テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
411
暴力等過激な描写があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
隣町に天使を倒しに来ていた。執事は別邸と3階で急いで来た。現場に着きすぐに力の解放をする。力の解放も慣れたものだ。
近くに避難しそびれた住人がいた。その女性によると天使を複数見たと教えられた。
別邸と3階で二手に別れることにした。私はその住人を避難所に連れていく。一人だと危ないと執事達に反対されたが、天使の数が一人ではなく複数で執事が駆けつけるのに少なくてはだめだと断った。ついていっても足手纏いになるだけだし、、
そのまま避難場所にいるからと伝えて執事を送り出す。不安な顔をしつつ軽く挨拶し走り出す。 怪我がないことを彼らの背中を見ながら祈った。
主「さっ、行きましょうか。天使のことを教えてくださりありがとうございます」
女性はこの町でパン屋をしているらしい。だが自慢のお店も天使によってもうないと力なく言われた。それでも立て直して頑張りますよと笑いかけられると申し訳なさがどっと襲って来た。
主「駆けつけるのが遅れてしまい、っ本当にごめんなさい、精一杯走っては来たのですがこんなのはいわけですよね。」
避難しつつ頭を下げる。女性が慌てて感謝を伝えて来た。「人のために全力で来ていただいただけで嬉しいのですよ」素直に伝えられ、 主になっていつも遅いだの、無能だのと批判を浴びることが多かったがこんな人がいるのかと感動した。執事達に聞かせたいものだ。もっとこの言葉が増えればいいなと思った。
二人で少し走りつつ避難所に着いた。女性を中に入れ、悪魔執事をよく思わない人もいるだろうと私は少し離れたところに行く。いい人だったなぁ〜と振り返ると後ろから足音がした。
天使狩りには少し早めに終わったなと振り返るとそこには執事達ではなかった。
男が2人こちらに歩いてくる。手には斧をぶら下げている。
すぐに警戒する。分かっている。さっきの人が稀なだけで大体の人がこんな感じなのだと。
執事が居ればいいが今はいない。そして天使狩りなら呼び戻すわけにもいかない。
ここは暴れず静かに立つ。
男1「よぉ、悪魔執事の主さま」
男2「逃げずにいるってのは賢明な判断だ、」
これはやばいかも、、
チラッと相手の懐にロープが見えた。これは誘拐パターンだ。走って逃げ出したいがもしそこに天使がいたら終わりだし、というか足が遅い私からすれば逃げられるわけがない。詰みというやつだ。そこからは、早かった。手をがっちり縛られて担がれた。こんな担ぎ方されるのは初めてだ。米俵を持つような感じである。執事にバレないよう急いで小さな箱に入れられた。少し経ち、ガタガタ揺れ出して連れてかれてることを確認した。
早く迎えに来てくれるといいなと淡い期待を持った。
1時間後
ハナマル「こっちは全部倒したぞ〜」
早めに倒せたため別れた3階執事達のもとへ行く。戦力や協力にも3階は強いためそこまで心配はない。
ルカス「こっちも終わったよ♪別邸組も早いし強いね」
ユーハン「3階の協力して倒すのも、目を見張ります。」
怪我もないことをお互い簡単に確認し、避難所へ向かう。主が待っているだろうと自然と歩くスピードも早くなる。
避難所につき執事達が探す。、、、室内にはおらず外を見渡す。避難する人が多いが執事として主を見落とすはずがない。
だが6人で探しても見つからなかった。少し焦りが生じる。
指輪で帰られた、?
