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さねぎゆ 微🔞
地雷さん🔙
start⤵︎ ︎
夜の風が冷たい。
任務を終えたあと、
屋敷の縁側に腰を下ろした冨岡義勇の隣に、
不死川実弥は無言で座った。
距離は近い。
近すぎるほどに。
🌊「……怪我は」
ぽつりと義勇が言うと、
実弥は鼻で笑った。
🍃「てめぇが先に聞くかよ」
そう言いながらも、
義勇の腕を掴む手は強い。
🌊「血、出てる」
指摘すると、
実弥の眉がわずかに動いた。
🍃「だから何だ」
🌊「放っておくな」
義勇がそう言うと、
実弥の視線が一気に鋭くなる。
🍃「……他のやつにも、そんなこと言ってんのか?」
🌊「言わない」
即答だった。
🌊「お前にだけだ」
その一言に、
実弥の呼吸が止まる。
掴んでいた腕に、さらに力がこもった。
🍃「……ほんと、無自覚で人を縛りやがる」
義勇が顔を上げると、
そこには怒りよりも、
抑えきれない感情を滲ませた実弥の瞳があった。
🍃「お前が無事じゃねェと、俺が困る」
低い声。
🍃「俺の視界から消えんな。
勝手に傷つくな。
……俺が守る」
まるで命令のようで、
けれどどこまでも必死な声音。
義勇は少しだけ目を見開き、
それから静かに答えた。
🌊「……離れるつもりはない」
その瞬間、
実弥の手が義勇の肩を強く引き寄せた。
額が触れそうな距離。
🍃「逃げ道は、最初からねェからな」
独占欲も、執着も、
全部隠す気なんてない。
それでも義勇は目を逸らさず、
ただ静かに言った。
🌊「望むところだ」
夜の闇の中、
ふたりの距離は、もう戻れないほど近かった。
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