
が、、、顔が熱い
主にバレていなかったか分からないが、まさかあんなことを言っていただけるなんて、っ
にやけが止まらず口元を抑える。
ベリアンはどんな罰でも受ける覚悟だったが、主からの提案は「お願い」だった、それも自分にとってはもはやご褒美の内容だ。
改めて主の魅力を知り、少し舞い上がってしまった。寝ている主の頭を撫で、その日の業務に戻っていった。
完
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RITSU
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コメント
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ちょむさん、こんばんは、みぅです🤍🥀 第6話、読み終わりました……! 深夜の侵入者、すごく緊張しました。あんな状況で冷静に“助けに来てくれたんですか?”って嘘をつくの、頭良いし怖かったけど、主人公の機転に感動しました。 ベリアンが膝をついて謝るところ、胸がぎゅっとなりました。自分を責める姿に、ちゃんと執事として主を想ってるんだなって伝わってきて。 「お願い」で締める優しさも、すごく好きです。 更新ありがとうございます、続きも楽しみにしています🌙