いや、力の解放が続いているためそんなはずはない。一度バラバラに探していた執事を集めて話し合う。
テディ「いませんね、、一体どこに」
ナック「どうされたのでしょうか、」
ラムリ「やっぱり無理にでも一緒にいればよかった、っ」
どうしようかと悩んでいた時、さっきの逃げ遅れた住民の姿が遠くで一瞬見えた。気づいた執事達が近づくと彼女も私たちを探していたのか急いで話し出した。
女性「さっき、あの子が男達に連れていかれたの、っごめんなさい、見るだけしかできなくて
連れていかれた方向はあっちですッ
助けて貰ったのに、っ本当にごめんなさい」
聞いた瞬間ラムリが指を刺された方へ走り出そうとした。それをナックがどうにか抑えた。
ラムリ「、、はなして、」
いつもの彼からは出るはずがない低い声と殺気。空気が凍りつく。ルカスが宥める。
ルカス「一旦落ち着こうか。焦っても失敗以外なにもないからね」
流石は年長者だ。女性には軽く挨拶し、全員に指示を出していく。
ルカス「別邸組と私は屋敷に帰ってこのことをベリアンへ、ナック君、ラムリ君は教えて貰った方角へ探索。もし見つけたり、怪しいところがあっても無闇に突入はしないでね」
静かに指示を聞き、話し終えると一斉に自分のするべき方向へ走り出した。
、、、いつまで、私は乗っていなきゃいけないんだろう
狭いし、揺れるし外が見えないため夜なのかもわからない。だいぶ乗ったと思うがまだまだ
進みそうだ。乗っている間男達の会話が聞こえ
要は悪魔執事が気に入らないが執事に手を出すと痛い目を見るが主なら弱いからそっちを狙った。いや言ってることは分かるけどさ、
私だって無茶な攻撃より確実な攻撃にかける。
だが急に攫っていい理由にはならないだろう、
心の中で不満を言いたい放題ぶちまけ道中を過ごした。
それから少ししてだろうか、揺れがピタリと止まった。着いたのだろう。乱雑に箱を開けられる。あたりは真っ暗だ。遠くに男の一人がランタンを照らしている。目が暗闇に慣れ、廃城が見えた。ここに私は監禁されるのだろうと予想した。手首のロープを引かれ着いてゆく。
大声を出して助けを呼びたい、っこれからどうなってしまうのだろうと恐怖が襲う。早く助けてほしいと本日二度目の祈りをした。
地下牢に連れられる。1人の男はそれぞれ城に置いていたであろう武器を下に運んでいる。
「ここに入っとけ、ッ」
急に縄を引かれ体勢を崩し倒れ込む。石畳にうまく受け身を取れず痛い。寒くはないが恐怖で震えてしまった。男達は私を牢に入れると持ってきた武器を選び始めた。
どうにか出なければ、っ脱出できそうな場所はない。キョロキョロ辺りを見回すがうす暗いため逃げる方としては不利だ。地下なため朝を待っても変わらない。そして今やもう待つ時間なんてものはない。一人は鞭を持ち一人はナイフを持った。
男「そう簡単には殺さないからよ笑
まずは服を切ろうかな〜」
ゆっくり少しずつ服が切られる。全部は脱げないし肌が少し露出する。恥ずかしいよりフルーレへの申し訳なさでいっぱいだ。せっかく作ってくれたのに、、
切り終わると次は鞭の嵐だった。
主様「く、、ッやめ、っ」
必死で痛みに耐える。叩かれたところから赤くなり身動きとれない。でもここで命乞いをしてもきっと奴らは喜ぶだけだ。弱音は吐かない。
俯き、できるだけ顔を見せずに耐えていると、男の一人が髪を引っ張って無理やり持ち上げる。頭皮から激痛が走り顔を歪める。つまらなくなったのだろう。そこからは最悪だった。
一人は鞭で打ち、一人は殴る。蹴られて上手く息が吸えない。涙が自然と溜まる。終わりがない地獄のような気分だ。そしてぷつりと私の意識は途絶えた。
デビルズパレス
勢いよく扉が開かれた。
ルカス「ベリアンッ、、執事達は全員集合してくれッ」
珍しくルカスが焦っていたため全員に嫌な予感が走った。別邸組と手分けして執事達に状況を説明した。
ベリアン「な、なんてことを、っ」
ミヤジ「急がなければ、主様が心配だ」
執事達の頭は最悪の状況を想定している。
