テラーノベル
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アラスターside
〇〇「えへへ、ごめん・・・ちょっと聞いてみただけ!」
少し焦ったように頭を掻きながら、〇〇は朗らかに笑う。
アラスター「ハァ・・・まったく。先程のまでのしおらしさはどこへ行ったんですかねぇ」
呆れた声で嫌味を込めて嘆く私とは裏腹に、彼女は屈託のない笑みを浮かべて言う。
〇〇「アラスターが言ってくれたんだよ?“笑ってる方が似合う”って!」
明るくそう言ってのけた彼女は、今度こそ私に背を向けて皆の元へと走り出す。
アラスター(暢気なものですね。人の気も知らずに)
私と彼女の間に流れる、懐かしいような・・・肌に馴染む空気感。
それを嬉しく感じると共に、ふとそんなことを考えていた。
アラスター(―――“人の気も知らずに”・・・?)
アラスター(・・・・・・私の、気持ちを・・・・・・?)
この胸に残るむず痒さは、一体なんと呼べば良いのだろう。
どこか居心地悪く身動ぎしてしまいそうなのに、不思議と不快には思えない。
彼女を目に映す度にこんな感情を抱くようになったのは、一体いつからだったのか。
―――もう、覚えていない。
アラスター「・・・・・・この感情を愛と呼ぶなら・・・あるいは、そうなのかもしれませんね」
少しずつ遠のいていくその背中を見ながら私は、この感情の名前を探していた。
コメント
7件
タイトル来たァ!! もうそろそろ終盤かな…? いっつも楽しみにしてます!!
よかったです…!アラスターさんの心の揺れ動きがとても丁寧に描かれていて、じんと来ました。「人の気も知らずに」と言った自分自身にハッとして、そのもやもやに名前を探す終盤の流れが本当に好きです。笑顔を返す〇〇さんの屈託のなさも印象的で、2人の距離感の変化に胸が熱くなりました。次の展開が楽しみです🌷
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