……………此処は、何処だ、?
酒のせいでまだ酔が醒めていないが、気持ち悪い体を起こしながら周りを見渡した
「あれ?起きましたか?」
起きてすぐ目の前には雨の中 見知らぬ 俺に話しかけた
警戒心ゼロの男が居た。てことは此処は此奴の家?
初対面の人間を家に入れるとか、本当に警戒心 どこだ?
「あ、酔い止めそこにありますから良かったらどうぞ」
「あのさぁ〜、助けてくれたのは嬉しいけど、初対面の人間を連れ出してさ、不安じゃないの?本当に警戒心 どこ行ったんだよ」
「つか、怖くないの俺が?」
自分で言うのもなんだか、見た目的には怖い格好してるとは自覚してる。
筋トレは趣味でやってる。そのおかげで一般男性と比べて俺は 筋肉量が多い。それに背丈 だって大きい。
こんな 怖い人間をわざわざ 助けて、家にあげる。
気が狂ってるとしか言いようがない。
「いや、怖いですけど?ならずっと目を合わせてません。」
こいつの言う通り マジで目が1回も会わない。
ずっと床を見ている。ここまで目が合わないのも中々だ。
「僕だって最初 助けるつもりはなかったんですよ、だけど、周りを見渡したら、すごく怖い人がたくさんいて、この人こんなにも 酔っ払っててこんなにも無防備なのに大丈夫なのかなと思っちゃって、それで、つい」
やっぱりこいつ 警戒心ないな。大抵の人間はそんなこと気にしても行動に移さない。なぜならみんな自分が一番だから。自分を一番大切に行動する。それなりに わざわざ あったこともない初対面の人間を心配し、家にあげるというお人好しさ、どんな家庭環境で育ったらそんな思考回路になるんだか、
「まぁ、助けてくれてありがとうございます、おかげで酔いも覚めた、あんた 名前は?」
「うぇ!?教えて 何するつもり!?」
「何もありませんよ、、いや、此処まで世話してもらったんだ、きっちり お礼は返さないと、俺から名乗ります」
「俺の名前は宇佐美リト、兄ちゃんの名前は?」
「さ、佐伯イッテツ、、、です、、」
「佐伯イッテツさん、助けてくれてありがとうございました」
たとえ ここまでの お人好しでも、俺は救われた。
正直、あそこらで寝てたら俺は誘拐されて 人身売買 かな?今考えるとあそこで寝よう なんて馬鹿だった。
「いやいやただお酒で酔っているだけで良かったよ、突然ぶっ倒れてびっくりしたんだから、人がいきなり『死んだ!!!!!!』と思って慌てたんだから、」
あの時は本当に意識が朦朧としてて、その時我慢の限界が来たんだろう。
「雨も止んだ事だし、俺はここでさよならで、」
「待った!待った!ダメだよ!まだ完全にアルコールが抜けきってないんだから、」
「でも、迷惑かけますよ?」
「だったら最初から君に話しかけてないよ、」
「まぁ、確かに、」
「雨止んでないし しかも!やっぱまだ酔ってる!」
え?まだ止んでないの?佐伯さんは スマホの画面から今の天気情報を教えてくれた。
今は台風が来ているらしく、家でおとなしくしろと書いてあった。
「でも、君の合意なしでここまで来ちゃったし、君に これはほぼ誘拐に近いし、もしこの部屋にいたくなかったら、言って?」
この人は本当に優しい人なんだな、最初 てっきり 俺に恨みのあるやつが雇ったやつかと思っていた。
こんな仕事してるんだ、いつ殺されても分からない。
だから 最初は本当に警戒していたが、意味がなかったようだ。
「いえ、お言葉に甘えて、今日だけでもいいので住まわせて下さい」
「良いんだよ、何が食べたい物とかある?作れるかどうかわかんないけど、頑張るよ」
……………久しぶり人の優しさに触れた気がした。
この感覚は、とてもふわふわしてて、何だか心地がいい。
「……俺ハンバーグが食べたいです、」
「よしゃ!任せてください!」
彼の、何も汚れてない純粋な人柄は、俺みたいな人間を浄化してくれるような物がある、気がするんだ。
「そういえば、年齢とか聞いてもいいですか?」
「あぁ23歳です」
そうゆうと彼はまるで漫画のように、顔を青く染め、冷や汗ダラダラだった。
「ど、どうしたんですか、?」
「と、」
「と?」
「年上だったー!!?!?!?すいません!!!?年下のくせに結構 タメ口でしたよね ごめんなさい!!!!!」
は?年上だっただけでこんな反応する?やばい、この人やっぱり面白え〜ww
「カカカwwwwそんなに気にしなくていいですよwww」
「え!?何その鶏みたいな笑い声!?!?」
「よく言われる〜wwwハハwww🐔」
コメント
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なんだこのどストライクな話は、天才の方ですか? 応援してます✨