もしかしたら、失うかもしれない。大切な主を、それも自分達が守っている人間から。
そんなこと絶対にあってはならない。
ハナマル「作戦会議して速攻主様のとこ行くぞ」
ユーハン「そうですね。時間との勝負でしょうし」
テディ「ラムリさん達が必ず場所を見つけてくれているはずですッ」
作戦会議を始める。別邸2階、1階はパレスに待機。流石にパレスを空っぽにしていけないのと急な天使討伐の人員だ。主様の力の解放が見込まれない今天使の相手は骨が折れるが人数もいることだしと決まった。
ベリアン、ミヤジ、ルカスは主様の保護と怪我があった場合の治癒だ。3人は馬車で向かうことにした。2階と地下組は犯人の確保(絶対に殺してはいけない)と馬で移動だ。1階の二人は周りの警護だ。逃がしてしまわないようしっかりと執事達が配置されていった。
役職が決まればすぐに準備だ。部屋から飛び出して各々準備をする。不安や怒りの目をした執事達が静かに準備を進めていた。
次の日朝
ピクっ
痛みと共に起きる。昨日のことを思い出し、自分が気絶したのだと理解した。体を確認するが、酷いものだ。痣やら鞭の跡、床に倒れた時できた擦り傷、人に見せられたものではない。
そしてこの服。綺麗に作ってあるはずの服がもうボロボロ。破けたり血が付いたり、散々だ。
手を縛っていた縄は無くなっていたため動きやすくはなった。これからどうしよう。逃げるべきだが体が動かない。水や食料も貰えず、二人がかりで殴られる。体力も限界だ。
鉄格子に手をかけ出られないかと力を入れてみるもびくともしない。その時上の方から聞き覚えのある音がした。
ブーッブーッ
天使だ。紛れもない天使がいる警報の音だった。執事達の力を解放したい。だが私は今囚われの身。誰の力を解放していいのか分からないし、離れているのにできるのかもわからない。執事が心配だ。強いのは誰よりも知っているがやはり力を解放しなければ危ない。とりあえず唱えてみようと口を開けたと同時に男達が帰ってくる。なんてタイミングだ。
男「天使が現れたってよ〜執事達の死んじゃうんじゃない笑」
男「主なしだもんな笑」
笑い事じゃない。この男達だって執事に助けでもらったはずだ。なんて恩知らず。私は静かに彼らを睨みつけた。こんな奴らのために命を張るなんて、馬鹿げている。悔しくてしょうがない。
男「なんだよその目、、口答えか?」
男「なんか逃げ出そうとか面倒いし足をやろっか」
足、?何を言っているんだ。男達が準備を始めまた牢に入ってくる。
もう嫌だ。執事は来る気配すらない。もしかして見捨てられた、、
最悪なことまで考えてしまい、心が折れかかっている。でも、今は天使がいるなら詠唱しなければならない。やってみる価値はある。
だがその前に目の前の男達に耐えなければ、
男の一人は天井から垂れていた手錠と鎖で両手を吊し上げてきた。ギリギリ地面で座れるが腕が上に向いてるため血がどんどん通わなくなる。抵抗しようにも力が強くてなす術がない。そしてすぐに右足を押さえられた。
男「暴れた方が痛いだろうからよ〜動くなよ」
その瞬間もう一人の男が勢いよく私の足の甲に向けて棒のようなものを突き刺した。
主「あ”っ、ぁぁぁッ」
じゃらじゃらと鎖が揺れる。 流石に声は抑えられなかった。どくんと脈が勢いよく打つ。下は石畳のため貼り付けではないが棒が足を貫通している。痛みと共に熱い。
取りたくても手は使えない。痛みを逃すところがなく、それから何度か意識を飛ばした。その度にまた痛みで起こされた。
コメント
1件
ああ〜、読んでて本当に辛かった…🥀 主様が誘拐されて、しかもあんな酷いことされて、心がぎゅってなったよ。 特に「執事にバレないよう箱に入れられた」あたりから、もうずっと息が詰まる感じだった。 それでも「弱音は吐かない」って耐える主様の強さが胸に刺さるし、執事たちが必死に探してる描写もよかった。 ラムリの殺気、ルカスの冷静な指示、それぞれのキャラが立っててすごく好き。 続き、早く助けに行ってあげてほしい…! ちょむさんの作品、いつも感情が揺さぶられるよ。ありがとう🤍