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「はーっ、マジ先公の話なっげぇんだよ…」
俺は説教を受けたのに悪態を付きながら帰宅していた
俺は瀬稀 八葵
今日も何時も通り.喧嘩を起こし説教を
食らった後だ。
俗に言うヤンキーとやらである
ふと横を見るとそこは暗い路地裏
良く喧嘩をするところでもあり.
アイツ.惟允と初めて出会った所でもある
惟允の顔が頭に浮かぶと昨日の事を
思い出し顔が熱くなる
「…アイツ.仕事終わったかな…
…んま俺に関係ねぇ話だし.はよ帰ろ…」
アイツはマフィアなだけあって危険な仕事ばかりだ 命に関わるものだってある
「…、チッ…なんか気に食わねぇ」
道端に落ちていた石を蹴り飛ばし
早々に自宅へと”帰ろうとした”
(最っ悪だ…)
真逆説教帰りに絡まれるなんて.
ついてないな
俺は大きくため息をつき.相手の顔を見る
チャラチャラと無駄に装飾を付けた
如何にもワルく見える男達.
『なぁ??何ぶつかって来てんだァ?』
『マジ痛ぇんですけど~?』笑笑
典型的な当たり屋
あいにく自らぶつかったつもりも無い.
完全な言いがかりだ
こういう奴ほど直ぐやられんだよ.
「…舐めてっと痛い目見るぜ?」
『ぅ”…っ…コイツ…っ』
最後1発.腹に蹴りを入れると其奴は黙り込む
「はっ.いい気味だな」
威勢の良かった奴らを見下す程爽快な事は無い
本当にいい気味だ
「…はー早く帰ろ.」
鞄を持ち路地裏から出ようと足を動かそうとした時
後ろから数人の足音が此方に向かっていた
「…いやァ〜.
コテンパンにやられたねェ~笑」
「君?ウチの気絶させたの」
愉快そうに喋っている男
俺は咄嗟に1歩後ろに下がった.
野生の勘がコイツは駄目だと警報音を鳴らしている
「っ…、誰だ」
思ったより弱々しく出た自分の声に少し吃驚しながらソイツから目線を動かさない.
『ボク~?.アレだよアレ、
そこに倒れてる奴らの~上司?』
謎に疑問形なのは意味が分からないが
聞きたいのはそうじゃない
「ちげぇ…何もんだって聞いてんだ…」
『何者…ねェ。』
『そうだなァ.こう言ったら分かるカナ?』
『烟嵐組の白龍』
「…は、」
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きゅん