黄「はぁ、疲れたな」
そんな気持ちで今日もエゴサをする
「黄って誰?」
「こいつが居なきゃこのグループ好きだわww」
「こいつの何がいいの?」
「こいつの為に使う時間が無駄ww」
この通り最近アンチが多い
もちろん応援のコメントもあるが僕はアンチにしか目がいかない
もう辛い思いはしたくないから今日は寝ることにした
次の日たくさんの連絡が入っていた
予定を確認するとそこには会議と書かれていた
行きたくない、このまま休もうかと考えたがメンバーには迷惑をかけれない思いですぐに家を出た
黄「すみません、遅れました」
息を切らしながら部屋に入り直ぐに謝ったが空気は悪く少しピリついていた
桃「今日大事な会議って言ったよね」
「なんで遅れてくるの?」
「もう少し自分のこと見直した方いいんじゃない?」
そんな言葉をかけられ僕は罪悪感で押しつぶされそうになった
だが他のメンバーも止めに入ってくれ会議がスタートした
紫「それで、これが~~~で、」
「みんなはどう思う?」
頭に何も入ってこない、メンバーに迷惑をかける、そんな自分が嫌になり部屋を飛び出した
桃「はっ?」
「これやばいかも、」
「俺探してくる」
桃目線
黄が会議に遅刻してきた
最近遅刻が多いしずっとボーッとしている
さすがにちゃんと言うべきだと思って強く言ってしまった
さすがに謝ろうと考えながら会議がスタートした
数分たっていきなり黄が部屋を出ていった
最近黄が変だと気づいていたから直ぐに追いかけた
黄「ん”ん っ」
「ん” ぅっ 、」
そこには声を出さないように泣いている黄の姿があった
桃「大丈夫、大丈夫だから、」
「声抑えないでいいよ」
「誰にも聞こえないよ、我慢しないで」
いつもよりも飛びっきり優しい声で怖がらせないように
そうすると黄は小さい子供のように泣き出した
黄「んふぅぇぇえっ、」
「すでぇ、すてぇないでぇぇ、」
「ごぇん、ごぇんなざぁい、ん”ん っ 」
「ゆるじぃてぇ、ん” ぅっ 、」
何か言っている
捨てないで、ごめんなさい、許して と聞こえる
黄ごめんね、気づいてやれなくて
桃「黄ごめんね、」
「誰も捨てないし、謝ることなんてないよ」
そう声を掛け黄を膝にのせた
少し落ち着いたのか黄が口を開いた
黄「ごめ、ッごめん、」
「僕が悪いから、僕が弱いから」
「もっと頑張るから、まだ捨てないで、」
桃「もう十分頑張ってるよ」
「こんなに頑張ってる黄を捨てる人はどこにもいない」
「今日は家帰ろっか」
黄が回復するまで俺の家に泊まらせることに、
病院にも行ったがやはりうつ病だったらしい
桃「ご飯作ってくるね」
黄「コク」
あれから黄は言葉を発しなくなった
桃「はいどーぞ」
「美味しいかな?」
黄「コク」
やっぱり喋ってはくれないそりゃあんなことがあったからね
黄「スクッ」
桃「?」
黄「カラカラ」
いきなりたったと思えば薬の過剰摂取
いわゆるODと言うやつだ
桃「それはやめよ?」
「飲みたかったら1回お話しよ?」
そういうと黄はぽつりぽつりと話し始めた
黄「ぼく、辛かった、アンチ多いし、」
「みんなに迷惑、いない方がいい」
単語を言っているだけの話し方
でも気持ちが聞けて嬉しかった
黄「ぼく、頑張ったよ、なのにみんな認めてくれない」
「死にたかった、みんなの前から消えたかった」
桃「そうだったんだ」
「話してくれてありがとう」
「黄は十分頑張ったよ、それは俺が保証する」
「だけどまだ死にたいなんて言わないで」
「黄がいない世界なんて考えられない」
「こうして少しずつでいいから」
「自分のペースでまたアンチしてきたヤツを見返そ?」
黄の気持ちはどうだろうか?
早く直ぐにでも治ってほしい
そんなの叶うはずがないのに俺はそんなことをずっと願っている
黄「お話、終わった、お薬」
桃「お話してくれてありがとう」
「お薬飲んでもいいけどお約束してもいい?」
黄「コク」
桃「お薬は1回5粒まで」
「これが守れるなら飲んでいいよ」
黄「守れる、飲む」ゴク
「ふふ、」
久しぶりの笑顔
こんなので見たくなかったけどしょうがないよね
それから数ヶ月が経って黄も安定してきた
黄「はぁ、お薬飲も、」
桃「久しぶりに飲むね」
「お約束覚えてる?」
黄「1回5粒まで、」
桃「正解、飲んでいいよ」
まだまだ完全に回復は難しいけど彼なりのペースで回復していけばいいよね
本物の笑顔じゃなくても笑ってくれるだけで十分だよ
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お久しぶりです
ノベル初めて書いたので下手だと思いますがコメント、ブクマお願いします
またアドバイス等があればくれると嬉しいです
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